2008年にロンドンで創業した独立系の運用会社、Parala Capital LLP。預かり資産はUSD2.3Bもありながら、なかなか個人投資家には知られてこないのは、どちらかと言えば金融工学のアカデミック(大学の研究室)からの出であることと、運用指示をだすインベストメント・アドバイザー専業で直接ファンドを組成していないからかもしれません。
実際、パララ・キャピタルのレポートはストラテジーのファクトシートやマーケットレポートばかりでですから、ここでこの会社のことを紹介したところで、それが私たち、日本人の海外投資家の投資対象になるわけではありません。やはりこのブログで取り上げ辛い面はありますね。
だた、このレポートがまた読み応えがあり、パララが発行しているDow Jones Parala Macro Allocation IndexesについてディスカッションされたWhite paperというものは、レポートというかもはや小論文の域に到達しています。何しろ25ページの論文のうち、最後の2ページはReferences、つまり参考文献で占めてるところからして、もうアカデミックな雰囲気に満ち溢れています。
投資戦略(インベストメント・ストラテジー)は3つありますが、コンセプトは同じです。従来の人の手による高い信託報酬を取っているアクティブファンドから、機械任せのローコストなインベストメントストラテジーに換えましょうという話です。
ですから、マルチアセット、アブソリュートリターン(絶対利益追求型)に加えて、ここからが今どき、といっても日本ではまだまだ、欧米ではフツーになってしまいましたが、スマートベータも用意されています。