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Investec Bank plcが発行体となる、元本確保型の仕組債、EVEN30 6 Year 100% Capital Protected Note がかれこれ9回目のウリダシになります。もう何回もブログの記事にしてますが、たしか二つか三つのシリーズだけは90%元本確保型で、100%元本確保型ではなかったと思います。

今回のはインベステック銀行がデフォルトにならない限りどんな条件でも元本の100%が確保されるというものです。ただし、ひとつだけ条件が追加されました。それは、インベステック以外にもBarclays Bank plcがデフォルトしても債券は紙切れになるという条件がつきました。二つの銀行の両方ではなく、どちらかでも、です。

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なんでわざわざバークレイズ銀行のクレジットデリバティブまで持ち出すの? ってそんなん簡単です。イギリスも金利低下でとにかく元本を確保するための保険料が払えないんですよ。

じゃあ、安い保険料の90%確保型では、どうしても個人投資家が集まりません。そこで、もうひとひねりで、なんの関係もないバークレイズのCDSまで持ちだしてきたというわけです。

一般的な日本人が持つバークレイズ銀行のイメージは私にはようわかりませんが、イギリス人からしたら最強の国内銀行ですから、誰も心配はしてません。誰も心配してないのになんで保険料を払えるだけのプレミアムが付くのかって? そんなん、日本も山一拓銀時代には全ての都市銀行が倒産するかもね~とロンドンでは真面目に語られてましたので、お互い様ってことでしょう。

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リスクはそんな感じですが、もっと注目すべきは期待リターンの方です。ドル建ての条件が美味しいですね。EVEN30の上昇率に125%のおまけがついてます。6年後に100だった株式指数がニコニコ顔の1.5倍に上昇して150になったとします。すると125%増しの162.5となり、6年間で62.5増えたので、年率換算では10.41%の利回りを得られる計算になります。

下が100%元本確保なので、安心して上だけを目指せる安心感があります。

USD1,000.から直接投資もできるとおもいますし、各ラップ口座経由でももちろん投資可能です。債券ですから、販売手数料や解約手数料など外付けの費用はありません。外国送金やラップ口座の手数料がかかりますから、現実的なところではUSD10kあたりからになるとは思います。

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小茄子をたくさん仕入れたので、浅漬けを作ってみようと思いましたが、難しいので、とにかく浅漬けの素でやってみます。

今日、とりあげる仕組債の名前は、3 YEARS TERM INVESTMENT WITH 10% P.A. CONDITIONAL MEMORY COUPON – 50% MULTI BARRIER WITH OBSERVATION AT MATURITY ONLYです。もはやヤフーブログの題名の字数制限を大きく超えてしまっています。

ま、ビビらずに少しづつ紐解いていきましょう。仕組債は題名が長い分、題名だけでその内容がわかるようになっていますから。

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発行体はスイスの銀行グループ、EFG International AGですので、満期までの3年間にデフォルトの心配はまずないでしょう。

まず、アンダーライイングからいきましょう。今回は4つの銘柄が関係し、うち3つは個別株です。

一番簡単なのは、最後のVaneck Market Vectors Gold Miners です。要するに金鉱山関連テーマ株のETFでVanEckの公式サイトに行けば誰でもファクトシートなどを閲覧することができますし、このETFをRL360などのラップ口座で購入することもできます。

他の3つはまさに金鉱山会社です。

ということは、4つあってごちゃごちゃしてますが、要するに金鉱山関連が下げ止まった感あると見る向きに投資適合性がある仕組債なんだなぁ、ということがわかります。

期間は3年、しかし四半期毎にオートコール(中途償還条件)がついています。4つのアンダーライイングともスタート時の8割5分より下回っていなければ、中途償還されます。仕組債を取り組んで3ヶ月後に早速償還されてしまったというケースも多いのはこのためです。その時は、四半期分の利息2.5%(年率換算10%)だけ受け取れます。

では、四半期ごとに株価(指標の数値)を観察した結果、どれか一つでも8割5分ラインを割り込んでいると、仕組債の運用は続きます。利息は支払われますが、どれか一つでも5割ラインを割り込んでいると、無利息になります。


満期まで行ったとします。満期時にどれか一つでも5割ラインを割り込んでいると、その割り込んでいる比率でしか元本が償還されません。これをバリアーレベルと言います。3つの銘柄のうち、Kinross Gold Corporationはボラティリティが60%もある値動きの激しい銘柄で、6年間で10分の1の株価になったこともありますから、半分なんてなかなか起こりえないなんてことを考えてはいけません。

が、そういう銘柄が入ってこそ、年率換算10%のクーポン(確保ではない)がもらえるわけで、バリアーレベルも5割と他の仕組債より一段下にセットされています(普通は6割が多く7割というのもある)。

USD1,000.から直接投資でもハンサード、フレンズプロビデント、RL360など各ラップ口座経由でも可能です。

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月末の金曜日、一番近寄りたくないのは銀行の窓口ですよね。インターネットバンキングやコンビニATMが普及して本当によかったと実感できる日でもあります。

Notenstein La Roche Private Bankという18世紀から続くプライベート・バンクがスイスにあります。が、今日は、その銀行グループが発行している仕組債の一つについて、調査対象にするだけで、格付けがあれば、別にこの銀行でなくてもどこでもよい話をします。

その仕組債は5 Years Multi Barrier Express Certificate
on EURO STOXX 50? Price Index, S&P 500?, ISHARES MSCI AUSTRALIA INDEX - ETF, HANG SENG H-SHARE
IDX - ETFという長い名前がついてますが、要するに、オートコール(中途償還の可能性あり)、利回りは条件によっては年率8.28%か0.00%、元本の確保はなく、欧州、アメリカ、オーストラリア、香港の株価指数がスタート当初の数字の6割ラインを満期時に割り込んでいると、その割り込んだ率しか元本が償還されないというものです。

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今日のポイントは、この仕組債のスタート日が2015年3月末であり、期間6年(満期日2020年3月に向けてすでに走っている債券だということです。

通常、個人投資家が仕組債を買うならウリダシ中の新発債を購入します。100%元本確保型ではなく、バリアやオートコールがあるものを検討するならば、その時のアンダーライイングにバリュー(割安感)がないと、買う決断には至らないでしょう。

で、その時は株価も高いし見送ったとします。その後、自身の読み通り、株価が下がったとしましょう。しかし、そんなに都合よく自分の趣味に合った仕組債が売り出されているとは限りません。

そこで、手を出したいのが中古の世界です。いろいろな条件がからみ合って、非常に複雑な仕組債でも、その時価を計算する方法は確立されています。

現に、仕組債に投資するファンドは、毎営業日なり、毎週なり、決められたペースで保有している仕組債の全てを時価評価をしています。

また、個人投資家なら持ち切りというケースも多いでしょうけど、ファンドなど機関投資家なら、頻繁に期中で手放す、つまり損切りすることもあります。

これを、うまくゲットできないか、と考え、ようやくたどり着きました。仕組債を中古で、しかもUSD1,000単位で、しかもしかもRL360 PIMSなど一括型ラップ口座経由で。

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今日のこの債券、昨年から特に欧州と香港の株価が約2割下がっているので、バリアである6割ラインまであと2割という水準まで下がってきています。

またクーポンがでるかでないか判定する、クーポントリガーレベルである当初の8割ラインを割り込んでいて、今のところ、通過した2回の判定日とも利回りは0.00%です。

となると、当然、損切りしたい人は安値で放出するしかありませんよね。実際、セカンダリーマーケット(中古市場)では元本の約74%の割引価格で取引がなされています。

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元本の74%で購入できるなら、2020年3月の満期日で万が一、株価が半分になっていて、元本が50%しか償還されなかったとしても、差額の24%しか損がでません。逆に、満期日に4つの株価指数が全て6割ラインを割り込んでなければ、100%の元本が償還されるので、クーポンがでなくても26%の利益を見込めます。

これってかなり面白い仕組みだと思いますよ。ただし、中古を拾うのは難しい(生保系一括型ラップ口座の保有は必須)ので、個別に相談してください。

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電気自動車(プラグインできるもの)の新車登録台数は、日本やアメリカ、ドイツ、イギリスがおしなべて全体の2%程度です。それは坂道が多かったり、国土があまりに広ければ当然の数字であり、例えば平坦で狭いオランダでは、それは10%近くまで上がります。ただ、欧州随一の産油国であり、国のGDPの半分を原油で稼いでいるノルウェーのそれは30%近くであることがなんとも皮肉なものです。

2008年にイギリス領ジブラルタルApollo Multi Asset Management LLPが運用する仕組債などのストラクチャーものを利用したApollo Structured Opportunities Fund。

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2014年後半以降、米利上げ観測の浮上や、チャイナショックなど株式市場は乱高下するわりにトレンドレスという、バリアやトリガーを持つかわりに高利回りを狙う仕組債にとっては、オートコール(中途償還)してくれないまま、時価評価するとジリ安という、なんだかあまり元気のない展開が続いてました。

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原油価格の回復とBrxitの大揺れを最後にようやく凪な雰囲気にもなってきましたが、仕組債を使ったファンドのパフォーマンスは低迷しています。このアポロッソファンドも、それでもなんとか2015年は持ちこたえたものの、逆に2016年が元気ありません。

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それなら安値で拾うチャンス? とはまだ言い切れないので、あと数カ月様子みてから投資判断してみることにしましょう。欧州のマイナス金利の国の動向も多少なりとも関係してきますので。

直接投資はできるかもしれませんが、投資家仲間の方も含めて誰からもこれに投資しているよ~という報告がなく、実際にやってみないとわかりません。EUR10k相当額から購入可能です。


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17日の勉強会兼交流会の空きは残り7席です。

まさに絶妙なタイミングできましたね〜。 ロンドンとヨハネスブルグのダブル上場金融グループのインベステック銀行発行の100%元本確保型、バリアなし、中途償還、中途解約なしの、シンプルな仕組債、EVEN 30 6 Year 100% Capital Protected Note 8の登場です。

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実は前回まで、元本確保が9割に下がっていたんです。このシリーズが始まった頃は3,4回は10割確保だったのですが、マーケット環境が厳しく9割までに条件が悪化してました。

ここでまた10割に戻ったのは朗報です。が、またいつ9割にダウンするかわからないので、やるなら早めに仕掛けておいた方がよいでしょう。

8月末が仕組債の締め切りなので、RL360PIMS, フレンズプロビデントリザーブ、ハンサードUPPなどに申し込むのは8月20日くらいまでが限界です。これは直接投資ができるかもしれません(やってみないとわかりません)。ただ、6年間資金が1回も動かないので、直接投資でも資金のやり取りが煩雑になるわけでもなく、5年後ぐらいに株価が上がってウハウハだ、なんてことになったらラップ口座を作成して、その中に組み込んでしまえばよいのです。GBP10kから直接投資も試してもいいかもしれません。ご希望あれば、個人的に投資家紹介はします。

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昨日は雨の中の肉体労働、がんばりますとはいったものの、ほんとに大雨の中の作業になってしまいました。灼熱の下では身体は参りますが、お届けする品物が濡れることはありません。雨だと自分も品物もびしょ濡れです。季節労働者は本当に辛いですね。

世界の金融マーケットが少々不安に駆られる時期に活躍するものと言えば、クレジットリンク債ですよね、リーマン・ショックの時のように、誰も信用できない、誰とも取引ができない、という100年に一度の金融危機ではさすがに、クレジットデリバティブも機能しませんでしたが、今は違います。不安だと感じる人が多いだけのことでマーケットは機能しています。

そんな時は、クレジットデリバティブの出番です。残念ながら今日の仕組債は15日の金曜日で募集が終了してしまっています。が、ここの読者にとって、非常に勉強になる商品なので、敢えて、記事にしちと思います。

正式な仕組債の名前は、100% CONTINGENT CAPITAL PROTECTION 6 YEARS TERM INVESTMENT CREDIT LINKED TO DEUTSCHE BANK. 1% P.A Guaranteed Coupon + 100% Upside Participation In High Performance fundです。うわ、尼崎センタープール前駅くらいメチャ長い題名ですが、逆に題名だけで仕組債の中身が殆ど解ってしまうような内容になっているのが特徴です。

さて、この長~い題名を、一つづつ読んでみてください。CAPITAL PROTECTION=元本確保型、 6 YEARS TERM=6年もの、1% P.A Guaranteed Coupon=年率1%の利回り確定、くらいはここの読者の方ならもう楽勝でしょう。でもこの中で、一番見かけない英単語はやはりCONTINGENTなのではないでしょうか。

実はこれ、もっと難しいことを以前の記事から何度か取り上げてきていました。例のココボンドです。ここで、一番見かけない英単語はやはりCONTINGENTなのではないでしょうか。CoCo債の最初のCoがCONTINGENTの頭文字なんです。

CoCo BondはContingent convertible bondsの略で、コンティンンジェントは(イザという)時にコンバート(転換されてしまう)社債のことでした。

今日のはCONTINGENTなだけです。ではイザという時に何が起こるのでしょうか?

簡単です。CREDIT LINKED TO DEUTSCHE BANK、つまりドイツ銀行が破綻したら、この仕組債の元本確保どころか全部がパーになりますよ(全損)、ということです。

ね、不思議でしょう。ドイツ銀行が向こう6年で破綻するわけがないし、そんなこと想像もしないのが平常時です。でも今のような少々パニック時、しかもドイツ銀行にも悪い噂が出回っている時期なら、少なからず心配する人もポツポツでてきます。

ただ、それは心配症でパニクっていてどうしようもない人が多いという意味ではありません。世の中には、どうしてもドイツ銀行が破綻するリスクを取れない人たちもいるのです。

遠い異国のドイツの例をとってもわかりづらいので、日本の第二地銀あたりが破綻したというニュースが出たというのを例にしてみましょう。すると必ずと言ってよいほど、程なくして地元の一般企業の中にとばっちり倒産が起こります。

さすがに地元では、融資をアテにしている銀行に倒産されては、資金繰りもなにもあってものではありません。

しかし、仮に地元のメインバンクが倒産するかもなんていう噂を聞いたとしても、企業や経営者が預けている定期預金を実際に解約することはできないのが現状です。なぜなら、企業が普段から融資を受けやすくできるように、大抵は「非拘束定期預金」として解約できないようにプレッシャーがかかっているからで、しかも解約理由で、よもや「おたくに悪い噂が立ってまして、、、」なんて喧嘩売ることはできません。

倒産するかもしれない銀行の定期預金が解約できなければ、預金保険機構の限度を超える分については、与信リスクが発生します。いや、預金はパー、融資は受けられない、ではふんだり蹴ったりです。そこで、万が一その銀行が倒産した時には、預金保険制度でカバーできない部分の定期預金の元本について保険金がおりるように、他から保険をかけておくのです。

保険料を払って保険をかけ、元本を失わないようにしたい、というニーズがあれば、逆に、保険料を受け取って、保険をかけてあげ、万が一の時は自らの元本をすべて差し出す、というニーズもあるということです。

前者のニーズがあるから、後者のような人たちが現れるわけで、それが今回では、私達、個人投資家ということになります。

募集期間中なら、USD1,000.から直接投資もできますし、各種ラップ口座経由も可能です。次のチャンスを待ちましょう。

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24日の勉強会は、先にその後の交流会の方が先に埋まってしまいそうな勢いです。

リヒテンシュタインの運用会社、Alegra Capital LtdAlegra ABS Two (Euro) Fundは、2007年6月の運用開始以来、常勝のレバレッジあり仕組債ファンドとして君臨してきましたが、今年はそのアレグラですら、スイスやユーロ圏のマイナス金利環境などに悩まされ、初めてのマイナスパフォーマンスが続いています。2016年は年初来-1.5%、ってたった-1.5%なので来月になったらまた常勝ファンド復活かもしれませんけどね。

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それだけの常勝ファンドにもかかわらず、有象無象がセールストークとして飛びついてこない理由は2つあるのではないかと思われます。まずテクニック的なことですが、ファンドの戸籍がリヒテンシュタインです。リヒテンシュタインはオフショアでありながら、私達のような外国人が直接投資できないエリアなんです。

ちなみに、このファンドだけでなく、例えばカルチウムなどもリヒテンシュタイン籍ですから、直接投資は絶対にできません。直接投資ができないとバックマージンも出ませんから、有象無象は売り込んでこないという寸法です。また、最低投資額はEUR100kと少しハードルが高く、RL360 PIMSを経由してもなかなかこれだけのハイリスクハイリターンなファンドにEUR100kを放り込める人も少ないでしょう。

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二点目は、その投資戦略の難しさにあります。適格債とはハイイールド債とかの仕組みを知っているだけでは、このファンドのパフォーマンスは説明できません。さらに抵当証券とかABSとかの仕組みを知っていてもやはり無理です。これを想定元本として裏でスワップ、オプションなどのデリバティブを組んで、しかもレバレッジをかけているのですが、ファクトシートと目論見書を見ただけで、どんなポジションのとり方をしているのか想像できる有象無象は日本には、ましてや香港にはいません。説明できないものは、投資家からの質問が来るのが怖いので、売り込んではきません。やぶ蛇になるだけですから。

じゃあ、どんな仕組みだって? その答えは今週水曜日の勉強会でお話することにいたしましょう。

ということで、直接投資はできませんから、各ラップ口座を経由して購入することになります。

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昨日はゲリラ豪雨(天気予報でちゃんと案内されていたのでゲリラではないか)のせいか、環八は事故がなくても大渋滞1時間で2キロしか進まないというペースでした。客先に遅れる旨の携帯電話を入れても
平気。だって完全にクルマの流れは止まってるんですもん。トイレガマンが辛かった〜

BBVAってちょっと日本では聞き慣れない名前ではないかなと思います。正式な銀行名はBanco Bilbao Vizcaya Argentaria S.A.、カタカナ表記ではビルバオ・ビスカヤ・アルヘンタリア銀行というスペインの大手銀行です。

この投資銀行部門のBBVA Global Markets B.V.(格付けはMoody's Baa1 、 S&P BBB+ 、 Fitch A-でいわゆる適格債)が発行する仕組債で面白そうなものがでてきたので、今日の記事にとりあげてみます。なにしろ、6月はマーケットに大きな変化がありましたので、オフショアファンドの各報告も、すべて6月のファクトシートの発行を待たなければなりません。今更、5月のファクトシートを使って記事にしても無意味にちかいですもんね。

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なので、それらが出そろうまでは、仕組債やビジネス系ファンドなど、マーケットの急激な変化があっても建付けそのものはかわらないものを中心にお伝えしていきます。

今日の仕組債の題名はいつもにまして長く、6 YEARS TERM INVESTMENT - 90% CAPITAL PROTECTED FTSE 100 TRACKER WITH 125% PARTICIPATIONとなっています。

でも題名をみただけで、条件が殆どわかってしまうわけですから、それはそれでまた便利です。




  • 6年もの(中途解約不可)
  • 元本の満額ではなく、9割まで確保
  • クーポンなし(利回りは変動)
  • アンダーライイングはFTSE 100 Indexの指標
  • イギリスポンド建てでGBP1,000から購入可能
  • 外付け手数料なし

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整理すると、上記の条件になります。利回りの計算の仕方だけちょっとややこしくなっています。というのも、開始日と満期日のインデックスを比較して、3割上昇していたら、30*1.25/6=6.25で年率換算6.25%でした。ならわかりやすいんです。

でも、この仕組債では四半期ごとに区切って、上昇率を算定し、その平均値を取るというルールになっているので、徐々に右肩上がりな上昇でないと、不利になります。最後まで泣かず飛ばすで、6年後に急にインデックスが2倍になった〜、なんてことが起こったとしても、あまりメリットを受けることができません。

