Man Investments Australia Limited 、一昔前(2000年代)までは、海外投資、ヘッジファンド投資といえばMAN Investments、このマン社しかないくらいの独占的ともいえる勢いでした。金商法大改正前のオフショアファンドの紹介もいまよりずっと大らかだった時代、こぞって投資していたMANのオフショアファンドの中でも、一時期は最も売れ筋の一つだったマネージドフューチャーズが、Man AHL Gold (AUD) Limitedでした。
ちなみに、ファンド名なのにリミテッドと付いているのは会社型投資信託だったからです。
このコンセプトは非常に秀逸で、というより秀逸すぎて一般の個人投資家には、しっかり自身のニーズと検証した上で投資を始めたわけではなく、名前に安定感があるから、そしてなりよりIFAと自称する業者がこぞって勧めていたから始めたという理由が多かったのかもしれません。
それでも、パフォーマンスが良ければ、中身がわからなくても何でも結果オーライとなるわけですが、残念ながら唯一の拠り所であるパフォーマンスが良くないとくれば、どんどん資金が剥げ落ちて、ファンドサイズも縮小していくというものでしょう。2021年11月現在でファンドサイズはAUD22Mというイワシ級です。
なにしろ、ファンドの半分は本家本元AHLのマネージドフューチャーズで、残り半分は、ゴールドの現物で保管、そしてそれをオーストラリアドル建てで運用しようというのですから、もう自分がどんなリスクを取って運用しようとしているのか、ごちゃごちゃになってしまいます(うちの勉強会に参加されている方は除く)。
そうなんです。コンセプトは良かったのですが、半分ゴールド現物というのが足かせとなり、マネージドフューチャーズにしてもゴールドにしてもそれはそれと、別のファンドで保有すべきだったとなってしまったわけです。
2010年7月から運用が続くこのMan AHL Gold (AUD)も、新規取引は受け付けていませんから、あとは既保有投資家からの解約やスイッチングを待って、運用終了となるシナリオでした。
そしていよいよその時が来たのです。2021年12月21日をもって、運用もすべて終了し、ラップ口座経由の投資家はそのまま手続不要で現金勘定へ。直接投資の方は解約手続を経て外国送金にて償還されることになりました。
そしていよいよその時が来たのです。2021年12月21日をもって、運用もすべて終了し、ラップ口座経由の投資家はそのまま手続不要で現金勘定へ。直接投資の方は解約手続を経て外国送金にて償還されることになりました。
この記事を読む、既保有投資家のうち直接投資をされている方は、もはやラップ口座に組み込ませることはできないので、解約の一択になります。このファンドも管理会社がBNY Mellon Institutional Services (Asia Pacific) Pte. Ltd.に移行していますので、どちらにしても書類の整備が大変です。一日でも早くアクションを取った方がいいですね。相談はメールでしてください。
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