創業三百年の歴史を持つイギリスのバークレイズ銀行Barclays Bank PLC にもiPath Exchange Traded NotesというETFのシリーズがあります。
バークレイズはイギリスの銀行ですが、このアイパスシリーズはアメリカ籍のオンショア債券として発行、運用されおり、ざっと数えたところ80種類くらいありそうです。
ETFはファンドですが、ETNは債券の体裁で発行されているだけで、個人投資家にとってはその違いをいちいち何時間もかけて勉強しなければならないほどではありません。ただし、2点だけ大きな違いがあるので、そこだけは押さえておきましょう。
1点めは簡単。債券なので満期日があるということです。ファンドには満期日はありません。満期日になっても運用を続けたい場合、適宜同じ種類の債券に乗り換えければなりません。
2点めは発行体のデフォルトリスクです。ファンドは投資先の価格変動リスクや信用リスクはあるものの、ファンドそのものが口を発行している信用リスクを考える必要はありませんでした。しかし債券では必ず発行体の信用リスクがついて回ります。尤も、その発行体がBarclays Bank PLCなわけですから、その信用リスクについて懸念する人もいないでしょうけど。
それでは、パフォーマンスをみてみましょう。この債券はS&P 500 VIX Short-Term FuturesTM Index TRというインデックスに1.00の相関係数を持たせた動きをするように設計されています。これが今流行りのいわゆるVIX、恐怖指数と言われているもので、米株のマーケットが荒れるとパフォーマンスも上がる、沈静化するとパフォーマンスも下がるというしくみです。
ですから、投資先も今ならCBOE VIX Future APR 18とCBOE VIX Future MAY 18という銘柄二つをロングオンリーでホールドし、インデックスの組み入れ銘柄が変更になる時期においては、素直にその通り組み換えを行います。
すると、2009年1月というこれまた皮肉な時期にスタートしたこの債券は、100年に一度の高値圏でスタートしたわけですから、その後もし保有を続けていたら(VIXロングオンリーものを何年も保有し続ける人はこの世にまずいないでしょうけど)、ひたすらダダ下がりとなってほぼ全損状態です。
が、ここにきて、1週間で+31.5%、1ヶ月で+38.2%、3ヶ月で+39.8%の上昇っぷりです。理由は語る必要もないでしょう。
最低投資額などはまだ調べがついてません。アメリカ籍ですがUSからはじまるISINがあるので、ラップ口座経由なら買えるような気もします。
ティッカーシンボル:VXX
ISIN: US06748F3249
最低投資額:設定ないと思われます
モーニングスター社格付け:Category Trading--Miscellaneousで未取得と思われます。
ティッカーシンボル:VXX
ISIN: US06748F3249
最低投資額:設定ないと思われます
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