ですから、6年後にドカンとイギリスの株価が上がるというよりも、Brexitでドカンと下がった株価が、これからジリジリと復活を見せる、と考える向きに似合います。

満額元本確保ではありませんが、そんなこと気にしていたら、今どきポンド建てでの投資はできませんよね。Brexitなんてしたら、どえらい目に遭うことがわかったイギリスが、さて、どうやって復活しるかな、というところに期待する投資家も多いことから、まさに機をみて敏な仕組債がでてきたなと感心させられます。

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オーストラリア人の友達が東京を離れて故郷に帰るというので、少し引っ越しを手伝ってあげたのですが、食器がいっぱい出てきました。ちょうど一人暮らしや単身赴任をはじめるには都合のよい、種類と数の食器です。ほしい方がいらっしゃったら、ご連絡ください。

Brexitの騒ぎで一番損をしたのは、当人たちですが、当然、ユーロ圏や日本からの投資家も随分を割りを食う結果になっています。もちろん長期的には悪材料出尽くしにて、イギリスとポンド絡みは面白い相場展開が期待できるのですが、じゃあ、今はパニック状態につき、どうしても安全地帯に退避させておきたいと考える投資家の行き着く先はどこでしょうか? もちろん、スイスですよね。EUでもない、ユーロでもない、となれば、誰もが安全地帯だと考えるのは当然です。

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で、実際に、スイス・フラン建ての債券ファンドなどはマイナス金利であるにもかかわらず買い上げられています。そんな中、にわかにガイジンたちから注目を集めているのが、1870年創業、チューリヒの伝統ある地銀Zurich Cantonal Bankを有するSwisscanto Holdingです。

UBSやCSなどスイスの大銀行は立派にグローバルに進出していますから、それなりに世界経済の動向には連動しますし、今回のようなショックが起これば何らかのネガティブな影響を受けます。ですから、スイスの銀行は安全、という神話は適用されません。ところが、このスイスカント銀行は、スイスとリヒテンシュタイン以外の国で殆ど商売をしていない、純粋なスイスの金融機関であることから、「こりゃほんまモンの安全地帯かも」、と注目されているのです。

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ところが、地銀と言っても、スイスの地銀はやることが違います。ファンドは組成するわ、ETFも作るわで、さすが金融大国だけあって、伝統を守るどころか新商品で攻めまくりの姿勢なんです。

その中でも究極に?攻める債券ファンドを発見しました。それがSwisscanto (LU) Bond Fund COCO Hです。COCOって何?という方は過去の記事をみてみてください。Contingent Convertible Bondのことです。これをCCBって約すとロマンチックが止まらなくなるので、英語でもCoCosと約しています。試しにココボンドで検索してみてください。他の立派な金融機関や何とか総研のようなリサーチ会社よりもなによりも輝かしく一行目にでてきます。

正確には複数形でCoCosになるので、カレー屋さんではなく朝のパンが美味しいファミレスを連想するのが正しいでしょう。

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いや〜これは凄いです。このファンドを組成した会社とその人たちに敬意を表します。CoCoも混ぜてCBや仕組債など全般に投資するというのは聞いたことがありますが、CoCoだけ一本勝負とは、恐れ入りました。

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会社スイスですが、ファンドはルクセンブルク籍なのでラップ口座経由で購入できると思います。

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東アフリカ諸国の航空会社競争が激化してきてます。今まで、乗り継ぎさえすればケニアと南アには比較的簡単に渡航することができましたが、その間にあるタンザニアだのウガンダだのにはどうやって行くんですかぁ〜という状態でした。サファリなどせっかくの観光資源があっても、飛行機が飛んでなかったら厳しいですよね。
そこにきて、相次いでこれらの国が実質国営で航空会社を強化してA330をバンバン飛ばし、将来的には、インドや中国にまで路線を拡大させたいと公表しています。
南アをはじめ、東アフリカの航空会社がみな赤字で、公的支援を受けてなんとか飛行機を飛ばせている状態です。共倒れになるまえに、アフリカの人たちが気軽に飛行機に乗れるくらいの所得を得るように発展してもらいたいものですね。

いや~世の中にはそんなファンドもあるんですね。BMO Global Asset Managementが運用する、F&C Global Convertible Bondは、2003年スタートのその名の通り転換社債などの仕組債に分散投資するファンドです。

リーマン・ショックとギリシャ問題で株価が軟調になった頃、仕組債はそのストライク(行使価格)が下がったことで人気を呼び、特にオートコールのものなんて、判定日の度にコール(中途償還)されまくりで、高い利回りがでていました。普通の転換社債も株価が安いうちに仕込むほうが良いことは、みなさんもご存知の通りでしょう。

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このブログでも仕組債というものを遠ざけてはいけませんよ、と啓蒙活動を盛んに行っていた時期でもあります。

その2011年4月には、ファンドサイズがついにEUR800Mに達したため、「既存投資家の利益を守る」ため、新規募集停止措置が発動されてしまった、大人気ファンドだったのです。

もちろん、解約はいつでも受けていますので、徐々に解約もでて、ファンドサイズは減ってきており、今ではUER571.4Mとなっています。

では、これは、人気がなくなって解約があった、期待どおりの利回りを得られなかったので解約があったのでしょうか?

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いいえ、このパフォーマンスをみてくだい。こりゃ本当にしっかり仕事をこなしており、「既存投資家の利益を守る」という公約をきっちり果たしています。

先月から購入受付を再開したようです。株価も年初よりは落ち着いたとはいえ、高いところからは一段落していることや、マイナス金利の影響でバニラな債券の価格は高すぎますから、その分、転換社債や仕組債を仕入れておいた方が、将来債券売りの波が襲ってきても、仕組みがあるがゆえに耐えられるという話もあります。

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これは、ウォッチしておきたいファンドの一つになりますね。生保系のラップ口座から購入可能です。

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タブレットをクルマのシガー電源から充電しようとしてしてもアンペア数が足りないと、1時間かけても2%とかしか進まないんですね。いちいちアンペア数まで気にしないといけないなんて本当面倒です。

発行体が破綻しない限り、元本が確保される条件の仕組債は、この世界的な低金利環境下ではレア物中のレアな存在でした。EVEN30 6 Year Capital Protected Noteは、それでもなんとか、過去5回目までは100%元本確保を提供していました。飛びついておいた投資家の皆さんおめでとうございます。

イギリスの利上げのムードも遠のき(ちゅうか今月はそれどころではありませんわ)、残念ながら、Investec Bank plcがほぼ隔月で出す新シリーズも前回から100%確保ができなくなりました。90%の確保です。
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90%かぁ〜、ちょっと損した気分? いえいえ、実はそうでもないんです。

というのも、元本確保というのは、多大なコストがかかります。保険をかけなきゃいけませんからね。保険をかけるには保険料が要ります。これを無リスク資産に運用したら、稼げるであろう利息から充てているのです。ですから100%元本確保と行っても、最悪、利回りはゼロになるわけですね。

ところが、今のように、金利水準(正確には6年ものの中期英国債の利回り)が下がってくると、その保険料を支払うだけの小遣いが稼げなくなります。そこで、どうやるか? 

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簡単な方法は期待利回りを下げます。前々回までは100%元本確保でしたが、EVEN30の上昇率の8掛けの利回りでした。株価が上昇したら得られるだろう利回りの2割を捨てて、保険料を安くしていたのです。
で、今回は、しっかり保険料を払うことにしました。しっかり払うなら利息だけではまかないきれません。そこで元本の1割もその保険料に充てて、全体で90%の元本確保型にします。

つまり、前々回に比べて、少々リスクリターンが上がったということですね。そのかわり、EVEN30が上昇すればするだけ、全部のメリットをうけることができるようにしてあります。

つまり、100%確保の時代より、条件が不利になったのではなく、ハイリスクハイリターン型になったということで、リスクとリターンのバランスは平等です。仕組債初心者としては100%元本確保の方が手がけやすいことは確かですが、慣れれば平気です。

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アメリカドル建てとイギリスポンド建て、どちらからでも購入できますから、円から外貨へ交換する踏ん切りさえつけば、初心者でも気軽に購入できる仕組債です。

GBP1,000単位またはUSD1,000単位で購入できますが、送金手数料などを勘案すると、ラップ口座経由でも直接投資でもGBP10kくらいから購入するのが現実的です。仕組債ですから、直接投資、ラップ口座経由にかかわらず、販売手数料、解約手数料など外付けの手数料体系はありません。

6年間資金が動かないので、これなら直接投資でも面白いと思いますよ。

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一昨日辺りから歯が痛くて。怖い怖い歯医者さんのお世話になりそうです。

今日は、EFG International Finance (Guernsey) Ltdが発行体となり、そのグループ銀行、チューリッヒのEFG Bank AGが保証をしている仕組債です。

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ここから、今回、非常に面白いものがでてきました。2 YEARS BARRIER REVERSE CONVERTIBLE ON SPDR S&P OIL & GAS EXP & PRです。

この仕組債は元本確保型ではありません。満期にバリアが設定されていて、資源関連株ETFの価額が、スター日に比べて2年後の満期日に4割以上下落していると、その下落割合しか元本が償還されないというものです。半値になっていたら、自分の元本も半分、7割下がっていたら、元本は3割しか返ってきません。

利回りは年率4.5%で固定、そしてどんな条件でも支払われます。

で、その資源関連株ETFって何なのでしょうか? 

アンダーライイングとなるSPDR S&P Oil & Gas Exploration & Production ETFはS&Pが出しているETFで、ネット上、どこからでも価額を見ることができます。チャートで見るなら公式サイトよりもBloombergの方が見やすいかもしれません。

これを見たら、おわかりでしょう。この先、このインデックス(正確にはETF)が、2年後にあと4割も下がることがあんのん? ってことです。ないと思えば買い、あるかもと思えば買わない、それだけの判断です。

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今のところ、募集締め切り日は公表されていませんが、ラップ口座でも直接投資でも申し込みと送金に時間がかかるので、これだけでなく仕組債の投資判断は、とにかく早めに動いた方がよいでしょう。

投資家紹介にて、渡航不要で直接投資、GBP1,000.単位で気軽にできるとは思います。が、仕組債の場合は、満期の処理など、ただ待つだけでよいラップ口座の方が結局楽になります。

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昨年、世の中では、米利上げのタイミングについて、非常に注目をされていましたが、私はほとんど無視していました。そして、なんとなく喉元過ぎたかという今、私は次の利上げや、最終的に何年後3%台まで上げていくのか、ということを非常に気にしています。

もう昨年12月のウリダシにつづいて、5回目ともなるとほどんど説明不要でしょう。Investec Bank plcほぼ隔月で新シリーズを順調に発行しています。ま、この仕組債なら人気でないわけないですよね。

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信用リスク:ずばり、インベステック銀行が破綻しない限り元本は確保されます。

利回りリスク:ずばり、6年後にイギリスの株価が下がっていれば元本が償還されるだけです。じゃあリスクはないのかって? いいえ、個人投資家は元本確保=リスクなし、と考えますが、機関投資家は、元本のみ償還されても、例えば、英国債のようなリスクのない運用に比べて貰いそこねた利回りもリスクと考えます。よって、元本確保といえども、厳密には利回りのリスクがないわけではありません。

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最近のEVEN 30 Indexのチャートも更新しておきましょう。引き続き買いやすい水準で推移してくれています。

ただ、EVEN30はロンドン上場銘柄のうち、「ボラティリティの低い銘柄」だだけを採用しているので、下げ局面に強いですから、いくら仕組債をなるべく安いところで買いたいと狙ってみても、なかなか思うようには下がってくれません。アメリカドル建てとイギリスポンド建て、どちらからでも購入できますから、円から外貨へ交換する踏ん切りさえつけば、初心者でも気軽に購入できる仕組債です。


GBP1,000単位またはUSD1,000単位で購入できますが、送金手数料などを勘案すると、ラップ口座経由でも直接投資でもGBP10kくらいから購入するのが現実的です。仕組債ですから、直接投資、ラップ口座経由にかかわらず、販売手数料、解約手数料など外付けの手数料体系はありません。

6年間資金が動かないので、これなら直接投資でも面白いと思いますよ。締め切りは2月25日ですから、いずれにせよ、はやく投資家紹介をうけて、来週中にはアクション起こさないとまた2ヶ月待つことになってしまいます。

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確かに原油価格は、さすがのサウジアラビアですら、苦しい水準まで下落しています。が、だからといってサウジアラビアのデフォルトリスクが実質的に高まったと言えるのでしょうか。私としては、短期的なネタにされているだけではないかと考えます。

いや〜、この時を待っていた、という感じですよね。 RL360やハンサード、フレンズプロビデントなどのフル機能のラップ口座を保有しているオフショア投資家にとって、またとない仕組債購入のタイミングです。

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メインの投資対象である株式市場への相場観をハッキリ持って買いや売りを自身でこなす。ほどではないにしても、やはり私達は資本主義社会に生きる日本人ですから、絶対に避けて生き抜くことはできません。そこでたまには勉強しとこ、いや仕事や家庭を離れてリフレッシュにと勉強会にお越しいただいているわけですが、じゃあたとえ勉強会に2年通い詰めたとしても、私達は、しょせんプロのトレーダーではないのですから、相場観と言ってもそれはかなりぼんやりしたものになってしまいます。

それは、素人なんだから仕方ないことなんです。ときっぱり開き直りましょう。そして、相場観なんて、ざっくりと三種類しかないんだと、割りきってしまうことが大事です。それはブル(強気)、ニュートラル(中庸)、ベア(弱気)。それだけです。

そして、投資の主役、株式市場に対して、ブルだと思えば、単純に買い。もっと強気なら、バイオ関連とかベンチャー関連とかいろいろ選べます。ベアだと思えば、債券にしたり、マネージドフューチャーズなどのオルタナティブにします。

問題は、荒れているようで、思い返してみたら、だた行って来いになってるだけ、または全く動きのない相場になると思った時に、何に投資をすればよいのか? ということです。

そんな時に、威力を発揮するのかが仕組債です。仕組債=根こそぎ持って行かれるかもしれないキケンな金融商品 なんて思うのは、まるで包丁は人殺しの道具で料理に使うものではない、と思っているようなものです。

世の中の「道具」というものは正しい使い方をしてはじめて便利に使えるものですよね。

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ういう意味では、今日のNomura Bank International plcが発行するNomura 6 Year 100% Capital Protected Global Indices Noteは期間は長いものの、無条件で100%元本が確保されているタイプですから、仕組債初心者も非常に手掛けやすいものだと思います。
この仕組債の場合、元本確保ですから、あとは利回りだけ検討すればよいだけです。その利回りの計算はちょっとだけ複雑で、FTSE 100,、Nikkei 225 、S&P 500という英日米の株価指数がどれくらい上昇したかによって変わってきます。

6年間の期間中、四半期ごとに2016年2月24日の指数と比べてどれくらいのパフォーマンスが出たかを記録しておきます。その記録されたパフォーマンスの数字をすべて平均化して、100%より上だったら、その分が利益としてついてきます。100%未満だったら、元本だけ確保されて返ってきます。


6年間、全部の平均というところがミソです。スタート時と6年後の数字だけ比べるヨーロピアンタイプなら、期間中はどんな動きをしていても、最後に笑うのはボクだよ、とタカを括っていればいいのですが、平均を取られるとそうはいきません。とにかく、ロケットスタートしてくれて、その後も高値で推移してもらわなければならないのです。

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もちろん、マーケットを相手に、そんな手前勝手な欲望をさらけ出しても誰も相手にはしてくれません。しかし、四半期ごとに計測するパフォーマンスは常に、2016年2月24日との比較になるということに注目してください。もし、2016年2月24日だけ、三カ国の株式相場がメチャメチャ下落してくれていたとしたら、、、、

あとは悠々自適だったりするんですよ。そして、今回はなんとなくそんなタイミングもありそうな予感もしますよね。

となると、仕組債検討中のオフショア投資家にとっては千載一遇のチャンスとなるかも?という題名もさほど派手すぎるものでもないように思えてくると思います。

直接投資も可能ではありますが、一般的にはラップ口座を経由して投資したほうが簡便です。仕組債には外付け手数料はありません。

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Macbook Airに思い切りコップ一杯分の水をかけてしまいました。水がかかると、電源がおちます。その姿の寂しいことと言ったら、、、 すぐに中を開けて水気をすべて取りましたが、バッテリーにもロジックボードにも赤丸の水没サインが。 バッテリーは即死したので、当然修理ですが、果たして何万円かかるのか。


このブログではEVEN 30 Indexも随分馴染みになってきましたよね。Investec Bank plcが公表している、ロンドンの株価指数です。

ロンドン株式市場の指数と言えば、新聞社のFinancial Times が公表しているFTSE100 Indexなどが代表格ですが、これは、日経225と同じく、その上場銘柄の中でも選ばれし会社の株価だけを採用している指数です。

銘柄を選択的に採用する指数は、時価総額など大型株の影響を大きく受けるように設計されていますが、EVEN 30 Indexでは、これとは別の観点から採用銘柄を選択しています。

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その観点が、「ボラティリティの低い銘柄」なのです。 つまり、FTSE 100 Indexに採用されている100銘柄をボラティリティの低い順に並べ替え、低い方から30銘柄だけを採用するという方法をとっています。

これは一般論ですが、ボラティリティの低い銘柄、つまり株価の安定している銘柄とは、経営が安定している、業績が安定している、配当が安定している、ということにつながりますので、長期的にみると、成長していく可能性が高くなります。

現に、インベステック銀行のサイトから引用させていただいた、上図のようにその可能性が花開いていることがわかります。

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これによって、投資家はどんなメリットを受けることができるのでしょうか?
それは実に簡単。このような株価指数をアンダーライイングとする仕組債を買った時に、利回りが向上する確率が上がるということです。

株価がどうなってもインベステック銀行が破綻しない限りは投資元本は100%確保されているとはいえ、6年後に今より株価指数が下がっていれば、無利息で元本だけが償還されてしまいます。これは元本が確保できたのだから損はないわ、という話もありますが、6年間英国債にでも投資していたら、年率2%程度の利回りを得られたのに、それを失ったという考え方もできます。個人投資家にとっては前者の考えになりますが、機関投資家や金融アドバイザーの観点からは後者を使って議論を進めなければなりません。

それに、この仕組債を直接投資もできますが、やはり利便性やTINのことを考えてRL360 PIMSやハンサードUPP経由で購入する人が多いですからね。ラップ口座の維持費くらいは利益をだしてもらいたいものです。

となると、やはりFTSE 100 Indexをアンダーライイングとしているものより、このEVEN 30 Indexを採用しているこの仕組債が益々美味しく感じることでしょう。
GBP1,000単位で購入できますが、送金手数料などを勘案すると、ラップ口座経由でも直接投資でもGBP10kくらいから購入するのが現実的です。仕組債ですから、販売手数料、解約手数料など外付けの手数料体系はありません。

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大阪の忘年会の参加表明が殺到中、のこり4席です。

ロンドン市内なら、シマウマラッピングタクシーがそこら中を闊歩しているので、もはやギョーカイでない人でも誰でも知っている運用会社ですが、こと日本ではこれほど無名な金融グループも珍しいです。

それでも本業がリテイルで口座も開設できる商業銀行ならそれでも少しは名が通るのでしょうけど、インベステックは貿易金融やホンモノのプライベート・バンク、そしてアセットマネジメント(ファンド運用)に特化していますので、一般の人が気軽に使う銀行ではないからというのも、無名にさせているのでしょう。

また、インベステックの発祥は南アフリカのヨハネスブルグ(郊外の治安のよいエリア、モーメンタムの本社からも遠くない)で、ロンドンとダブル本社になっています。もちろん、ロンドンとヨハネスブルグにダブル上場もしています。

日本には進出していませんが、香港やオーストラリアではじわじわと出てきているようですよ。南アとオーストラリアは貿易が盛ん(そもそもイギリスとオーストラリアを結ぶ航路でケープタウンやダーバンは極めて重要な中継地点)ですし、香港は言わずもがなですもんね。

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せっかくですから、インベステックの概要を英語の原文でも紹介しておきましょう。

Investec (comprising Investec Limited and Investec plc) is an international, specialist bank and asset manager which provides a diverse range of financial products and services to a niche client base in two principal markets – the United Kingdom and South Africa, as well as certain other countries. The group was established in 1974 and currently has approximately 8,200 employees. As at 31 March.

