Franklin Templeton Investmentsは、サンフランシスコ国際空港SFOからほど近い、San Mateoを本社に構え1947年創業の大手運用会社です。フランクリン・テンプルトンをお相手にして会社の説明は不要としておきます。
ただ、近年はLegg Masonのファンドシリーズも吸収して取り扱うようになったので、そのファンド数は千を超える膨大なものになっています。検索するのも偉い時間がかかりますよ。ぜひ公式サイトから試してみてください。
ただ、近年はLegg Masonのファンドシリーズも吸収して取り扱うようになったので、そのファンド数は千を超える膨大なものになっています。検索するのも偉い時間がかかりますよ。ぜひ公式サイトから試してみてください。
Franklin Templeton Investment Fundsシリーズの中から、Bloomberg Multiverse Indexをベンチマークとする、直球勝負のGlobal Fixed Income、つまりグローバル債券ファンドTempleton Global Total Return Fundのパフォーマンスについてアップデートしておきます。
このファンドで意外なのは、グローバル債券ファンドでトータル・リターンと銘打っていることから勝手に想像すると、あたかも欧米のグロソブ中心に安パイ運用しているのかなぁとおもいきや、決してそうではありませんでした。意外なことに、エマージング国の債券、とりわけラテンアメリカが中心となり、しかも、適格債は6割弱にとどめ、ハイイールド債も3割弱入れるという、債券ファンドの中では比較的積極運用に打って出るタイプです。
さらに、メキシコやブラジルといったラテンアメリカ、さらにはインドなどに投資するということは通貨のヘッジをしなければなりません。
しかし、このファンドでは積極的に為替のポジションも取っています。アメリカドルはともかく、ラテンアメリカの各通貨、そしてついでに日本円もロングポジションのまま(現地の債券に投資するなら当然そうなりますが)にして、ユーロをショートにしています。
もし、これが投資家からの資金を各通貨クラスで受け入れているために、その調整をしているのならわかりますが、それならユーロはともかく、日本円で投資できるクラスがないので、辻褄が合いません。
よって、積極的にポジションを取っているということが伺えます。これは面白いですね。
USDやEUR以外にもGBP, SGD, HKDの通貨クラスがありモーメンタムをはじめ、各ラップ口座を経由して投資できます。
USD Midis AクラスのISINはLU0170475585、ファンドサイズはUSD2.48Bでクジラ級、2003年8月スタート、配当金は6.6%もあります。モーニングスター社格付けはCategory Global Flexible Bondで星二つ。
ドルインデックス(DXY)が20年ぶりとなる高値の114台をつけてのち、米インフレ率の沈静化傾向をみてFedの金融引き締めムードが一転するのではないかとの観測から、ピークから4%下落してドル安が進行しています。この下落幅は2010年9月以来の大きなものになりました。
USD Midis AクラスのISINはLU0170475585、ファンドサイズはUSD2.48Bでクジラ級、2003年8月スタート、配当金は6.6%もあります。モーニングスター社格付けはCategory Global Flexible Bondで星二つ。
伴って、ユーロはパリティ回復し、1.04ドル台まで回復しています。
ドル安は、特にドルで資金調達しているエマージング国には有利に働き、アメリカ以外の国の景気後退懸念を和らる材料となります。今後はアメリカ、それも金利差一辺倒だった、マーケット材料が分散化してくることを想定しなければならないでしょう。