どうです?日本語で十分予習した後なら、こんな英語くらいスラスラ頭に入ってきませんか? TOEIC330点の私が、どんな大きな会議にでても通訳なしでなんとでもなるのは予習があってこそなんです。

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で、またもでてきました。インベステック銀行から自身のインデックスEVEN30をアンダーライイングとする、元本確保型バリアなしの仕組債。これで3回めです。

一回あたりで募集している玉(債券の用語でギョクと言います、募集総額のことです、今どき吉野家で並ギョクと注文すると笑われますが、こちらは使ってもカッコ悪い用語ではありません)が小さかったこと、シリーズ2が間髪入れずにでたことから、RL360 PIMS経由にして事務処理がモタついた投資家仲間の方でも、比較的安心して、どうせ次もあるからダイジョウブなんて話をしてたのですが、本当に間髪入れずにシリーズ3が出てきました。

発行体としても組成会社としても、小さくやって満額御礼になって、そして、毎月継続的にウリダシすることができれば、人件費や広告費も安くすみます。投資家も安心していつでも入れられます。ま、これも一種のWin-Winってやつですわ。

条件はいつもとおりです。渡航不要で直接投資もできます。この債券は期中の利払いがないので、直接投資でも資金のやりとりが煩雑になりません。リスクは6年間なにがあっても資金化できないということに集約されますので、非常に理解が進みやすく、仕組債初心者にはもってこいの商品ですね。

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キャリーぱみゅぱみゅさんって、名前がキャリーさん、苗字がぱみゅぱみゅさんでいいのかしら?

ロンドン上場の金融グループインベステックのInvestec Bank plcから、なかなか面白い仕組債が発行されたという記事を先月8月15日に書きました。この低金利環境下では仕組債の条件も厳しく、バリアなしの元本確保型(どんな状況になっても元本確保条件が外れないもののこと)のウリダシがなく、仕組債ビギナーにはとっかりにくかったのも事実です。

そんな中、久しぶりにバリアフリー仕組債(って表現したら、かなり他との連想で誤解を生みそう)がインベステックからでたので、期間が6年と少々長かったものの、RL360 PIMSやハンサード UPPの保有者であれば、しょせん10年、20年を見据えて投資しているわけで、完全なる元本確保(デフォルトリスクを除く)で、6年って長いようで、短いよ~という読者の方からのお声もたくさんいただいてます。

とにかく、アンダーライイングがどうなろうと元本が確保され、利回りはアンダーライイング次第、オートコール(中途償還条件)なしで6年間持ちきりというタイプですから、前回のものもほぼ瞬間蒸発で、投資家仲間の方でもラップ口座経由で滑り込みセーフで買えたよ~と報告をいただいた方は、お一人しかいらっしゃいません。

きっと、日本人投資家はその方一人なんでしょうね。株価に調整が入ったこの局面で、ストライクレートが決まったなんて羨ましい限りです。

完全元本確保型の仕組みはシンプルです。なぜなら元本の心配はしなくてよいのですから。その分、利回りがどうやって決まるのかに神経を集中させることができます。まず最低の利回りは0%です。6年かけて無利息で戻ってくるということは、実はそれなりのリスクテイクです。英国債にでも投資しておけば、年率2%くらいにはなりますので、トータル12%をロスすることになります。

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そのトータル12%をロストするかもしれないリスクと引き換えに、うまく行けば青天井で利回りが入ってきます。その条件は、さほど難しくありません。EVEN30 Indexというイギリスの株価指標が6年後の上昇率の8掛けが利回りになるだけです。

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例えば6年後にインデックスが2倍になっていたとしましょう。2*0.8-1=0.6つまり元本の60%が利息として支払われる仕組みです。年率換算利回りは6年で割ると10%になります。

もちろん、インデックスが割り込んでいたら、マイナスにはならず最下限は0%です。

先の年率2%のイギリス国債よりも勝ちたかったら、逆算するとインデックスが1.4倍まで上昇していればOKです。計算式は1.4*0.8-1=0.12です。
で、EVEN 30? Indexというのは何の指標なのでしょうか? あまり聞き慣れないインデックスですよね。実はこれインベステック自身が計算して発表している数字なんです。ということは、この債券は、インデックスを使っても、使用料を払わなくてよい、しいてはコストも安くおさまるという寸法です。

そして英語原文で、その定義を見てみることにしましょう。

The EVEN 30? Index tracks the performance of the 30 least volatile stocks from the 100 largest companies listed on the London Stock Exchange. The index is re-balanced monthly and based on a clear and pre-defined formula.

とあります。つまりロンドン株式市場の代表的なインデックスであるFTSE100の中からボラティリティの低い、つまり株価が安定している30銘柄をピックアップして指標に組み込んだということです。当然、FTSE100よりボラティリティは低く、個別銘柄の事情(倒産とかスキャンダルとか)で急落した銘柄は自動的に外されているので、指標の動き、そのものが安定します。

FTSE100よりEVEN30の方がダウンサイドリスクに強いのであれば、この債券の投資家にとってはFTSE100よりEVEN30をアンダーライイングに採用してくれた方が有利になりますね。

Issuer: Investec Bank plc
(A3/BBB-)
 
Term: 6 years
 
Investment Return:
GBP and USD option:
80% x performance of the
EVEN 30? Index
 
Capital Protection:
100% Capital Protection
 
Underlying
Index:
EVEN 30?
 
Issuance Type: Note
 
Subscription Period:
Up to 16 October 2015
 
Strike Date: 16 October 2015
 
Issue Date: 21 October 2015
 
Final Valuation
Date:
18 October 2021
 
Maturity Date: 21 October 2021
 
Final Index Level:Average closing level of the Index on each day over the 6 months leading prior to, and including, the Final Valuation Date.

久々にでてきた面白い仕組債で、最低投資額はGBP1.000単位で敷居も低いのですが、全体の募集がまたも少ないため、ウリダシ後に再び瞬間蒸発する可能性も高いです。募集期限が10月14日までに先方へ着金完了ですが、こちらは前回より余裕があるので、TIN対策で今月にRL360 PIMS開設をした人でもいますぐ、投資家紹介で段取りをつければ間に合う可能性はまだあります。

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クリックで指いたい。

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ロンドン上場の金融グループインベステックのInvestec Bank plcから、なかなか面白い仕組債が発行されました。 期間が6年と長い分、アンダーライイングがどうなろうと元本が確保され、利回りはアンダーライイング次第、オートコール(中途償還条件)なしで6年間持ちきりというタイプです。

この低金利環境下では、なかなか100%元本確保型の発行は難しく、利回りを目指すとその分、リスクテイクしなければならず、大抵はバリアがついて下回ると元本確保が外れるというものが多かったのですが、ようやく完全元本確保型が出てきましたね。

完全元本確保型の仕組みはシンプルです。なぜなら元本の心配はしなくてよいのですから。代わりに利回りが変わってきます。まず最低は0%、6年かけて無利息で戻ってくるということは、実はそれなりのリスクテイクです。英国債にでも投資しておけば、年率2%くらいにはなりますので、トータル12%をロスすることになります。

http://www.investecstructuredproducts.com/content/dam/structured-products/images/even30/chart-even30-mar-2015.gif
そのトータル12%をロストするかもしれないリスクと引き換えに、うまく行けば青天井で利回りが入ってきます。その条件は、さほど難しくありません。EVEN30 Indexというイギリスの株価指標が6年後の上昇率の8掛けが利回りになるだけです。

例えば6年後にインデックスが2倍になっていたとしましょう。2*0.8-1=0.6つまり元本の60%が利息として支払われる仕組みです。年率換算利回りは6年で割ると10%になります。

もちろん、インデックスが割り込んでいたら、マイナスにはならず最下限は0%です。

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先の年率2%のイギリス国債よりも勝ちたかったら、逆算するとインデックスが1.4倍まで上昇していればOKです。計算式は1.4*0.8-1=0.12です。

で、EVEN 30™ Indexというのは何の指標なのでしょうか? あまり聞き慣れないインデックスですよね。実はこれインベステック自身が計算して発表している数字なんです。ということは、この債券は、インデックスを使っても、使用料を払わなくてよい、しいてはコストも安くおさまるという寸法です。

そして英語原文で、その定義を見てみることにしましょう。

The EVEN 30™ Index tracks the performance of the 30 least volatile stocks from the 100 largest companies listed on the London Stock Exchange. The index is re-balanced monthly and based on a clear and pre-defined formula.

とあります。つまりロンドン株式市場の代表的なインデックスであるFTSE100の中からボラティリティの低い、つまり株価が安定している30銘柄をピックアップして指標に組み込んだということです。当然、FTSE100よりボラティリティは低く、個別銘柄の事情(倒産とかスキャンダルとか)で急落した銘柄は自動的に外されているので、指標の動き、そのものが安定します。

FTSE100よりEVEN30の方がダウンサイドリスクに強いのであれば、この債券の投資家にとってはFTSE100よりEVEN30をアンダーライイングに採用してくれた方が有利になりますね。

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久々にでてきた面白い仕組債で、最低投資額はGBP1.000単位で敷居も低いのですが、全体の募集が少ないため、ウリダシ後に瞬間蒸発する可能性も高く、しかも募集期限が8月23日までに先方へ着金していないといけないというのですから、忙しいです。特に直接投資の投資家は送金しなければなりません。ラップ口座経由の投資家もRL360 PIMS、ハンサードUPPなどから行けるとは思いますが、紙一枚のスイッチングリクエストとはいえ、一日でも早く出したほうがよいでしょう。

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土曜日が燃えるゴミの日だと、週末でもしっかり早起きできてよい習慣づけになります。

最近の仕組債を調査している記事で取り上げるものが、Commerzbank AGが発行体であるケースが多くなっていますが、それは偶然です。特にコメルツ銀行をイチオシにしているわけではありません。それにしても寒いですよね。こういった仕組債のファクト・シートにすら、Japan: not for distribution in Japan、US: not for distribution in United States つまり日本人、アメリカ人お断り、と明記されてしまってます。日本国内で金融商品を探すオンショアの人たちが残念なのはよいとしても、せっかく秀逸なものを求めてオフショアに出ても、アメリカと同じレベルでお断りと書かれると寂しいものがあります。尤も、フツーの日本人がこの寂しさに気が付くのはこれから10年以上先のことなのでしょうけどね。

さて、今回でてきた仕組債Travel Companies Autocallable Income Noteはアンダーライイングがなかなか興味深く、また珍しかったので取り上げてみました。最近のアンダーライイングは金融関連かネット関連のものばかりで、正直飽きていたところでした。ここに来てトラベル関係とは新鮮味がありますよね。

Air France-KLM
American Airlines Group Inc.
Expedia Inc.

の4銘柄がアンダーライイングです。2つは説明不要の大手航空会社、2つはネットの予約サイトとトラベル関連でも、2分野に分散してあるところが気遣いなのでしょう。

最低投資額:1,000ドル、1,000ユーロ、1,000ポンド
期間:3年
クーポン:年率8%固定(四半期ごとに2%)
早期償還条件:全銘柄の株価がスタート時より上回った時
早期償還判定:年に1回
元本確保が破られる条件:4つのうち1つでもバリアを下回ったとき
満期時元本確保バリア:5割(スタート時の半値まで下落という意味)
バリアが破られると:4つのうち最大下落幅が元本欠損割合になる(株価が6割下落していれば、元本は4割しか還ってこない)
外付け手数料:なし

個別株をアンダーライイングとしている仕組債は、その会社の業績とか環境の変化によって、ガクンと株価が下がることもあるので、この仕組債のように5割くらいの深いバリアにしておかないと怖いものがありますよね。インデックスものだと、6割や7割でも冒険できるのでしょうけど。

直接投資はお断りの金融商品ですから、RL360 PIMSやハンサードUPPなどのオフショア生保フル機能付きラップ口座を通じて購入することになります。

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Apple Musicにトライアルするかどうかって悩みますよね。月々の生活ランニングコストは細かく抑えておきたいですし。

個人向け仕組債発行体の定番、ドイツフランクフルトに本店を構えるコメルツ銀行Commerzbank AGとは、仕事のご縁は殆どなかったのですが、個人向け仕組債を検討するときには必ずと言って良いほど顔をだしてくる定番銀行です。 他にはどんな銀行があるって?ざっと左図のイメージです。

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ただ、私がオススメする本当のコメルツ銀行良さはフランクフルト本店の社食です。ここは一般にも開放されていて、地元のサラリーマンでも観光客でも誰でも利用できます。 さすがに昼から銀行の社食でビール飲んでる人はあまりみかけませんが、それでも生肉のサンドイッチなど典型的なドイツ料理が手頃な価格で並んでおり、チップも要りません。そのへんの徒に高いレストランに入るくらいなら、コメルツ銀行へZUMです。

さて、本題です。長い6年ものとはいえ、付利されれば年率16.75%というのですから、これはしっかりリスクと期待リターンとの関係を明確にしておかなければなりませんね。

オートコール(中途解約はできないが中途償還の可能性はある)のタイプで、しかもバリア制度があって、元本確保型ではありません。しかも、しかも、利回りは固定型の絶対タイプではなく、株価によって支払う支払わないの変化があります。この仕組債は元本確保も利回り確保もない、言わば「(元本確保)なし」「(利息確保)なし」条件です。 この「なし」「なし」条件は、「なし」「あり」条件、あるいは「あり」「あり」条件より、必然的にハイリターンも目指せます。

投資家にとっては、元本確保条件(7割バリア)が外れても、利回りが固定ならその分元がとれとるわい、となるのですが、こういった「なし」「なし」条件の仕組債では、元本確保条件が外れるときに限って、利回りもゼロになっていることが多く、ダブルパンチになりがちです。もちろん、その分最大利回りはめちゃ高く設定されています。

さて、アンダーライイングを見ておきましょう。

S&P/ASX 200
SWISS MARKET
HANG SENG CHINA ENT
OMX STOCKHOLM 30

となっています。この仕組債の経済効果は、オーストラリア、スイス、香港、そしてスウェーデンの株価インデックスに影響されます。そしてアンダーライイングが4つあるときは、仕組債ではその平均を取るのではなく、投資家にとってもっとも悪条件の銘柄の数字が採用されます。これが仕組債ってズルいと思われる一番のポイントになるかもしれませんが、決してズルくはありません。だって、ちゃんと明記してあるのですから。

このようなオートコールのタイプの仕組債は、基本的に満期まで持ちきりになってしまうとリスクが高まります。1年ごとの判定日に全てのアンダーライイングが上昇していると、自動的に中途償還され、それまでの利息と共に元利金が支払われます。1回めでさっさとコールしてもらって100を116.75にして受け取ってしまうのも良いのですが、粘って5回目でコールされると、100が5年後に183.75になって返ってきます。非常に美味しいシナリオです。

ですが、問題は、6年後の満期までもちきりになった時ですよね。それでもその時に全てのアンダーライイングが上昇していればコールされた時と同様に、元本確保+利回り確保となって、100が200.5になって還ってきます。

しかし、どれが一つでも当初の価格を割り込み、しかしどれもバリアの7割レベルより上で踏ん張っていたとすると、利息は全て飛ぶが元本は確保され、つまり100は100で還ってきます。6年かけて100が100ですからちょっとショックですよね。

厄介のは、どれか一つでも7割のバリアを下回ったとき、一番下落率が高い銘柄のその割合でしか元本は償還されません。しかも利息はなし。例えば、もし、ハンセンの下落が厳しく半値になっていたとすると、100は50で還ってくるという仕組みです。9割下がれば100が10しか還ってきませんが、ただ、アンダーライイングはインデックスですし、デフォルトリスクはありませんから、そこまでのリスクは想定しなくてもよいでしょう。

こういった仕組債は案外垣根は低く、最低投資額はEUR1,000になっています。投資家紹介にて、直接投資も可能です。がオフショア個人投資家にとって、いちいち細かい資金のやりとりが必要になってくる仕組債を直接購入するよりも、フレンズプロビデント、RL360やハンサードなどのフル機能ラップ口座で仕掛けてしまうのがよいでしょう。仕組債には元々購入手数料という概念はありません。バックマージンがないため、有象無象がゴリゴリ売ろうとしませんので、場が荒れないというメリットもあります。

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仕組債を一つの数式も使わず、文字だけで説明しようとしているのは世界中どこを探してもこのブログだけでしょう。

シティグループと言えば、保険会社か銀行のイメージが強く、自前のファンドを見かけることは殆どありませんが、それでもCitigroup Global Markets Limitedという運用部門子会社にてCitiFirst Fundsというシリーズ名でしっかり幾つかの投資信託が運用されています。

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しかも、面白いファンドもあるじゃありませんか。UKの機関投資家向けのサイトでしか掲載はされていませんが、UK Autocall Fundというファンドが二つあります。こりゃ絶妙ですね。

というのも、投資先が特定の私募債なんです。しかしオープンエンド型(ただし、6年後にファンドは解散して償還される)の投資信託としていつでも売買ができるんです。

実はこれ、私はできそうでできない金融商品ナンバー1ではないかと思います。作り方は難しくありません。銀行の預金商品や投資信託の商品開発を経験したことのある銀行員や証券マンなら、まぁ、すぐに青写真を描くことはできます。 ただ極めて難しいのは、解約や新規申込に伴うキャッシュマネージメントとNAVの計算。つまり発売するのは勢いでできても、そのファンドを維持するのは膨大なスキルと事務コストがかかるため、たいていの金融機関は発売を諦めて、フツーの私募債を販売することでしょう。

そんな環境下でもこんな商品をだしてしまうとは、やはりシティグループは勢いがありますよね。

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一般的な購入ルートとしてはロイアルロンドン360PIMSなどのラップ口座を経由して購入できるか試してみることになりますが、ひょっとしたら直接投資もできるかもしれません。できれば最低投資金額がGBP5kなので買いやすいですよね。

ところでなんで機関投資家向けなのにGBP5kから購入できるのかって?そのへんは深く探らないでください。どんな世界にも本音と建前というものがあり、逆に機関投資家向けだからって何かステイタスが高いわけでもありません。金融商品としては同じです。

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ロイアルロンドン360やフレンズプロビデント、ハンサードなどを経由してオフショアファンドや株式、債券に投資すれば、その名義は立派に匿名機関投資家となります。

http://apps1.ubs.com/locationfinder/viewImage?keyId=1048今日の仕組債はUBS AG, Jersey Branchが発行体になっている、イギリス株と原油価格をアンダーライイングとするものです。

ところで、同じコモディティ(商品)として一括りにしてしまいがちですが、ゴールドとオイルは全然ちがう種類のものです。それは常温で固体か液体かという化学的な差異ではありません。ゴールドはコンピュータ基盤部品などの実需も少なからずありますが、大方の用途は資産保有の手段や嗜好品という、特段に経済活動へ大きな影響をおよぼすことのない用途で消費されています。

http://www.unitedstatescommodityfunds.com/images/logos/small/uso-2.png
しかし、原油を資産保有の手段として保有するという人はいませんし、多少のその思惑があったとしても国ベースという大きな取引レベルになります。つまり原油価格は、目先の変動はあっても、最終的には経済の実態、つまり実需の動向を反映していくコモディティ相場であると言えるのです。

原油もまた、去年1年間でざっくり半値になったわけですが、これがゴールドが数年前にピークから半額近くまで下落し、そのまま鳴かず飛ばずな相場展開と同じ予想を立てることができないという、大きな要因になっています。

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実際、欧米の経済活動もじわじわっと回復途上にあるわけですし、そこに中国の動きが加わると、とたんに原油価格は再上昇することも十分想定にいれておかなければならないでしょう。

原油価格に連動するよう作らた、United States Oil FundというETFがありますので、ナスダックとかBloombergのサイトにでもアクセスしてチャートを見ておいてください。数字はともかく、チャートの動きは、普段私達が目にするWTI(West Texas Intermediate)などの価格推移と同じです。

これをアンダーライイングとして、組成しているのが、今日の仕組債です。ただ、1つのアンダーライイングだけだと利回りがでないので、殆どついでだとは思いますが、イギリスの株価インデックスであるFTSE 100 Indexをくっつけて2つのアンダーライイングにしてあります。

仕組債のリターンを出すために、複数のアンダーライイングを用意して、常にそのなかで最も悪条件の銘柄を基準に諸条件を算定する方法は常套手段です。アンダーライイングが多ければ多いほど、良い利回りをだせますが、逆に、不利な条件で償還する確率があがります。

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ホントなら、原油だけをアンダーライイングにしてもらうほうが、投資家としてはわかりやすいのですが、それでは全く利回りがでないし、建値がイギリス・ポンドであることから、FTSEをくっつけたものと思います。

4月7日スタートで期間は5年、半年ごとのオートコール(2銘柄ともスタート時よりアップしていたら早期償還)の条件あり、クーポンは年率換算10.5%ですが、オートコールされるか、満期時にも2銘柄ともアップしていなければ付きません(満期時にどちらかでもダウンしていたら、無利息)、そしてバリア(元本確保条件が外れてしまう水準)は5割です。どちらかでも6割ダウンしていたら、元本は4割しか還ってこない計算になります(しかも無利息)。

UBSは日本に進出してきている金融機関であり、当然、投資家紹介はできませんので、各ラップ口座を経由して購入することになります。


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名古屋からの新快速の車内で今日の記事を書き始め、ただいま蒲郡を出たところ。ここから先はトンネルも多く、イー・モバイルのネットも度々圏外になるので、きっちりアップしておきたいところ。ブログを書く時間も電車の正確さに合わせたまさに分単位の仕上げです。

金融商品においては、(コストの部分を除くと)リスクとリターンは等しい価値で存在する。ハイリスクハイリターン型やローリスクローリターン型は存在しても、ミドルリスクハイリターンなどというものは存在しません。そんな言葉を使うだけで有象無象の化けの皮が剥がれたのも同然です。逆に言えば、ハイリスクローリターンなんてのもないわけで、あるとするならば相当な手数料をボラれているということでしょう。

そういう意味で、仕組債はこの金融商品の鉄則を忠実に具現してくれています。仕組債のリスクと期待リターンを知れば、コストはともかく、ああ、これくらいのリターンを得たかったら、これくらいのリスクはとらにゃいかんのね、という自身の相場観を熟成させることができます。モノの値段には相場というものがあり、あまり常識からかけ離れた価格で取引を望むのも恥です。仕組債を勉強するということは、金融商品の値段と自身の要求の差を常識の範疇に収めておこうということにつながります。



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ところで、今日は元本の9割まで確保している仕組債を取り上げてみたいと思います。この仕組みは一部の日本人には痛いところを突いてくる商品なのかもしれません。元本の9割を確保なんて言うと聞こえがよく、有象無象も盛んに使う宣伝文句でもあります。ですが、よく考えてみてください。例えば、100万円のうち、90万円は償還される見込みがあるものに一括で投資するのと、100万円のうち90万円は定期預金に預け、10万円は全額吹っ飛んでもよいようなレバレッジで例えばFXにでも投資することとは全く同じ感覚です。

結果は同じでも、前者には抵抗なく、後者を毛嫌いする日本人が意外と多いのは不思議ですよね。さらに不思議なのは、満期時に最悪のシナリオで90万円しか償還されたかったとすると、前者はまぁ仕方ない、程度でさらっと終わるのに、後者は10万円の部分をやたらフォーカスして、嗚呼、やらなきゃよかったなんてタラレバで押し潰されるくらい後悔する人が多いのはなぜでしょう。

こういった無用な不幸感を味わうことないように全体観を通して軌道修正していくのが、このブログであり、勉強会なのかもしれません。

では、本題に入りましょう。今日の仕組債は、手掛けやすい前者のタイプです。が、この元本の9割の償還を確保するために、意外と大きな犠牲を払っています。まず、償還時の元本はアンダーライイングの銘柄6銘柄は全て上昇していても、元本そのまましか償還されません。元本の償還は下が9割でフロア(英語で下限のこと)がかかっていますが、上も10割キャップ(英語で上限のこと)がかかっています。

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5年もの、中途償還(オートコールと言います)なし条件ですから、いくら低金利政策時代とはいえ、イギリス・ポンドでの運用で、5年経っても元本だけというのはちょっとキツイですよね。

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とすると、期待すべきは金利です。年率7%の利回りで、最後の1年は10%です。ただし、アンダーライイングの6銘柄が全て上昇していなければ金利は0%になってしまいます。

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元本の上昇は期待できず、利回りが付与される条件もなかなか厳しい。ウ~ン困った困ったと思いませんか?

そうなんです、そこです。今日、学んで欲しかったことは。元本を確保させるということは、例え9割であってもこんなに多大なコストというか犠牲が伴うのだということをリターンの低さから学んで欲しかったというわけです。

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海外渡航不要の投資家紹介にてこの仕組債をはじめ、何でも買うことができ、かつ手数料は内包されています。ただし、資金的なやりとりが面倒なため、ロイアルロンドン360PIMSやハンサードUPPのようなフル機能のラップ口座を経由して取り組んだ方が後々楽になるでしょう。

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突然ですが、明日3月4日15時から16時まで渋谷で勉強会やります。ご興味ある方はbyh00122@yahoo.co.jpまでメールください。

http://www.oldmutualinternational.com/images/logos/omi_logo_2013.jpg優れたオフショア生保ファンドラップ口座を提供してくれるオールドミューチュアルインターナショナル(OMIと略します、ブログでもOMIでいきたいとおもいます。旧社名はロイアルスカンディアです)は、もちろん、主に積立型投資用にミラーファンドのリストも充実してますが、銀行から何から子会社に持つ金融コングロマリットがゆえ、自分ところで投資信託も組成・運用しています。

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THE OLD MUTUAL INTERNATIONAL US3 AUTOCALL FUND, ISSUE 3というファンドはその名から想像できる通り、クローズドエンド型の投資信託ですが、実質的なキャッシュフローは生の仕組債そのものです。仕組債なら建付けが債券ですから、販売手数料は内包されていて、アドバイザー等に払う販売手数料は表にはでてきません。しかし投資信託にすることで、アドバイザーに支払う手数料は3%と外付けになります。ま、バックマージンをもらっていることを言わない有象無象から買うのでなければ、どちらの方式で買っても、経済効果は同じだとしても誤差範囲です。

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OMIが組成する投資信託といっても、その基になる仕組債は銀行等の金融機関が発行体にならなければなりません。その銀行名はもうブログでもお馴染み、BNP Paribas Arbitrage Issuance BVです。

アンダーライイングはMicrosoft Corp、Delta Airlines Inc、UnitedHealth Group Incのまさにアメリカ、いや世界を代表するブルーチップ3銘柄ですね。

5年もの、1年ごと判定のオートコールで、アンダーライイング3銘柄の株価がすべてスタート時より上回っていれば、年率10%の利息ももらって中途償還です。中途償還の方が基本的にハッピーです。

http://www.oldmutualinternational.com/images/carousels/adviser/2014/omi_carousel_adviser_640x292.jpg
しかし満期まで中途償還にならなかった時は少々厄介です。まず元本確保条件があり、アンダーライイングではなく、S&P500のインデックスが当初より45%以上下落していると、元本確保条件が外れ、その下落した割合でしか元本は還ってきません。S&P500が6割下落して終わったとすると、元本も6割減って4割しか還ってきません。しかも利息も全てなしです。

S&P500が関係するのは、元本確保がされるか否かの判定にしかつかいません。よって3銘柄の動向よりもまず、5年後のS&P500が今より4割もダウンすることもないでしょ。という相場観がなければ投資適合性はありません。なお、ヨーロピアンタイプなので期中のS&P500の動きは全く関係ありません。あくまでもスタートでエンドだけです。

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元本確保はイケそうだねと思った方は、利息がでるのか、オートコールがかかるのかの心配に移ります。これは先の3銘柄が全部スタート時より上がっていれば中途償還です。1つでも下がっている銘柄があれば、運用は継続されます。もともと年率10%という利回りに魅力を感じて、購入した投資家は、5年後に3銘柄ともあがっていれば250%分の利息をもらって(実際にはNAVで調整されて)、元本も丸々還ってくるというのが最高のシナリオでしょう。

でも、やっぱり基本的には、購入したら、1年でもはやくオートコールされるのを願うのが正攻法ですね。

OMIのラップ口座保有者はもちろん投資可能ですが、海外渡航不要の投資家紹介にて直接投資ができるかもしれません。その時は販売手数料3%かかります。フレンズプロビデントやRL360、ハンサードなど他のラップ口座でも購入できると思います。

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メキシコやインドネシア、国債と言えども30年債とかがバカ売れって聞いて、どうしても違和感あるのはバブル世代だからでしょうか。

その仕組みを忘れてしわまないくらいの頻度で記事にしている仕組債。今日は、原油安でもあるので、アンダーライイングに原油価格のインデックスが入っているものをいつものBNP Paribasからチョイスしていました。 どんな銀行が積極的に仕組債をウリダシしているかは先のブルークスマクドナルドの記事でおわかりいただいたでしょう。

このブログでは「個人向けに」ウリダシしている銀行が扱いやすいため、ちょっと傾向はかわってきて、BNPバリバ、コメルツ、野村証券(のロンドンにある銀行部門)、RBC、UBSあたりが頻繁にでてきます。が、個人にとっては信用力を議論する必要はないので、好みやタイミングで選択して全く問題ないでしょう。

さて、この仕組債では、原油価格のインデックスによくあるWTIやドバイを使わずに、S&P GSCI Crude Oil Official Close Index ERという指標を使っています。ちなみに、リンク先のオフィシャルサイトのチャートは必見です。WTIと似て非なる形をしていますよ。

http://www.standardandpoors.com/rdsm-disclosure-theme/images/logo_dj.png
これには二つの理由があると考えています。一つ目は、コモディティの価格は原油であっても産地によって価格が異なるので、いろいろな原油価格を再計算して加重平均化したようなインデックスを使ったほうが、より公平性を保てるというもの。もう一つは、指標の使用料や使用のしやすさ。仕組債をはじめ、どのような金融商品でもインデックスを使用するものは、そのインデックスを計算して公表している会社(今回ならStandard & Poor's)に使用料をはらわなければなりません。その使用料が高いか安いかは私達、個人の知るところではありませんが、使用のしやすさというのは明らかでしょう。BNPパリバグループとしてS&Pとの付き合いが深いだろうことは想像するまでもありません。

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と余談ばかりで記事を埋めてしまいましたが、そろそろ本題にいきましょう。今回の仕組債は、「原油価格は安いけど、一般的な個人投資家にとって、原油価格だけに投資する理由もないし、他のインデックスとも分散投資はしておきたいよね」、というニーズに応えてか、原油価格に加えて、欧州株、英株、そして香港株(一部チャイナ株を含む)と4つのアンダーライイングを使っています。

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中途解約不可
中途償還あり(四半期ごとのオートコール、10割条件)
年率換算利回り:最大10%
期間:最長5年
利払バリア:8割
元本確保バリア:5割
アンダーライイング EURO STOXX 50 Index, FTSE100 Index, Hang Seng China Enterprises Index, S&P GSCI Crude Oil Excess Return Index

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です。渡航不要の投資家紹介にてUSD1,000から直接投資も可能と思われますが、資金のやりとりが煩雑になるので、ハンサードUPPなどの一括投資型オフショア生保ラップ口座を経由するか、ネッドバンクなどを使ったほうがコスト割れしなくてよいでしょう。仕組債は債券ですから、販売手数料など外付け手数料はありません、すべて内包されています。

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初の台北勉強会、高雄勉強会を1月中下旬に開催できそうです。今なら、日程・場所・言語とも柔軟に対応できるので、台湾各地にお住まいの日本人、台湾人の方、byh00122@yahoo.co.jpまでどんどんリクエストメールください。

http://cdn-pays.bnpparibas.com/wp-content/themes/bnpparibasworld/images/logo-default.pngBNP Paribas Arbitrage Issuance B.V.だなんて、BNPパリバのグループ会社であろうことはわかる社名ですが、なにやら難しい社名してますよね。オランダのアムステルダムに本籍はおいてますが、来客を受け入れる事務所があるわけではなく、要するに仕組債やワラントなどを発行するためのペーパーカンパニーのようです。ただ、ウェブサイト上に公開されている決算書からみるとその総預かり資産合計は約EUR50Bですから、とんでもなくどデカいペーパーカンパニーってことになりますね。 ま、個人ブログでBNPの凄さを語ったところで今さら大きなおせっかいと言われそうなので、本題に入りましょう。

当たり前のことですが、人によってリスクの感じ方やヘッジしたいものはまちまちなので、その細かいニーズを満たすための商品である仕組債にホームラン級のヒット商品というのは生まれません。仕組債というのは決して万人にウケるものではないのです。だからこそ、個々のニーズに合った仕組債であるかどうかその選定が大変で、逆に、一つの仕組債を万人にセールスしまくる業者がいたらそれは恐ろしいものがありますね。このブログで仕組債を取り上げることは、その商品のメリットの紹介ではなく、その商品を、いわば教材にして、仕組債全般の理解を深めていただけるような構成にすることを心がけています。

となると、一番多く出回っているタイプの仕組債が、実はあまり教材にならなくなる、という現象が起こります。というのも、多くの仕組債では、アンダーライイングを個別株式に設定しているためで、ここの読者の方だけでなく、大方の日本人にとって、オフショアに投資してみたくても、ITやネット関係の個別株なんかの値動きまでは興味がないはずです。

となると、ブログに出す理由がある、教材になる、ひいては投資対象になる仕組債というのはおのずと限られてきます。今日のSafe Haven VII Autocall Certificatesなんてのは数少ない、教材で投資対象になる仕組債ではないでしょうか。

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期間:5年、半年ごとのコーラブル(中途償還可能性あり)です。
アンダーライイング:スゥエーデン、オーストラリア、カナダ、スイスの各株式市場のインデックス
年率クーポン:10%(中途償還された時)、0%(中途償還されなかった時)
バリア:6割(アメリカンタイプ)

どうです? アンダーライイングは世界の株式市場に分散投資するという観点においてのリスクヘッジには最適なマーケットでこの4つの選択には興味を惹かれるところでしょう。私もクラっときます。ただし、いつもよりかなりハイリスクな感じがするのも事実です。

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5年間の最後の満期に、4つの指標のうちどれか一つでも6割ラインのバリアを破られると、元本確保条件が外れます。これを難しく言うと、アウトオブマネーのヨーロピアンタイプオプションの売りをかけていることになります。そのリスクテイクの対価であるプレミアムが普通は丸々クーポンになるのですが、今回は、その10%の利息が必ず付くわけでなく、4つのインデックスが全て少しでも上昇して、中途償還されてはじめてもらえるところが異なる点です。

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ベストシナリオはわかりますか? ずっとどれか一つのインデックスが下落し、4年半の間、ずっとコールされず、最後の判定日に全てが上昇してコールされると、100%の元本に10%の5年分の利息が付き、150%になって償還されます。

ワーストシナリオは? これは簡単でしょう。ずっとどれか一つでもインデックスが下落を続け、満期日にはついにそのインデックスがゼロ(物理的にはなりませんが、数学的はなります)となった場合、文字通り元本は0%で償還されます。利息もつきません。

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アンダーライイングが下落すると、元本確保が外れるタイプの仕組債は多いので、このタイプのものには慣れているよ、という方も、必ずもらえたはずのクーポンがつかないのは痛い時にダブルパンチになります。ここが今日のポイントです。

そりゃ、ハイリスクで怖いね~、ですって。いえいえ、これはまだまだマシですよ。一番怖いのはノックインと言われるタイプです。これは仕組債の満期まで、たとえ一つでも、たとえ一瞬でもProtection Barrier(今回の6割ラインのこと)を割り込むと、元本確保が外れます。このようにアメリカンタイプのものは、さすがに一般個人投資家で近づける人は滅多にいません。もちろん私にも投資適合性がないと自覚しています。

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このようにリスクとリターンを冷静に見極められれば、これほどかゆいところに手が届く金融商品も他にありません。しかも、デリバティブ商品であろうと、それは債券であることにかわりなく、ほとんどのケースで手数料無料(内包型)で購入できるところがメリットでもあります。

仕組債についてはブログでも数年前から幾度となく取り上げてきており、メルマガ読者の方もお試しに投資してみたよ、という方もかなりのいらっしゃるのもそのためでしょうね。

渡航不要の投資家紹介でも直接投資は送金のやりとりで面倒なので、オフショア生保ラップ口座を経由して購入したほうがよいでしょう。ラップ口座経由では手数料は無料です。

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ガスストーブ、いつまで点火せずに我慢できるか、東京ガスの料金表を貼り付けて励みにしてます。

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今日は、試しに、読者の皆さんに、大々的にオフショア投資ブログのランキングにクリックをお願いしたら、そもそも、こんなランキングに意味があるのかわかりませんが、とりあえず、どれくらい順位があがるのか試してみたいと思います。クリックのご協力お願い致します。


仕組債や仕組預金についてたびたびブログでも取り上げてきており、実際にお試し気分であっても投資してみたという読者の方も大勢いらっしゃります。

仕組債は、
  1. 1投資家が必ず損をして発行体が必ず儲かるようにできている
  2. 時々、企業が大損したというニュースを聞いて、隠れたリスクがあって全財産をむしり取られそうで怖い

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という考え方をする人もいます。もちろんこれは、この世にお化けがいるかも、なんていい大人が言っているようなもので、このブログの読者にしたらお話しにもなりません。

ところがこのような迷信家に、お化けが実在することへの確信を持たせてしまうような、ややこしい仕組みが仕組債にあることも確かです。だって、その名の通り、仕掛けが仕組まれているのですから。

迷信家のハマりやすいツボはこうです。

  1. 個別株の売買の場合、自分が個人が買った1,000株は、たいていどこかの投資家が個人的に売った1,000株であり、まさか付き合いのある証券会社が在庫している1,000株から買ったわけではないことを知っています。もしあなたの買った株が明日下がれば、あなたの負けです。負けた人がいる限りは勝った人がいます。勝った人とは誰でしょうか? 証券会社? いいえ。昨日、売り抜けたどこかの投資家が勝者です。しかし、これが仕組債の場合、売った側の人物像が見えてこない(機関投資家のオプション、スワップディーラーだったりするので、個人投資家から見えなくて当たり前)ので、発行体と直接勝負していると誤解してしまうのです。もし、仕組債であなたが負けたとしても、勝者は発行体ではありません。どこかの機関投資家なのです。ただし、発行体は必ず儲かるという部分はある意味正解です。発行にかかわる費用、事務的な費用を除いても黒字にならなければ誰もウリダシなんてしません。なお、仕組債、仕組預金の手数料は内包されており、外払い手数料というのは発生しません(私は外払い手数料のあるものを見たことはありません)。
  2. これは残念ながら、あなたの理解が足りませんでしたね。で終わってしまう話です。ただし、十分にリスクを認識しての怖さ、つまり現実と向き合きあうことへの恐怖と、迷信家が持つお化けがいるかもいう恐怖とは全く異なります。具体的にはこうです。5割バリアーのあるものを保有しています。保有中、本当にアンダーライイングが5割下がって、償還される元本が5割に減りそうです。ということは現実的にあることであり、そうなったら怖いな、と私も思います。これはリスクと向きあううえで必要不可欠な感覚です。
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では、このような迷信家に付け入るスキがない仕組債(仕組預金)はあるでしょうか? あります。絶対的な元本確保がなされているなら、迷信家にしてもぐうのネもでないでしょう。

それが、Nomura 6 Year FTSE linked Depositです野村證券はロンドンでは銀行であり、かつ、これは厳密には債券でなく預金の形式で発売されます(投資家には債券でも預金でも全く同じ経済効果)。

発行体:Nomura Bank International plc
期間:6年
通貨:USDまたはGBP
最低投資額:USD1,000またはGBP1,000
元本償還率:常に100%

アンダーライイング:FTSE 100 Index (UKX Index)

利回り:変動で最低0%、最高32.4%(年率換算5.4%)
利回り決定要因:72ヶ月の運用期間中、最後の21ヶ月でどれだけFTSEが上昇したかで判断、上昇率の9割を利回りに反映、上昇率の上限は136%、下落すれば元本のみ確保

です。上昇率に1.36倍までという上限設定があるものの、過去のFTSEの推移(下図)が、リーマン・ショック後の立ち上がりと、ロンドン・オリンピックの成功を含めても1.7倍くらいであることを勘案すると、そんなに不利な条件だとは思えません。

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しかも当面続くデフレなどEU共通の問題や、スコットランドなどの国内問題が材料視される最初の51ヶ月間の株価推移は全く考慮に入りませんから、目先の諸問題を解決したころに参入できるというメリットがありそうです。

なお、この記事では、野村ホールディングスの信用力は絶対だという前提で、「絶対的」という用語を使っています。

ウリダシは10月7日または満額申し込みがあるまでです。直接投資もできます。

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27日の勉強会は反響が大きく、早速に席が埋まってきています。インド専門ファンドの話が直接きける、しかも大型株だけでなく債券や小型株も取り扱っていて、いままでインドルピー建てで運用していたというのです。自分で企画して自画自賛するのもなんでが、いや、いつものことですが、今回のもかなりの値打ちものになると確信しています。

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イメージ 4仕組債と聞いて、得たいと思うリターンは、もちろん、確定した高い利回りですが、最大のリスクはバリアを割り込むと元本が確保されなくなるということでしょう。仮に、USD10kを気に入った1銘柄にまとめてやってみても、その後、ある日突然USD4,000のロスがでた~というのもちょっとどうかなという感じになるのが率直なイメージでしょう。

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偶発的なロスを抱える代わりに普段から高い利回りを得るのが仕組債の真骨頂なわけですから、その偶発的なロスの度合いを和らげるには複数銘柄への分散投資しか策はありません。

そこで、例えば、ロイアルロンドン360PIMS等のオフショアラップ口座を利用すると、紙一枚でいくつかの仕組債にわずかUSD1k分散投資も可能になります。ただ、それは理論上のことであって、乗換のハンドリングチャージなどと勘案すると、さすがにUSD1,000.づつ買い揃えていたのではコストがバカにならなりません。

また、仕組債はそれこそ種類が数え切れないくらい色々あり過ぎて、普段、仕事や家庭に忙しい、このブログの読者層でもある、一個人投資家がいちいち時間をかけて物色するのも本末転倒です。

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Compass Global Wealth Limitedは元々、仕組債の組成屋さんですから、そんなオフショア個人投資家のニーズを聴き込んでないわけはありません。前回のブログでも調査報告した通り、しっかりファンド化したものを運用開始させています。その名もThe Structured Product Fund。思い切り直球勝負なネーミングです。

元々、仕組債を使いこなしたい、EU圏、特にイギリス人向けに発売しましたので、2014年2月の運用開始当初はイギリスポンド建てしか用意されていませんでした。しかし、ようやく待ちに待ったアメリカドル建て、そしてついでにユーロ建てもローンチすることになり、私達にもグッと身近になってきたこともあり、今日の記事に相成ったわけです。

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仕組債ファンドですからパフォーマンスチャートに特徴がでます。まず、毎日値洗いができない(計算が大変すぎてやってやってられない)のと、バリアに絡んたり、絡みそうな状態にある時は、その仕組債の時価が大きくブレるので上図のように価額推移はちょっとカクカクしたような折れ線グラフっぽくなります。が、これは仕組債をファンド化すると当然こうなりことでで、異常ではありません。

渡航不要の投資家紹介で最低投資額USD1kから購入できます。2月の段階では時期尚早ということでロイアルロンドンからは断られましたが、そろそろ再び注文を入れてみてもよい実績が積み上げってきています。ただ、USD建て、EUR建てはローンチしたばかりなので、別途照会しながら手続を進めていく必要がありそうです。手数料は典型的後払い方式で最大5%のタイプです。

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昨日、投資家仲間の方と相談していて、9月の勉強会の日程を決めてなかったことを思い出しました。とりあえず9月10日水曜日の夜間に大井町から15分のところを押さえましたので、テーマを決めて参加者募集をかけたいと思います。別途、ヒルトップは9月下旬か10月上旬という話で都内にて調整中です。

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仕組債のリスク・リターンは一般の債券と一般の株式の中間に位置するものたど考えて間違いありません。一般の債券も、一般の株式もリスクの種類とリターンの狙い方は世界共通で普遍的です。個々の投資家がその仕組み、制度に合わせるしかありません。仕組債や仕組預金とは、個々の投資家の取れるリスクと狙えるリターンを個々にカスタマイズしたものです。よって、オフショア個人投資家全員のニーズを満たす商品なんてありません。いや、むしろ自分に合わない商品のほうがはるかにおおいでしょう。例えば一日、渋谷の街を歩き倒してもお気に入りの服が何着見つかりますか?という話を同じです。仕組債とはそれくらい個性的なものなのです。

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そんな仕組債・仕組預金を、今どきうっかり自分本位で「怖い、ダマされる」なんて発言してしまうと、「自分は不勉強なアホです」と公言してしまうようなものです。

かといって、今からでも童心に帰って、それこそ一から知識を得ておこうと思っても、日本国内では全くと言って良いほど浸透してませんから、どこにも聞けません。

そこで、度々、仕組債についてブログでも取り上げ、日本人の金融知識のグローバル化(正確には欧州で一般的だからグローバル化ではないか)の一助となるよう記事にしているのです。

今日は、仕組債・仕組預金が、債券(主要国国債を基準)や株式(主要国ブルーチップを基準)と決定的に違う部分から復習してみましょう。それは元本が確保されているかどうかということです。これは整理するともうメチャメチャ簡単です。

  • 債券 ー 元本が確保されている
  • 仕組債・仕組預金 ー 元本が確保されるていもの、されないものを商品選択できる
  • 株式 ー 元本は確保されない

次に期待できる利回りですが、これもメチャメチャ簡単。

  • 債券 ー ほぼ限界が決まっている、あるいは最初から決まっている
  • 仕組債・仕組預金 ー どこまでも期待できるもの、明確に限界が決まっているもの、最初から決まっているものを商品選択できる
  • 株式 ー どこまでも期待できる

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いずれにせよ、仕組債・仕組預金を購入する場合、自分で商品選択しなけれなりません。つまり、商品選択するだけの知識と判断力が必要とあるのです。ただ、それも、リスク=リターン+コストという金融商品の絶対法則を思い起こせば、極めて理路整然と商品選択を進めることができます。

ところで、債券と株式とを比べると、債券の方がローリスク・ローリターン型の投資です。ですから今日は債券に近い仕組債・仕組預金の方から取り上げてみましょう。つまり元本確保型の仕組債・仕組預金で、調べたところ、今ウリダシしているのに次の2銘柄がありました。


RBC FTSE Kick-Start Growth Notes

発行体:ロイアルバンクオブカナダ
建値: イギリスポンド(GBP)
期間: 6年
元本: 100%確保
年利回り(単利):FTSE、英株インデックスの動向に応じて1.66%から最大5.00%
中途償還の可能性:なし
中途解約:不可
利払:なし
アンダーライイング:FTSE 100 Indexのスタート時と最後の2年間の9回サンプリング日の平均値を比較して、下落していれば、下限の110%で償還、3割以上上昇していれば上限の130%で償還、中間なら上昇率に応じて償還


Nomura 6 Year FTSE linked Deposit

発行体:野村インターナショナル銀行
建値: イギリスポンド(GBP)
期間: 6年
元本: 100%確保
年利回り(単利):FTSE、英株インデックスの動向に応じて0.00%から最大5.40%
中途償還の可能性:なし
中途解約:不可
利払:なし
アンダーライイング:FTSE 100 Indexのスタート時と最後の21ヶ月間21回サンプリング日の平均値を比較して、下落していれば、下限の110%で償還、3割6分以上上昇していれば上限の132.4%で償還、中間なら上昇率の9割に応じて償還

ちなみに、今、英国債で残存期間約6年のタマは年率換算で2.3%から2.4%くらいで推移しています。元本は確保しておかなければならないが、利回り部分は柔軟に対応できる資産であれば、英国債よりも上記の仕組債を買ったほうがニーズに合うというわけです。一方で、6年かけて利回りゼロだったというのもちょっとカッコ悪いという人のためにRBCは気持ち一段上げて、そのカッコ悪さを防ごうというニーズに応えているのです。

ここまで研究すると、上記のような仕組債・仕組預金のライバルは、実はハイイールド債あたりなんだなということがわかります。

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経常運転資金用、売掛金担保の公募債年率8%2年もののタイプは先週末で一旦クローズ。

まず、その仕組債のお題目ですが、5 Years Classic Autocall on Russian Depositary Index, Hang Seng China Ent Index and iShares MSCI Brazil ETFとなっています。随分長く仕組債のお勉強を怠っていましたので、復習がてらに解説すると、オートコールというのは中途解約は絶対できないが、嫌と言っても中途償還されることはあるという意味です。そしてももう一つ一番大事なのがバリア。今回のは60%なのですが、これは3つのアンダーライイング、つまりロシア株、ブラジル株、チャイナ株のいずれかでも開始日に比べて満期日に4割以上下落して終わってしまった場合、その下落割合しか元本は償還されないという意味です。仕組債の表記に元本確保と表記してあるものは多いですが、それはあくまでもこのバリアが破られなかったら、というのが前提です。

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私のブログではバリアが破られると、元本確保スキームは外れる、などと表現しています。
なお、バリアと言っても、アメリカン・タイプという期中一度でも割り込むとブレイクしてしまうタイプもあれば、満期日それだけを一発判定するヨーロピアン・タイプがあります。当然、アメリカン・タイプの方がハイリスク・ハイリターン型になります。今回のはヨーロピアンタイプです。

さらに、バリアなし、というのもあり、これは100%完全に元本が確保されるタイプもあります。当然、利回りは低くなります。

次にオートコールの場合の、中途償還になってしまう条件を整理してみましょう。中途償還になるかならないかは、例えば、「運用先がなくなって困った」とか「儲からないから」になどと仕組債の組成者の気まぐれで返してくるわけではありません。キッチリと条件が決まっています。

今回のは半年ごとに中途償還の判定日が訪れますが、その各判定日に3つのアンダーライイング全てが開始日より上昇していたら償還になります。一つでも下がっていたら中途償還はありません。
これにも厳密にはヨーロピアン・タイプとアメリカン・タイプがありますが、ほとんどは判定日のみ勝負のヨーロピアンタイプです。

これらがリスクの全てと言ってもいいでしょう。では、最後にリスクに見合うリターンですが、年率10%の固定です。中途償還となれば、その日までの利息は支払われます。元本の償還率が例え大きく減っても当初の元本金額の年率10%が一括後払いで満期日か中途償還日に必ず支払われます。

なお、発行体ですがCommerzbank AGなのでデフォルトのリスクは個人投資家レベルで勘案する必要はありません。

正確なアンダーライイングとなる指標は以下のとおりです

RUSSIAN DEPOSITARY INDEX 
HANG SENG CHINA ENT INDEX 
ISHARES MSCI BRAZIL ETF

仕組債を始めるときには、アンダーライイングがなるべく低いところから始めた方が有利です。その点、インドを外してあるというのはとても助かります。また株式の購入と異なり、下落が気になるのは5年後の満期日、たったその1日だけなので、この先しばらく下落が続いても年率10%で稼ぎながらどっしり構えていることができます。一方でこれらがV字回復をすると見立てている方には仕組債は向きません、とりあえず株式ファンドを買った方が相場観にはマッチします。

これって、久々にクラッとくるような良いアイデアの仕組債なのですが、ま、字面だけでは伝わらんかなぁ~。

最低投資額はわずかEUR1kから。直接投資ももちろん可能ですが、仕組債の場合、通常は資金のやり取りが煩雑になりますし、また大抵の投資家は早めに中途償還されることを祈りつつ投資するわけですから、フレンズプロビデントリザーブやロイアルロンドン360 PIMS、ハンサードUPPなどを使って投資するのが資金効率はよいでしょう。ネッドバンクでもできると思います。Momentumはファンドラップなので仕組債は買えません。

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急な話ですが、飲み会企画します。前祝いね

オフショアの世界に仕組債の組成屋さんは多くあり、またその組成屋さんによって多種多様な仕組債をウリダシしていますから、RL360PIMS(Personal Investment Management Service)などのラップ口座を使って、仕組債を分散投資しながら積み上げようとすると、必然的に数社の組成屋さんとコンタクトを取って情報収集していかなければならなくなります。といっても、私でもこの4年間で5社としか付き合いがあるに過ぎませんから、まだコントローラブルではあります。とはいえ、これ以上増えると、各社と疎遠になりすぎて、担当の名前誰やったかいな~となりそうですね。ただ、やはり私もオフショア投資信託の方がメインですので、そんなに仕組債ばっかり検討しているわけではありませんが、仕組債は決して疎かにできない分散投資ツールとしての金融商品です。

その仕組債は投資信託と違って、エンドユーザーとメーカーとの付き合いはと言うと、成約する時がそのほぼ全てです。というのも仕組債の場合、利率、利払条件、元本確保されるか否か、されないなら何割しか償還されないか、などすべて明白で透明性も完璧な条件が設定されています。よって逐次時価評価する必要のない個人投資家は、運用中にファクト・シートをもらったり、運用状況を質問することがないからです。満期時(または中途償還時)を除いてコンタクトがあるとすれば、アメリカン・タイプの仕組債を購入していてノックアウトされた時くらいでしょう。

今日の仕組債は、最近、私のような一見さんが色々質問をぶつけても懇切丁寧な回答をしてくれる、British Virgin Islands拠点のMAZE Capital Solutions Limitedからいただいた情報です。ここの社長さんはロイアルスカンディア出身で中近東に強いため、モントレーケア施設ファンドの中近東方面のディストリビューターも請け負っているようです。

この仕組債も、コメルツ銀行が発行体だからといって、コメルツ銀行やその銀行代理店ならどこでも売っているというわけではなく、発行体はただ、プレーンな債券を発行しているだけで、これを元に仕組債に組成している会社は全く別のところにあります。クルマで言えばランサー・エボリューションというベースカーを販売している三菱自動車工業と、そのカスタムカーやコンプリートカーを製作販売しているG-FORCEやMONSTERは全く別業種であるのと同じ感覚です。

よって自分の好み合わせた仕組債を作っているチューニングショップの戸を叩かなければならないことから、仕組債を物色していると自然と組成屋さんとの付き合いが増えるというわけです。

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9 MONTHS INCOME NOTE ON THE MULTIPERFORMANCE OF SOCIAL NETWORKSはその名の通り、期間はわずか9ヶ月、金利も年利で9%固定、中途償還条件なしという一発判定型の仕組債です。

元本確保が崩れるバリアは50%なのですが、注意したいのはアンダーライイングである、フェイスブック、グーグル、リンクトインのソーシャルネットワーク3銘柄のうち一番下げた銘柄で判定するのではなく、この上下率の足し算で判定するのです。つまり、通常ならAが1割、Bが2割、Cが3割下げるというような、少々ジリ貧の局面においても最大下げ率は銘柄Cの3割ですから遥かバリアの上を行くため元本は確保されます。しかし、今回の場合、その足し算なので、6割下落したことになり、元本確保は外され、投資額の4割しか償還されないことになります。

これって意外とハイリスク・ハイリターンです。そりゃそうですよね。期間たった9ヶ月の債券で年率9%が固定されているのですから。

年内いっぱいSNSはノリノリ、でも米株全体はちょっと高すぎるかなという相場観を持っているならば、このチューニングカーは最高の走りを見せてくれるでしょう。

最低投資額はUSD1kからですが、実質的にはUSD10kくらいから始めたほうがいいでしょう。各ラップ口座から4月29日まで購入できます。

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今日の宿はサンプラザ2という1泊1500円のスイートルームです。串かつ花道から徒歩5分、しかも南海電車で関空までのアクセスもバッチリ。ロケーションも勘案すると値段以上の価値があります。

最近、仕組債の話題が多いかもしれませんが、探すと本当に楽しい物がザクザクでてきますからねぇ。仕組債だけでも一つのブログを作れそうです。もっとも、オフショアの仕組債へ直接投資するのは、事務的に至難の業です、というほどでもないかもしれませんが、資金のやり取りが煩雑ですから、少なくとも私の生活スタイルからすると、単品買いは現実的ではありません。オフショアの仕組債を身近なものにするには、やはりラップ口座やネッドバンクの存在が不可欠でしょう。ただし、Momentumだけはファンドラップ口座なので仕組債や株式は購入できませんが、ロイアルロンドン360PIMSフレキシブル、フレンズプロビデントリザーブ、ハンサードUPP等はいずれも自由にオフショアの世界で売買ができます。

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今日のはズバリ、ドイツの三大カーメーカー、BNW、ダイムラー・ベンツ(含むメルセデス・ブランド)、そしてフォルクスワーゲン(含むアウディ・ブランド)が1年後にどれも4割下落してなけば投資元本は確保、どれか1銘柄でも4割以上下落していればその下落率だけ元本が償還されるものです(このように元本確保されるか否かが判断されるラインをバリアと言います)。その代わり、年率8%の利回り固定、コール(中途償還)なしの1年ものです。仕組債で判断が難しいのは3年ものあたりの中期で、コーラブルのものでしょう。個人投資家には中途償還されてしまうとお得になるという感覚が掴み辛いので、なんだか得体のしれない金融商品に思えます。

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が、これは1年もので短く、しかもコールなしの、ヨーロピアンタイプの満期時一発勝負(期中でノックアウトしません) なのでまさに生まれて最初の仕組債として取り組むにはもってこいの条件です。ただし、さすがはドイツの御三家をアンダーライイングにしているだけあって、バリア4割、利回り8%というのはかなり厳しい条件です。

例えば、アンダーライイングをもっと値の軽いバイオ、メディカル系のGLAXO / HERBALIFE / PFIZER / QUESTCORと、数も4銘柄に増やすと、バリアは5割に下げても、1年ものノンコールで年率10%でます。このようにボラティリティの低いセクターの銘柄を選び、かつアンダーライイングの数を減らして大負けする銘柄が現れる確率を下げ、さらにバリアを下げると、その分リスク・リターンの度合いが下がり、結果、利回りが低下します。

仕組債ばかり2時間みっちり勉強会というのもいいかもしれませんね。

これがUSD1,000から購入できるなんて、やっぱり欧州は金融商品が進んでますよ。だたいくらラップ口座から購入といっても各ラップ口座がハンドリングフィーを1万円近く取るので、現実的な最低投資額はUSD10kといったところでしょう。もしくはコストよりも勉強というならUSD5kあたりでも不可能ではありません。もちろん、購入手数料、解約手数料なしです。有象無象が仕組債を薦めない理由は二つあります。一つめは薦めても手数料収入が全く見込めないこと。バックマージンがなければ有象無象は動きません。小さい方の二つめは、もちろん自分がわからないから投資家に説明できないこと。ですね。

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ついに、ヤフーブログに先日付投稿機能が付きました。将来の日時を指定して投稿できるのです。これまで午前3時に投稿したら、私の健康を心配してメールいただく読者の方もたくさんいらっしゃいましたが、これでもうご安心を。羽田からケープタウンまで計22時間飛行機に乗るときも、ベオグラードからテッサロニキまで20時間夜行列車乗るときも、これからは投稿時間を気にすることなく記事を連続投稿することができます。

でも投資家仲間の皆さんには、私が先日付投稿したってわかるように投稿時間を0時1分を揃えておきます。そうエミレーツがドバイから羽田に到着する時間と同じで、日付がまたがってしまうことのないようにしておきます。


欧州、特にイギリスでは、自身の公的年金の積立金を自身の選択で運用するのは当たり前のことです。と書けばそれって401kでしょ?日本にもあるよね。と思うかもしれませんが、ノンノン、そんな知育玩具にもならないものではありません。

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欧州ではオフショアファンドはもちろん、このような仕組債まで買えてしまうのです。しかも商品によっては積立もできちゃいます。日本は、去年NISAで騒いでいたことを勘案して、イギリスの約30年から四半世紀遅れくらいで走っていると考えられますから、私の70歳前後で、自身の国民年金の中に一部創設されるであろう「自由運用枠」とか「自己運用枠」とか、ちょっと揶揄した感じで「自己責任枠」とかいう名前の部分から今日のような仕組債をUSD1,000から買うことができるようになると思います(ホントにそんな名前になったら、私が確実に名付け親です。覚えておいてくださいね)。

日本なんて四半世紀経っても公的年金の自由運用枠はともかくオフショア投資なんてできるわけがないと思ってませんか?いいえそんなことはないと考えます。私はオフショアに関して門戸は開かれてると思っています。なぜならオフショアと言えども、公的年金から投資するのですから、国は個人の損益状況を完全に捕捉でき、租税や財産の状況把握の面で何の心配もいりません。しかも年金を受け取ったらそれは所得税に繋がるわけで、年金制度という国の完全管理の下、その資金が必ず日本に帰ってくることが約束されているならオフショア投資に拒否反応は示さないはずです。

つまり、このブログを本当に読んで勉強会に参加しなければならない読者層は20代、30代ということになりますね。ま、当分理解は得られないでしょうけど。

さて、Mayfields Capitalが販売していた今日取り上げた仕組債で面白い部分は2つあります。1つはその商品性です。Multi-Performance RCB Autocall on SOCIETE GENERALE, BARCLAYS and ROYAL BANK OF SCOTLANDという長い名前がついてますが、要はコーラブル債の固定金利、そして6割バリアで元本が確保されない。ということです。

年率8%固定、期間は3年で中途解約絶対不可ですが、オートコールと書いてあるものは、発行体からは中途償還される可能性があるという意味です。
流れはこうです。

開始日に3銘柄の株価をそれぞれ記録しておきます。

四半期に一度、チェック日(Observation Dateと言います)を設け、チェック日の株価が3銘柄ともスタート日より上昇していたら、そこで運用は終了し、元本満額が中途償還されます。四半期ごとの利息は支払われます。

中途償還条件にかからない場合、利払されつつ、そのまま運用継続します。
11回のチェック日を通過後、満期日を迎えたとき、3銘柄の株価を記録します。

3銘柄のどれか一つでも満期日の株価が開始日のそれを4割より下回っていると、元本は確保されず償還されます。その償還される割合は、その株価が落ち込んだ割合に比例します。その際、最悪に落ち込んだ銘柄の下落率が採用されます。

どれも4割落ち込んでなければ、元本確保されます。クーポンと満額元本確保を受け取って終わりです。

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つまり、大した上昇は期待できなくても、これ以上の大きな下落がないと考えればこの債券は買いです。一番のキモは公的資金注入もされ、集団訴訟問題も顕在化してほうほうの体のRBSでしょうが、顕在化しているがゆえに、株価はバッド・ニュースを織り込み済です。しかもこの銘柄が大きく上昇する素地も今のところ見当たりません。

もうおわかりでしょう。訴訟ファンドの大型投資事案が万が一長引いたり負けになった時の分散投資に如何?というのが主旨です。



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次に、このファクト・シートの中にものすごく興味深い点を発見しました。それは税法上のことです。ご存知の通り、仮に日本でこのような仕組債あるいは仕組預金を購入すると、ハイリスク・ハイリターン型としての高い配当または預金金利が受け取れます。がこれらはザックリ20%源泉分離課税です。ということは日本においてハイリスクをとっても、ハイリターンを得られるのは国税地方税だけ。特に仕組預金の場合、預金者はメリット激減、ゼロ金利政策で税収もほぼゼロの利子税部門をボランティアで支援しているようなものになります。これって理不尽ですよね。しかし、この仕組債のファクト・シートには債券の配当部分と、オプションを売ったプレミアム部分を分けて明記してくれてます。

これによって、8%のうち、利子所得や譲渡所得に関わる部分は0.3%しかなく、7.70%はプレミアムを受け取っただけの雑所得であることを証明できます。これって、超やじぇが5つぐらい付く画期的なことです。残念ながら元本確保できなかった時に、その大きな損と通算できるかもしれません。とすると投資家も傷がかなり浅くなります。

金融商品開発現役の皆さん、金商法大改正の後、氷河期の仕組債・仕組預金ですが、この手法を使って復活させてみては如何?新商品作ってもボーナスでないからやめとく?締結前交付書面が100ページくらいになってそんな文章力無いってって?確かに。

ということで、個人投資家の投資対象はやはりオフショアのみで研究していた方が効率的なようです。

ちなみに、当該仕組債はもう締切済で運用は開始されています。

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幼稚園がインフルエンザによる学級閉鎖になりました。ずっと家で暇そうにしてます。無理に行ってうつって帰ってくるよりマシですね。

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バイオ、ハイテク、チェーンサプライ、フランチャイズにアミューズメントやゴージャス系、そして資源関連株や鉱山関連も広い意味ではテーマ株です。狙いが当たれば株式インデックスより上を行けるわけですから、インデックス系株式ファンドよりもアクティブ系株式ファンドの方がリスク・リターンが高いを言われるように、テーマ株ファンドについてもインデックス系よりは少々ハイリスク・ハイリターンだと考えていいでしょう。

ただし、これはあくまでも一般論です。テーマによってはインデックスよりも動きの鈍いものもありますから、みようによってはリスク・リターンは低いという考え方もできます。

投資の取り組みに関してどの考え方も間違いはありません。が、ここでは、テーマ株ファンドはインデックスよりも少々ハイリスク・ハイリターンだという前提で進めてみましょう。ハイリスク・ハイリターンがゆえに、頭の出たリスクはヘッジしておきたい。そしてリスクを一部ヘッジするためにはオルタナティブ(代替案)を用意しなければなりません。

今日は、テーマ株の花型といういうべきバイオ関連株ファンドに投資している人に向けての代替案です。それは仕組債のRBC Biotechnology Income Noteが適していると考えます。

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仕組債の条件をみてみましょう。

http://www.celgene.co.jp/resource/images/hm_logo_Japan.GIF
通貨 USD, EUR, GBP
期間 2年
クーポン年率 8.5%(四半期ごとの受取) 固定利回り
元本確保 されません
発行体 ロイアルバンクオブカナダ

http://www.biogenidec.co.jp/Files/Templates/Designs/GLOBAL_2011/images/logo_biogenidec.gif
アンダーライイング 
CELGENE CORP (CELG UW Equity)
BIOGEN IDEC INC (BIIB UW Equity)
REGENERON PHARMACEUTICALS (REGN UQ Equity)
GILEAD SCIENCES INC (GILD UQ Equity)

http://www.regeneron.com/img/regeneron.gif
元本償還率 2年後に上記4銘柄の株価のうちひとつでもスタート時より50%以上下落していたらその割合だけ償還
一つも50%以上下落していなければ元本満額償還

http://www.gilead.com/~/media/Images/Site-Logo/footer-logo.png
です。

で、この期間2年でバリアが50%、しかも判定が満期日だけの一回勝負(ヨーロピアンタイプといいます)というのは、実はなかなかの好条件です。条件の悪いものはバリアが70%(つまり3割下落しただけで元本確保条件が解除される)だったり、期間中ワンタッチでノックアウトされるアメリカンタイプのものも多くあり、この仕組債はかなり良心的な条件を呈示してくれていると言っていいでしょう。
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このように漠然と仕組債の条件をみているだけでは、5割割り込むと大変なことになる、ものすごく怖い商品だということになりますが、すでに保有している自身の商品とセットで考えると、ものすごく便利な商品に思えます。

仕組債だけを単品で購入する個人投資家はまずいません。というのもこのような仕組債はあくまでもオルタナティブ(代替案)なのです。オルタナティブである限り、メインの投資があるはずで、そのメインの投資とセットで経済効果を検証するのが筋道というものです。

他にも、株式市場はかなり上昇してきているので、ここから株式や株式ファンドを購入して高値掴みにならないようにしたい。
インデックスファンドだけに投資や一般的な個別銘柄よりバイオ関連株の方が下落局面には強いので、メインはインデックス、オルタナティブは好きなテーマを選んでみたい。
などいろいろなニーズが考えられます。

こういった商品は、四半期ごとにクーポンがはいったり資金手配が煩わしいので、ラップ口座や投資ができるウエルス銀行を経由するのがいいでしょう。また仕組債は基本的に販売手数料はありませんから経済効果を読みやすいと思います。

話は飛びますが、アンダーライイングの4銘柄のウェブサイトをみていると、またメディカル系バイオ系のベンチャー企業にも投資してみたくなりますね。そういえば、最近新たに2社がオープンしているようです。

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4つの勉強会で合計67名の方にご参加いただきました。お忙しい中、私の自慢話におつきあいくださり、ありがとうございます。ただ、いい加減な通訳しているだけの私が言うのもなんですが内容的にはかなり価値があったのではないでしょうか。また柿、ノートパソコン、お菓子、いろいろ差し入れいただきありがとうございました。美味しくいただき、また大切に使わせていただきます。

シャドーバンキングというと中国の地下銀行みたいなダークなイメージがありますが、これは間違いです。シャドーバンクとは銀行以外の金融取引業者で旧来銀行しか行なっていなかったような業務を類似して行なっている会社全体を指します。つまり、ヘッジファンドやノンバンク、果てはクレジットカード会社まで全部をシャドーバンキングと呼びます。BIS(国際決済銀行)によると、世界のデリバティブ取引の半分が銀行以外でシャアを占めているそうです。銀行はバーゼル基準などで、どんどんリスクを取らない体質に変わっていますので、預金を安全に預けておくことはできますが、ビジネスの機会はシャドーバンキングに移行していると言っていいでしょう。私達の資金が銀行預金からオフショアファンドに移行しているのも世界的には標準的な流れに沿っているのだと考えて間違いはありません。もっともこの話、ここの読者以外にはわからんでしょうね。祭りの後になる後7年は。


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それにしてもお腹がすきました。チアシード食べて持ちこたえてみます。

http://www.leonteq.hk/filedb/deliver/xuuid/l001c69a30b25b414f71baeac074c2caff97共産圏である中国、スキミングなど端末を不正私用するのが当たり前のロシアを除いて、今やインドや、ブラジル、東南アジア、中近東はおろか、アフリカにまでクレジットカード決済の波は押し寄せています。この波は押し寄せても引くことはありません。一旦、網が張られれば、決済網をもつビザ、アメックス、マスター3社の独壇場です。

この人達はクレジットカードにマーク貼ってもらっているだけでの決済システム会社です。実際にクレジットカードを営業して、審査して、発行するのは、銀行なりデパートなりの発行会社で、焦げ付きのリスクは発行会社が負っています(アメックスのように両方の商売をしている会社もあります)。もちろん大きく儲かるのは、発行会社です、が焦げ付きリスクがあります。決済会社は小銭しか稼げませんが、それでも確実に稼げます(ロシアの加盟店と契約してしまい、えらい目に遭うリスクはあります、これをフラウドリスクと呼び、決済会社とて、ノーリスクで商売しているわけではありません)。

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小銭を確実にチャリンチャリン稼ぐ会社の最大の強みはなんでしょうか?ずばり株価の安定性です。だって、業績が大きく上下にブレませんから。強大な利権をもつシェルやエクソンですら、原油価格などの影響をうけます。しかしこのクレジットカード決済業界はそんな外部的変動要因もないと言っていいでしょう。

このチャリンチャリン系の会社の儲けに、個人投資家がコバンザメするにはどうすればいいでしょうか?答えは簡単、

18 MONTHS TRIO PLUS BARRIER REVERSE CONVERTIBLE ON VISA INC, AMERICAN
EXPRESS CO, MASTERCARD INC

これです。3年ものの年率8%固定の仕組債、株価のバリアは4割ダウンまでOK。です。しかもヨーロピアンタイプなので、3年間のうち一瞬でもダウンしたらおしまいというノックアウト型ではありません。判定日のみの判定です。

この3社の倒産は考える必要はないと断言できます。とすれば、あとは株価の安定推移を見守るのみ、ということになりますね。
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8%の3年間、合計24%分は確実にもらえますから、ギリギリのバリア割れなら傷は浅くてすみますから、これはどちらかと言えば仕組債初心者向けになるでしょう。発行体もEFG Financial Products Holding AGというスイス上場の債券発行アレンジ会社で、与信リスクも心配ありません。

直接購入、ラップ口座経由とも購入可能、最低投資額は応相談ですが、USD10kないと厳しいでしょう。

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独自路線を貫くエミレーツのマイル。救済子会社化したカンタスを除いてはまるで融通がききません。全く興味もありませんでしが、折角、家族5人で4フライト、のべ20フライトも乗ったものですから、申込書だけは書いてみました。作ってみてビックリ、マイルの付与率も高く、家族間はもちろん他人にも譲渡可能、マイルを買い足すことも可能、ドイツを中心にカジュアルな口調の店員さんの多いSIXTレンタカーも割引。ネット上のではエミレーツマイラーもかなりいるようですが、なんかこれちょっと私もマニアの仲間入りしてしまいそうです。金持ちドバイのコバンザメになっときましょ。

ドイツでHSBCのATMは皆無です。そういえば過去の遺物となったアメックスのトラベラーズチェックの現金化もドイツ銀行は手数料とってましたが、コメルツ銀行は無料でした。ならば他行カードの引き出しでもドイツ銀行よりコメルツ銀行が安いはず。そこで利用させてもらったのがコメルツ銀行本店のATMでした、いや正確にはトイレも利用させてもらいました。ついでに社食も。本店の広いロビーが社食になっていて、客でも行員でもどうぞお使いくださいという感じなんです。生ミンチ肉のサンドイッチがたまりませんわ。

個人顧客を重んじるコメルツ銀行は、非常に多くの仕組債をリテール向きに発行しています。その延べ数、ざっと170,000個。邦銀からみたら天文学的数字ですね。しかしこれでもドイツ国内でシェアはたった?20%しかないのです。

日本人が怖い怖いと言っている仕組債は、本来、個人投資家のためのものなのです。無知からくる恐怖というのは自身で払拭するしかありませんものね。ってこのブログの読者に説いても釈迦に説法でした、失礼しました。

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とはいえ、日本国内でマトモな仕組債が買えない環境では本邦個人投資家もどんどんオフショアに行くしかありません。しかし直接投資にてオフショア仕組債を買うにはオフショア投資信託を購入するのと同じくらい書類関係が面倒です。本人確認プロセスやマネーロンダリング防止プロセスは共通ですからね。手続き的に二の足を踏んでしまいます。

やはり仕組債を自由に操るためには、フレンズプロビデントリザーブやロイアルロンドン360PIMS、ハンサードUPPなどの一括投資型ラップ口座が必要です。これがあれば紙一枚。どんな仕組債でも買えますし、コーラブル債なんていつ償還されるかわからないので、銀行口座を用意してビクビクすることもありません。

そして、以外な事実ですが、仕組債はたったUSD1kから購入できたりするのです。今日の記事にするProtected Absolute Return Income & Growth NoteもUSD1,000から購入できます。もっとも各ラップ口座の乗換手数料がGBP25などかかりますから、実質的な採算ラインはUSD5,000といったところでしょう。


今回の条件
発行体 Commerzbank AG, A (S&P); A+ (Fitch); Baa1 (Moody’s)
募集締め切り 2013年7月10日
満期 2019年3月22日(約6年)
償還時元本 100%確保型
クーポン 1.5%(半期払い)

アンダーライイング Old Mutual Global Equity Absolute Return Fund

期間中、23回の判定日も設け、各判定日ごとのファンドNAV変動率を算出。23回分の平均変動率がマイナスだった場合、無視。プラスだった場合、この平均変動率を元本金額に掛けて償還。
例えば、平均変動率が-10%だった場合、元本USD10,000.-はそのまま償還、平均変動率が+20%だった場合、元本USD10,000.-はUSD12,000.-で償還。

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今日の記事になった理由は、仕組債のアンダーライイングを個別株やインデックスではなく、敢えてファンドを使ったところです。オールドミューチュアル・ファンドと言われてなんだっけ?という方もロイアルスカンディアと聞けばピンとくるかもしれませんね。RSの親会社です。ファンドをアンダーライイングにするには絶対的な条件があります。それは満期までなくならないこと。絶対的に(ファンド経営的に)安定感のあるものをチョイスしなければなりません。そこで、母体がしっかりしていて、ファンドサイズもUSD99.5Mあり、運用開始以来4年間大過なくすごしてきたこのファンドが選ばれたのでしょう。

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ではファンドを購入するのではなく、わざわざ仕組債経由で投資する意味はあるのでしょうか?あると思う人にはめちゃめちゃあります。基本的に分配金を出す方針でない、一般的な投資信託はその人が買った時のNAVと売った時のNAVだけがその人の損益に繋がります。中途経過や他の数字は、その人にとっては全く関係有りません。

よくファンドの年間上昇率を並べて、複利で8%回っていますなんて売り込む有象無象もいますが、それは自分の金融業界での経歴がこんなに安いんです。と自己紹介しているだけのことで、ここでは議論になりません。

それはともかく、ファンド投資では売った時と買った時しか関係ないのは一長一短です。谷で仕込んで山で離さればいいのですが、世の中そうもうまくいきませんしね。そこでこの仕組債のようにに平均で安パイとるというのは実に有効な手法となるのです。

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ストラタム4とパラジウム2の満期償還スケジュールが5月31日決済で確定しました。ストラタム4は満期継続にされたも満期礼金が支払われます。ポートフォリオトラッカーの登録口座の状況を再確認しておいた方がいいですね。

http://regalconsultancyinternational.com/images/logo.png仕組債の勉強コーナーは久しぶりになってしまいました。もっとも読者の方のなかには、勉強だけでなく実際、自身のリスクの捉え方に合うものは実行したみたというお声もあります。

Phoenix Banking Income Plan - Issue 4という債券がウリダシになっています。しかしこれは大人気のようで、昨日時点で残りUSD100kも今日明日には完売になるようです。

この債券の条件は、長期で中途償還(コーラブル)あり、高利回り確定、元本確保せずというタイプです。
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こういった場合、利回りは完全に固定化させている場合と、条件によって利回りも2段階にしたり変動化してしまうケースがあります。どちらかと言えば前者がメジャー、後者はレアケースでしょう。今回のは珍しい方、つまり10.00%か0%の二段階の利回りを見せるタイプです。

アンダーランニングである特定銘柄の株価は通常、元本の償還率に影響してきますが、この債券では半期払いの利回りにも影響をさせています。利回り固定型よりもハイリスク・ハイリターン型といえるでしょう。

ところで今回のアンダーランニングはLloyds, Commerzbank, Unicredit , Bank of America, Soc Gen and Natixisと銀行株ばかり6銘柄が集められています。
半期払いの利回りは、この6銘柄の株価それぞれをスタート時と半年ごとの判定時で比較して、

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1) どれか1銘柄でも55%を割り込んでいたら0%
2) どれか1銘柄でも55%を割り込んでいなければ10%


となる仕組みです。

期間は最大3年のコーラブル(中途償還されることはあるけど中途解約はできない)です。
半期毎にコールされるか判断され、アンダ
ーランニング
が全部スタート時点より上昇していると
償還されて終わりです。その際も、クーポンはもらえます。

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この6銘柄の株価それぞれをスタート時と半年ごとの判定時で比較して、その全部が上昇してればコールすなわち中途償還される仕組みです。

この手の仕組債は、逃げるが勝ちです。3年の満期まで持ちきったということは、少なくとも1つ以上の銘柄の株価の調子がわるいということを意味します。特に満期時の元本償還率の判定がもっともリスクの高い部分になりますから、ここはなんとしてでも持ちこたえてほしいところですよね。

最後に満期時ですが、クーポンに関してはやはり上述が適用され10%か0%の運命の分かれ道があります。さらに大事なのは元本です。
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1) どれか1銘柄でも55%を割り込んでいたら最大下落率が元本の償還率になる
2) どれか1銘柄でも55%を割り込んでいなければ元本確保

となります。1銘柄が万が一倒産して株が紙くずになると、この債券の元本もゼロに等しくなります。であるからこそ、アンダーランニングの銀行株も株価の上下動は致し方ないとしても、万が一の倒産はないとされる銘柄が選択されているわけです。

これら仕組債は直接購入すると送金だけでなく、クーポンの受け取りがややこしくなるので、ラップ口座経由がいいでしょう。フレンズプロビデントのリザーブ、ロイアルロンドン360のPIMS、ハンサードのUPP、ロイアルスカンディアなどで購入できます。債券ですから外払い手数料はありません。

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成田空港から東京、新橋、品川へ最安ルートは成田空港から船橋は京成線、船橋から東京はJRというのはスマホの乗り換え案内でもすぐにでてきます。しかし、本当の最安は船橋から成田で乗換え東成田で降りる方法でしょう。これで60円節約できます。本数少ないわりにお勤めの方がものすごく利用されていることからそれが伺えます。第一ターミナルからは連絡バスで、第二ターミナルからは地下道で繋がってます。駅から第一へは一旦第二ターミナルへ抜けてから連絡バスにのると階段の昇り降りがなくていいでしょう。東成田は旧成田空港駅。学生時代はここで降りてパスポート拝見の行列のあと連絡バスで中森明菜の歌う北ウイングへ向かったものです。

ギリシャ国債を買うのは怖いですか?

と聞かれて、怖いと答えた人は、ユーロ危機などという亡霊に引きずられ、かれこれ1年以上も時が止まっているということです。確かに1年半程前は怖かったですね。皆さんも私も含めて、世界中の投資家が恐れた、それは事実です。そのギリシャ危機が取り沙汰されていた頃(もちろん政治的には今でも大きな問題です)、ギリシャ国債(国債の場合、注意書きがなければ10年もの利付債のこと)の利回りは、ピーク時にはなんと年率80%を超えていたのですから。これは次のことを意味します。「償還前にデフォルトしたらもちろん紙くず、しかし無事償還されれば、元本に元本の8倍(80%×10年)のオマケが付いて返ってくる」ということです。

この計算で、ピンときた方もいらっしゃるでしょう。「ああ、ベンチャー企業への未公開株式買い付けと同じくらいのリスクリターンだな」、と。私の知り合いのイギリスベンチャー・キャピタルのオッサンも、「5年から7年で上場させて、リターンは7倍から10倍が目標」と言っていましからリスクの種類は異なるものの、目標としているリスクリターンはほぼ同じです。ベンチャー企業への投資は株式譲渡制限会社への投資ですから、上場できなければ、もちろん一生塩漬け(倒産すれば紙くず)です。

ところで、株も債券もマーケットで売買する仕組みはほぼ同じです。債券の場合、クーポンの計算部分が非常に面倒なので、証券アナリストなんていう資格まであるくらいですが、それさえ、人任せにしておけば、あとは株を売買するのと発想はほぼ同じです。株式を売買したことのある読者なら経験がおありかもしれませんが、例えばブラックマンデーのようなパニック時に売りが殺到し、値幅制限いっぱいまで下げても、ひとたび売値が付けば、それは逆の立場からは買値にもなるということが言えます。

ギリシャ国債の場合も誰かが投げ売りしているからこそ債券価格が下落し、結果計算上の利回りが上昇しているのですが、投げ売りしている人と同じだけ量だけ、バーゲン買いをしている人がいるということを見落としがちです。そうです。中には果敢にトライする猛者もいたということなのです。

そして、その果敢な猛者は今どうしているか?ええ、モナコあたりで左団扇でしょう。現在のギリシャ国債の利回りは11%まで下落しています。この11%というレベルをイメージで表すと、「まぁ危機なんだと言われなくても政治腐敗は常態化しているし普通にあの国はリスクよね」、という感じです。つまり、このレベルまで買い戻されているということから、もう金融マーケットからはこれを危機レベルとは見做していないということが読み取れます。

そして年率11%と言えば、人それぞれとはいえ、読者の皆さんも私もオフショア投資で目指している目標利回りに近い数字です。

では、なぜギリシャ問題や、ユーロ危機みたいな話に引きずられるのでしょうか? 金融の問題と政治的な問題をしっかり区別して分析しないと往々してこうなります。なぜ今回は区別がつかなかったのでしょうか? 例えば、メキシコ危機やアジア通貨危機、そしてリーマンショックなどは原因から経緯からして明らかに金融の問題です。しかしギリシャ危機に関しては、はじめてのユーロ圏内国債デフォルトリスクの高まりという明らかに金融の問題で始まった話が、いつの間にかEU域内各国の対応の足並みなど政治的な問題に移行してしまったためと思われます。いつまでが怖い金融の問題で、いつから単に材料視されるだけの政治的な問題なのか区別がつかなかったことが要因でしょう。

私たち個人のオフショア投資家にとって、その移行期がいつだったのかを研究する必要はありません。ただ、昨日現在のギリシャ国債の利回りは11.34%であり、ただ、怖いものとして放っておくわけにはいかない投資対象の一つであるということ。ここではギリシャ国債への投資を勧めているわけでははありません。考え方として、仮にギリシャ国債が怖くて、他の11%程度安定的にパフォーマンスがでるファンドは怖くないと感じるなら、その理由を自分なりにしっかり持っていなければなりません。

  • リスクとリターンは等しい価値で存在する。
  • リターンの高さからリスクの高さを計ることができる。
  • リターンよりリスクが低く見えるならそれは隠れているだけのこと。
  • リターンはひとつの物差しで図れ、パフォーマンスだけ見ていれば十分。
  • 隠れたリスクはその種類を見極めなければ炙り出せない。

つまり、リスクの種類と大きさを見極めることができたとき、その時こそはじめて的確な投資判断ができる時なのです。逆にこれらが意識になければ、「亡霊と欲」だけが残り、結果、過去のパフォーマンスだけをセールストークに仕掛けてくる有象無象業者のカモになること必至です。

勉強会では、いくつかのファンドを勉強材料にする予定ですが、勉強会では常に上記のことを意識してもらうことを主眼におき、またそれが意識できない白昼夢を見ているような方の参加はお断りしています。


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25日の勉強会は内容を変更し、サプライズで大物ゲストが来日する?かも。

イメージ 1すでに12回目になりました。もちろんLMが仕組債に進出する話はある意味、驚きと共感をもって1回目から追いかけてきたわけですが、ブログでの紹介は時々飛んでたかもしれませんね。なにしろ投資対象は5千にも及ぶので、順番が回ってこなかったかもですね。すみません。

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今回は高利回り、長期、そして元本が確保されないタイプです。真っ先にUSDの運用先として検討すべきなのでしょうが、今の金利水準となってはEURもあながち捨てたものではなさそうです。
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これを実行するかどうかの判断基準は株式市場の動向です。

アンダーライイングすなわち元本償還率に影響する条件は左表の6銘柄の株価なのですが、どれも大型株、いわゆるブルーチップなので、個々の動向はあまり研究しなくてもいいでしょう。むしろ豪州株式全体が3年後に向かって底上げしてくれればいいと考えてください。

6銘柄のうち1つでも3割下げたら元本確保条件は解除されてしまいます。

個別銘柄は全く気にしなくてもいいといいましたが、それでもちょっとは気になるでしょうから、代表的なものをひとつ下図で引用しました。四大銀行でも一番のコモンウェルス銀行です。リーマン・ショックくらいのイベントがあると3割下げることもあり得るという感じですね。うまいところにストライク(判定ポイントのこと)を置いたものです。

怖いように思うかもしれませんが、このブログでは怖い話を先にします。怖いと感じるのはやったことがない、というのが半分です。スキーと同じです。

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この仕組債のよいところは最低投資額がAUD1kからできること。とんでもない低さです。もっとも外国送金などのコストで割れてしまうので、日本人の場合、現実的にはAUD5kからといったところでしょう。生まれてはじめてのスキーで、土日しかないのにまずハの字の練習で1日つぶすか、崖から突き落とすライオンになるか。その選択権は読者のみなさんにあります。

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去年のリステル猪苗代スキーデビューで小3小2の長男次男は、私が3歳だった三男の準備をしている間に勝手にペアリフトに乗って行ってしまいました。これから家族の一日券買うっていうときに。ハの字どころかリフト券というものが必要だいうことも知らずにスキーを始めるなんて、仕組債の世界では決してマネしないようにしてくだいね。

http://regalconsultancyinternational.com/images/logo.png日本でもこんなビジネスが大手金融機関に頼らず独立して存在できるような土壌があれば、私も金融のプロでい続けることができたかもしれませんね。もっともプロでいれば、当然この手のブログは守秘義務などの関係で書けません。ブログがなかったら読者の皆さまともメールや電話、勉強会を通じで切磋琢磨できるお仲間になれなかったわけですから、プロを辞めて一般投資家になった。これも一つの幸せというものです。

Regal Consultancy (International) Limited はロンドン・シティにある、オーダーメイドの仕組債組成屋さんです。仕組債とはその名の通り、デリバティブを内包しているので、発行する金融機関は商売でいう仕入れ値をお客に隠すことができます。つまりバニラな債券を売っても国債との比較でああ、どれくらい抜かれているかなんて素人にでも想像できます。しかし仕組債となるとデリバティブのマーケットのプライスクォートは素人にはわかりませんから、ある程度言い値になってくるのです。ここが金融機関の美味しいところです。ところが、投資家もさるもの。個人では無理ですが、そこそこの運用を手がける地方公共団体などは自身でOpen BloombergやReutersを導入し、デリバティブのプライシングの方法も覚えて、金融機関の投げてきたプライスが、実際にどれくらい抜いているかすぐ検算できるシステムまで入れています。システムと言ってもエクセルとブルームバーグを連動させるだけなので、私でも作れます。

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となると、今度は大手金融機関がダンピングによってコスト割れになってきます。大手町や丸の内の家賃までそこから捻出しているわけですから当然でしょう。もっとも仕組債の発行ではなく、プライシングをしたり組成するだけなら、少数のブレインと、数百万円分の機器さえ揃えば、物理的に設立可能です。

これをロンドンで実践している会社の一つがRegal Consultancy (International) Limited です。資金がGBP500kあればオーダーメイドしれくれますから、小型の私募債を組成したい人、小粒のヘッジファンドなどにとっては、救世主となるわけです。そして以下は、Regalが作ってスキームでEFG Financial Products AGという金融機関が発行した私募債の案内です。

こうやって専門業者がそれぞれのコストを切り詰め(リーマン・ショックの後、ロンドン金融マンの人件費も3割減から半額でしょうし)て、一つの金融商品を作り上げることによって、メガ金融機関よりもはるかに軽くて安い商品ができあがるのです。

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私募債だけでなく投資信託の世界でも同じ仕組みと法制度のあるイギリス系のものが、コストパフォーマンスのよい金融商品が多いので、私のブログででてくるファンドもイギリス系が多くなるというわけです。

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圧力鍋炊飯の件で早速読者の方からメールで情報提供いただき、その通りにやってみたらかなりうまくいきました。もうちょっと鍋固有の微調整と火加減をどれくらいにするのがベストかを試行錯誤するだけです。おにぎりにしてあげたら3合完食です。ニオイが移らないように白米専用にもう一つ圧力鍋が欲しくなりました。週末はコーナンかしら、あ、勉強会だった。

http://www.natixis.com/natixis/upload/docs/image/jpeg/2011-04/logo-natixis.jpgこの先、QE3、QE4、QEXと続けば基軸通貨たるアメリカドルのマネーが行き場をなくし、短期的な材料によってコモディティ、それも個人マネーが集まりやすいゴールドや原油は5年というスパンでみたら、価格が上昇している場面もあるはずだ。と考える人も多いはずです。相場観に正しも間違いもないですが、的を得ているかいないかはあります。この考えは少なくとも的を得ています。となれば、このニーズに合わせたオフショア金融商品が必ずどこかにあるはずですよね。
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それがNatixis Structured Products Ltdの発行する個人向け私募債、5yr Autocallable Notes on S&P GSCI Gold and Crude ER Indicesです。5年のコーラブル債で、年に1回中途償還される可能性のある日(チェック日)があります。スタート日とそれぞれのりチェック日とで価格を比較し、ゴールド、オイルとも上昇していれば、手切金をもらって中途償還。両方とも上昇しているタイミングが一度もなければ満期日まで保有、その下落率で、どちらか悪い方の割合でしか元本が償還されません。つまり高利回り、期間不確定、元本確保なしタイプです。もちろん自らは中途解約できません。
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私募債ですから投資家紹介で直接購入できますが、投資金額は応相談になってます。購入手数料はありません。

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飲料用炭酸水は成功でした。一夏、毎日1リットル作っても結局ボンベの針は9割残量を下回っていません。そこで今度はお風呂を炭酸泉にする実験を開始します。炭酸泉とは、という定義を確認するにはまず有馬温泉に行くべきでしょうかね。1歳の時に連れて行ったと親は主張してますが、私は有馬温泉を知りません。でも宝塚ファミリーランドの帰りに買う炭酸せんべいはよく知ってます。

LMが本業であるMPFやAIFなどの不動産融資ファンドに対する分散投資の手段として、去年から組成している仕組債があります。大きくわけて、
1.長期、金利未確定、元本確保のタイプ
2.短期、高金利確定、元本確保なしのタイプ
にわかれます。今回は2.のタイプをヒネって3年という中期までもってくることで、さらに高金利を狙おうというものです。そもそもMPFの目標利回りがざっくり8%以上ですから、元本確保を捨ててまで似たような金利で満足できるはずはありません。そこでAUDで11.0%の金利を確定させてきたのです。例によって、採用銘柄(アンダーライイングといいます)の6銘柄が3割下落しなければ、元本は満額で償還、1銘柄でも3割以上下落していれば、その下落率しか元本は償還されない仕組みです。
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LMの仕組債の利点はとにかく少額からでも取り組めること。これは仕組債初心者にはうってつけです。もっともいくら少額でできるからといっても書類の送付や外国送金でコスト割れしますから、現実的にはAUD5kは必要でしょう。
9月28日が申し込み期限ですから、今から準備を始めればちょうどよいタイミングですね。

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エア・アジアXのセコさには呆れるばかり。5人で予約したら二人と三人に席を別け、変えたかったら一人1,500円よこせと。3人でKIXまで予約したら、空席たくさんあるのに二人と一人になり往復3千円の「損害」です。また飛行機には百数十回は乗ってますが、過去一番寒く、そこにきてブランケットは有料です。マレーシア国内だけで、全席自由席で頑張ってた頃は大ファンだったのですが、この期に及んで、ロイヤリティはゼロ。横浜ー神戸間のツアー夜行バスの方がよっぽど快適で誠意があります。

ゴールドの価格変動と金鉱株の価格変動が必ずしも一致するとは限りません。株式市場全体の需給のバランスと、ゴールドに対するそれとが異なるからです。Paulsonでもその差はさらに広がるのか埋まるのかは非常に気にしているところであり、現状では金鉱株の方がかなり割安であることに目をつけているとも公言しています。
もっとも、金鉱株自体は、繰り返しになりますが、株式市場全体が活況でなければ、上昇余地は限られます。

これは資源関連株とコモディティ価格(特に貴金属や鉱業金属)との関連性も同じ考え方が使えます。
価格のギャップがうまる方向に向かうと考えていれば、資源関連株ファンドを購入すれば、いいですし、広がりはしないが、このあたりが底値圏だという考えていれば、今日紹介しているEnergy Companies仕組債を買えばいいでしょう。もっと下がる?ならBrandeauxなどの金融市場と別世界がいいでしょう。

1年ものの短期で、元本確保がなく、利回りが9%で固定されているタイプです。そして資源関連株であるRepsol, Gazprom, Chesapeake Energy, Halliburtonの4銘柄のうち、どれか一つでも5割以上下落していると、その割合だけ元本は欠損します。半値落ちは遠いような気もしますが、4銘柄全部半値落ちしてはいけないところが、絶対安心とは言えないところですね。

逆の見方をすれば、半値落ちしなければ、元本確保できて、9%ももらえるわけです。すべて自身の相場観。

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不動産業者からの電話攻勢はすごいものがありますが、突出してイカれてるのが豊島区の株式会社ランドネットです。この業者、DMの発送を中止するよう、個人情報の削除を要求しても全く無視し、数十通のDMを私の燃えるゴミ箱に送りつけてきます。また録音を聞いても同じ声にもかかわらず、いろんな担当者名で電話を再三再四かけてきます。私の実名はヤフーの法務部に問い合わせはわかります。この状況が改善されたらこの文章も削除します。

2012年8月28日現在、株式会社ランドネットより、ヤフー株式会社 政策企画本部 法務担当を通じて私の氏名住所の開示請求がありましたので、情報開示を応諾しました。
当社からの連絡を待ちたいと思います。
私は当社に対し個人情報保護法の遵守を求めているわけですから、私も発信者情報開示法を遵守します。
繰り返しになりますが、この状況が改善されれば、この文章は削除します。が、万が一削除後もDMや電話が来れば、その経緯と共に再びブログ上に掲載します。

なお、当社の持つ私の個人情報は私が積極的に当社に提供したものではなく、不動産登記簿謄本を閲覧し、所有権欄から書きだしたと思われる住所氏名、ならびに104で問い合わせたであろう自宅電話番号です。
ちなみに、最初の記事を書いて以降、2通のDMが投函されてきています。

仕組債のリスク・リターンについては前々記事にしてきましたが、今日は仕組債の中でもコーラブル債に的を絞って解説します。仕組債の中のコーラブル債とは、自分では中途解約できないが、発行体は中途償還することができるという、期限の利益を放棄する権利を有しています。

ところで、期限の利益とは一般的にお金を借り手にとっては最大の利益のはずなので、その利益を放棄するというのは不思議な感じですが、それがデリバティブの面白さともいえるでしょう。デリバティブでなくても、身近にあるもので例えると定期預金や定額貯金があります。10年定額貯金を預金者から8%で預かっていたものを、3年経ったところでバブルがはじけて不経理になり、郵便局からこの定額貯金は途中で終わりにしますので預金は全額返します、となったら預金者としてはたまりませんよね。お金を預かった方(借りた方)から約束を反故にできないのが常識ですが、その常識を反転させるというデリバティブを使っているのがコーラブル債なのです。

コーラブル定期預金というのももちろん存在します。が、一般預金者が(勝手に)混乱するするので、日本ではあまり一般化していません。その点仕組債だと称すると、怖いものというイメージが先行して(勝手に)逃げていきますから、真の利便性は世間には伝わらなくても、無用なトラブルは避ける事ができます。

日本で「元本保証」という言葉は、預金商品ににだけ使用を許されています。いくら安全な債券や保険商品があってAAA格の会社が保証していても、元本保証という言葉は使えません。その代わり「元本確保」という言葉を使います。このことによって誰がどんな手段で確保してるんだ?と投資家に注意喚起をしているのです。一方で元本保証と聞くと、投資家はクレジットリスクについては考慮する必要がないという意味になります。
銀行預金以外の金融商品に元本保証という言葉を使っているような有象無象は、その育ちを露呈させているようなものです。

さて、一昔前まではこれでめでたしでした。預金=元本保証でしたから。ところが、ペイオフの問題がその根底を覆してしまいました。そもそも、銀行(当時の郵便局も含む)だけに、元本保証という言葉の使用を許した背景には、銀行が元本を保証しているという裏に預金保険機構を通じて、国が預金保険法で保証しているという事実があります。直接保証しているのは銀行自身ですが、結果的には国がその保証をしているため、すなわちクレジットリスクについては考慮不要だったわけです。ところが、ペイオフ制度の導入によって、全ての預金が預金保険機構の対象ではなくなりました。元本保証商品の一部は銀行の保証にすぎなくなったのです。

1. 預金保険機構保証付き、元本保証預金
2. 預金保険機構保証なし、元本保証預金
3. 元本確保型債券、保険など

の3種類になってしまいました。ここにコーラブル債やコーラブル預金がはいってくると、

4. 元本保証なし預金
5. 元本確保なし債券、保険など

のカテゴリが増えてきます。1は別格ですが、2と3、4と5にはクレジットリスクの観点から上下関係はありません。ところが、このブログの読者層にもならない一般の人は、この序列をイメージに植え付けられているので、発想の転換をすることができません。下手すると3と4は順位が逆と思っている人も多いでしょう。何しろ預金ですから。このことからコーラブル預金が発展しない理由が見えてくると思います。

そして本題ですが、リスクを承知した勉強熱心な投資家だけが、5のメリットに気がつくはずです。まともな金融商品ならリスクが高い分、期待リターンも多くあるわけですから。
では先に説明したなんだか不平等条約みないな条件は、投資家にとって有利に働くのでしょうか?
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過去の状況からみて、かなり機能していると結論づけることができます。中途償還(コールといいます)されるということは、これ以上もうそんな高いクーポン払えない、元本返すから契約打ち切らせて。というギブアップのサインです。つまり投資家にしても最初からコール狙いで買い込んでいき、思惑通りコールされたら、素晴らしい利回りが、逆にコールされずに満期まで持ち込まれると大きな損失が発生するリスクを抱えます。

コーラブル債は条件をみてコールされる自信があれば、買うというのが半ば鉄則です。コーラブル債を買って、めでたくコールされたもののリストをみれば一目瞭然ですね。コーラブル債に分散投資するファンドがある程度一定のパフォーマンスで回るのも合点がいきます。

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自宅サーバーMac Miniのメモリを4GBから8GBまでアップしました。多少なりともさらに動作は良くなると期待してます。

仕組債シリーズも随分回を重ねてきたので、読者のみなさんにもかなり理解が深まったとのメールをいただいてますので、これからも続けます。下表は最近、ウリダシ中の仕組債のリストですが、この表でも大きく3つにカテゴライズされていますね。このうち、Capital ProtectedとIncome, Autocallで大きく2つにわかれます。利回り確定か元本確保かという二律背反のどちらをとるかで決まってきます。前者は利回り確保を捨てて、元本確保を取るタイプ。後者は利回りを確保して、元本確保を捨てるタイプです。さらにAutocallでは、両方捨てるケース、期間固定を捨てるケースと、どんどん各種リスクを取ることで、期待リターンも高まります。

肝心なのは、リスクの高い低いではなく、自身が取れるリスクなのかどうかをしっかり理解すること。国内では、金商法と施行規則をよく読むと、このような複雑な金融商品を販売するときにはプロとアマとに線引きして、アマには吐き気がくるくらいの細かいリスク説明を義務化して、しかもそのリスクの度合いを説明されることはありませんから、無視できるものも重要なものの同列に説明されてしまい、また販売担当者も大方理解していないので、その説明から重要度の温度差を感じることができず、投資家は混乱します。つまり面倒だからアマには売るなということでしょう。

オフショアの金融商品を投資家がご自身で買いにいく場合、当然金商法はその適用の範疇から外れます。よってそのような無味乾燥な契約締結前交付書面と抑揚のなりリスク説明はありません。となると、しっかりとした商品理解を得られるか、半ば騙されて買うかは付き合ったアドバイザー次第になります。これはアドバイザーが英語できるできないの問題ではありません。英語力とリスクをしっかり説明できる金融マンとしてのセンスは別次元ですから。

逆に、国内の金融商品販売において、契約締結前交付書面を馬鹿にする金融マンとは絶対に付き合わないほうがいいでしょう。それは、施行令に沿った無味乾燥な書面をフル活用して、しっかりとしたリスク説明を私はできない三流ですと言っているようなものです。

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今日は、上表の中で、一番うえの、元本確保、利回り不確保のタイプを見てみましょう。
3年満期で、中途償還はなく、元本確保型でです。発行体から信用リスクはほぼないと見ていいでしょう。
では利回りはどうか?
まず、仕組債は変化が起こる、大元の指標があります。これをアンダーライイングといいます。

今回のは株価です。その銘柄は次のとおりで、
  • HSBC
  • Vodafone
  • GlaxoSmithKline
  • BAT
  • BHP Biliton
  • AstraZeneca
  • Reckit Benckiser Group
  • Tesco
  • Unilever
  • Centrica
  • SSE
  • BT Group
  • BAE Systems
  • National Grid
  • British Sky Broadcasting group
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と、UKマーケットのブルーチップ15銘柄です。
これらを年に一回、利払日にチェックし、各銘柄の増減率を個別に計算します。一つ不利な条件がついており、7%以上上昇している銘柄あっても、それは7%上昇とみなします。
それぞれの上昇率の平均をとり、この平均値が年利換算利回りになります。
全銘柄が下落していても利回りはマイナスにならず、ゼロです。
つまり元本確保するために利回りの下限をゼロに抑える(フロアをかけるといいます)代わりに、最大7%というキャップがかかるのです。
となります。いずれにせよ元本確保は3年後に償還しますから、1年ごとに3回勝負で、ゼロか7%というデジタルな利回りになります。

確かに株価は低い水準だ、しかし二段底も怖い、となるとこの手の仕組債の出番になります。

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酒のカクヤスで生ビールサーバ用の二酸化炭素ボンベ5kg買ってきました。あとはレギュレータの到着を待つだけです。実験用のペットボトルも着々とかき集めてます。今日は、細かいアワアワのノンアルコールビールが飲めるかな。

4月5月でウリダシ中の仕組債も随分増えてきました。LMの仕組債で基本知識を得ていますから、この表をみても随分想像がつきやすくなっているのではないでしょうか。高い利回りでリターンを確定させると、元本確保のバリアがどこかで破られるかもしれないリスクを負うことになります。さらに中途償還されるリスクを付加することもできますね。
逆に100%元本確保を確保するというリターンを得ようとすると、期間を思い切り長くとるか利回りを不確定にするか等のリスクと負わなければなりません。
仕組債は怖いイメージがあるようですが、全くの間違いです。金融商品はリスクとリターンが必ず等しい価値で存在する。そこからコストが引かれるので、商売上絶対にリスク>リターンとなります。
これを冷静に示しているのが仕組債であり、逆にミドルリスク・ハイリターンなどと謳うものはその時点で人間も商品も信用ならないということを仕組債が証明してくれています。
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これを直接手がけるのはやはり上級者向けと言わざるをえませんが、海外投資初心者でもそのしくみを知っておくと知らないで欲だけを追求するのとでは雲泥の差ということになりますね。ここの読者は海外投資初心者でも知っておきたいという向上心のある方のみ読んでいただければいいと思って書いてます。

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この中で私が最も気になるのは一番の下のでしょう。ゴールドとシルバーが半々のアンダーライイングで元本が95%確保されるかわりに金銀が50%上がっても元本の償還は+35%と少々削られるという仕組みです。この仕組債の発行体はMorgan Stanley B.V.ですが、モルスタはただEUR建て5年のバニラ債券を発行しているだけです。これを仕組債にいじくっているのはEFG Financial Products AG という専門業者です。このように普通の債券に諸条件を付加するのが仕組債です。建売の平屋建てにオーダーメイドで二階建てに増築したものだと考えればいいでしょう。

よく日本の国内金融機関で世銀発行で絶対安全、でもブラジルレアル建てなんとかかんとかというのを聞いたことありませんか?これも全く同じ二階建てです。世銀はバニラな平屋建て債券を発行しているだけで、まさか末端でいじくり回されて二階を増築してウリダシされているとはつゆ知らずということなのです。そう海外投資初心者どころか、預金のみだった素人さんが知らないうちに仕組債に手を出しているのです。
では二階建て債券を売る立場にしたら何がいいのでしょうか?建売の平屋建て部分をシンプルに売っていたのでは収益が薄くなります。付加価値もありません。そこでわざわざ二階部分を増築して収益機会を得ようというのが目的です。二階建てにすることで投資家が取れるリスクに合っているのかいないのかは関係ありません。収益機会が厚くなればそれでいいのです。

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上述の仕組債は、金銀の下落リスクをかわしつつ、しかし上昇のメリットはある程度得ておきたいという向きにはぴったりの商品です。この人は逆にモルスタの建売平屋建てを買っても、目的を達成することはできませんから。そこでEFG Financial Products AG に多少は収益も持っていかれても、目的達成のためにはこの仕組債を取り組んだ方がいいのです。これを投資適合性の原則といいます。

一方でブラジルレアル建てになにかの目標がある人がいるのでしょうか?オリンピックやワールドカップ、そして資源高、欲の部分は尽きないですが、代わりに負うリスクについては全くフォーカスされていません。上記仕組債のようにリスクリターンがはっきりしていなかれば、投資適合性を計るべくもないのです。

少数派で海外投資の話を周りにしても変人あつかいされているという読者の皆さんの方が周りが見えているとは日本とはとても皮肉な国ですね。

小林一三さん(阪急沿線で生まれ育った人なら誰でも知ってますよね)がこう言ってたそうです。

百歩先の見えるものは、狂人あつかいにされる。
五十歩先の見えるものは、多くは犠牲者となる。
十歩先の見えるものが、成功者である。
現在が見えぬのは、落伍者である。


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うちは年末ではなくGWを大掃除の季節にしています。出かけても混んでるし高いし、なにしろ寒くないし。雑巾がけも冷たくない。一年の計は元旦にありというけじめの問題を除けば最高の逆張りプランです。

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不動産融資のビジネスファンドが本業のLMが不動産ばかりに集中投資してしまわないようにと、組成をはじめた公募債ももう過去5回目になりますが、大きく分けて2種類の仕組がありました。
一つ目は、5年以上の長期、元本確保、利回りは株価連動かつキャップ(利回りの上限)あり。二つ目は、1年などの短期、元本確保なしかつ償還元本の額は株価連動、利回り確定。
というものです。2種類とも仕組債の王道ともいうべき、もっとも簡単なもので、不動産融資ファンドの分散投資という目的だけでなく、仕組債デビューにも持って来いの内容です。

そして3月30日からは一気にこれら2種類の公募仕組債を同時ウリダシしています。
LMの場合、公募仕組債の商品名には通番のようなものがついています。それをProduct Codeというのですが LM ASPF X(Xは数字)というような感じです。

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ではLMASPF6の方から。先の説明では一つ目のタイプです。日本人の仕組債初心者がまずはじめに手がけるにはこちらの方がいいかもしれません(イメージだけの話しです。個別の相談はメールで)。実際に、読者の方とのメールのやり取りでもこれを取り組んだという方は、このタイプの方が多いと思います。それでも、オーストラリアドル建てで期間が5.5年。中途解約は前提にないですから。外貨での長期投資が十分に理解できていることや、資金繰り的に問題ないことが前提です。5年もの外貨預金との比較になりますが、利息部分だけをハイリスクハイリターンに晒すと考えればいいでしょう。つまり定期預金で放置していれば得られたであろう、年率2%から3%程度の利息を種銭に賭けにでて、株価が上がれば最大5.5年で60%、つまり年率10.9%まで向上させることができる反面、株価が下落していれば、利回りは種銭を捨てて即ちゼロになります。
ここで定期預金と単純比較しているには理由があります。それは債券の発行体がドイツ銀行だからです。LMのファンド群とことなり、これは債券ですから、発行体であるドイツ銀行に預金したのと同じ与信リスクしか発生していません。つまりLMの信用力には依存しないのです。中途解約に応じるかどうかの話しと、預金保険機構云々の話しを除くと、ドイツ銀行の5.5年定期預金とこの仕組債の与信リスクは同じです。元本部分はローリスクローリターン、利息部分がハイリスクハイリターンと切り分けて考えるとうまく理解できるでしょう。

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次にLMASPF7です。こちらは元本確保型ではありません。先の商品と根本的に異なるのは、元本部分をリスクに晒すということです。なぜわざわざ元本部分までリスクに晒す必要があるのでしょうか?それは種銭がないからです。つまり期間1年頭言う短期であるところがミソになります。先のは5.5年ですから、長期にわたり相当額の種銭を蓄積させることができます。しかしこちらは僅か1年で必ず決着ですから、種銭は殆どありません。そこで逆に利息には手を付けず、元本部分を種銭にして、逆に高い利回りを確保してしまおうという発想なのです。
ここが、仕組債はじめの一歩にはLMASPF6が多いという結果になった所以です。がLMASPF7はマニア向けかというとそうでもないのです。1年という短期に時間的なメリットが隠されているからです。まず1年だと相場観が立てやすい。1年後に株価が今の7割より割り込んでいなければ元本は満額確保されます。つまり今より3割は下落してもいいという余裕があるのですから、その相場観はかなり立てやすくなります。
また、短期が故に為替のヘッジができます。通貨の先渡取引つまり為替予約は一般的にせいぜい1年が限度です。つまり1年なら左表のように他通貨でもウリダシが可能になるというわけです。AUDに比べて他通貨のクーポンレートが低いのは、為替のヘッジ料だと考えてください。さらにもうひとつ、元本確保の7割基準をチェックするのは、満期日だけです。期間中1日でも7割を割り込めば、元本確保が解けてしまうタイプをアメリカン・オプションタイプといいます。これは毎営業日ハラハラしていないといけない、心臓に悪いタイプです。ただし、利回りはもっと上がります。この商品は満期日だけチェックするタイプなので、これをヨーロピアン・オプションタイプと言い、アメリカンよりリスク・リターンは低くなります。これが個人投資家には向いているのです。アメリカン(ノックアウト、ノックイン、ルックバックタイプ等も含む)のものは上級者またはプロ向きで、このLMASPF7はヨーロピアンつまり初心者向きなのです。ですから、LMASPF6よりも少数派にはなりますが、こちらも数名の方から取り組んでみたいんだけどと相談を受けています。

そしてなにより、両方とも最低投資金額が低いこと。これはまず実践してみたいという仕組債初心者にはお試しモードで助かります。両方とも締切は6月1日ですから、まだゆっくりと相談して検討できますね。

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今日は特に多くに読者の皆さんから応援メールいただいて嬉しいなと思ったら、なるほどアクセス数が夜には100kに到達する日なんですね。ブログを始めて困ったことは+1.0老眼鏡が必要になったこと。よかったことはメールをいただいたり、勉強会などでもう全国どころか海外在住邦人の方も含めて100名以上の方とお知り合いになり情報交換ができるようになったこと。ブログの更新ももろんですが、お知り合いの方限定の具体的情報メルマガ?も充実させますので、これからも応援よろしくお願いします。

四半期末越えなので、ウリダシ中の仕組債は減っています。やはり3月29日とか、最終営業日〆が多いですからね。
リストにあるものもうえ、二つは今日募集締切です。


Autocallables
 
 
 
 
 
 
 
 
 
Issuer
Product
Underlyings
Returns
Frequency
Term
Protection
Closing
RBC
Defensive BRIC II
Brazil / Russia / India / China
12.6% pa
Quarterly Phoenix
5 yrs
50% European
03 April 2012
RBC
Safe Haven 5
Australia / Canada / Sweden / Switzerland
10% pa
Semi Phoenix
5 yrs
50% European
04 April 2012
RBC
Large Cap Select II
Deutsche / Esprit / GAP / HP / Wells Fargo
18% pa
Quarterly Phoenix
4 yrs
50% European
11 April 2012
Fixed Income
RBC
Olympic Sponsors
Adidas / ArcelorMittal / BMW / Cisco / Swatch
8% pa Fixed
Quarterly
3 yrs
50% European
05 April 2012
 アンダーライイング(条件が成就するかどうか決まる銘柄のこと)もオリンピックスポンサーとか洒落としては面白いのですが、実需がありません。もうちょっと実需としても買える銘柄が増えてきたら、また記事にしたいと思います。

ただ最近の実績をみると、かなりコールされているようです。
1.     RBC Canadian Miners Issue 1  - 8% paid 18th January 2012
2.     RBC Precious Commodties Issue 2  - 3.5% Called 1st February 2012
3.   Nomura S&P 500 / Oil - 25.5% Called 20th February 2012
4.    RBC Oil Majors  - 4.5% Called 21st February 2012
5.     RBC Natural Resources  4% - Called 24th February 2012
6.     RBC Safe Haven  - 5% Called 12th March 2012
      7.    RBC Canadian Miners Issue 1  - 8% paid 18th April 2012

とこんな感じで、とにかくコールされると一抜けですから、一義的に投資家はめでたしです。そしてまたコーラブルを取り組んで、コール待ち。これを繰り返すわけですね。記事にしているファンドの中でもこれを繰り返してパフォーマンスを上げているものもあります。もっともコールされることを期待して塩漬けになることもありますから、仕組債においてもリスクとリターンは等しいわけですね。

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春休みの嵐。子供らがWiiばかりやっててうっとおしいです。とはいえ、3DSと違って、持ちだしたり、布団の中でこそこそ遊べないからまだましです。

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久しぶりの仕組債勉強シリーズです。今回はコメルツバンク発行の仕組公募債、5年物のコーラブルです。今回のUnderlyings(条件がによって利回りや元本確保かどうかがかわるわけですが、その関係する指標や事象のことアンダーライイングといいます)はズバリ、ゴールドとシルバー。今までクラウド関連株だとか資源関連株だとかアンダーライイングは変化球が多かったのですが、今回は直球勝負です。

その条件をみてみましょう。コーラブル債ですから、適当にコール、すなわち中途償還されば、投資家の勝ちです。満期日までもつれ込んだ時は投資家が不利になっている可能性が高いです。

クーポンは年率11%。高いか低いかといえば、高いです。というのもコモディティは金利を産まないからです。このブログでは現物のゴールド購入は勧めていません。金利を産まないので長期のインカムゲイン投資になりえないからです。キャピタルゲイン狙いであれば、チャートを見て売買を推奨することになるのでしょうけど、このブログは売買を推奨する場所ではないので、趣旨が違うだけです。もちろん、分散投資の観点からゴールドへの現物投資について否定はしていません。
ただ、今回は利回り確定ではありません。クーポンはどちらとも8割水準を維持しているときだけ支払われます。
現物価格が下がれば、クーポンもでなくなるので、その点リスクは高くなります。

1年ごとに判定日があり、コールされるかどうかが決まります。期中の価格推移は一切関係ないヨーロピアンタイプです。ゴールドもシルバーも両方共当初より上がっていれば、オートコールとなり、クーポンを受け取って中途償還されます。
ちょろちょろ推移して、4年後にオートコールされれば、最高の運用となりますね。ただ、クーポン確保のために8割水準は維持して欲しいところです。

そのまま満期を迎えたとします。ゴールドもシルバーも両方共半値レベルまで下がっていなければ、元本は全額償還されます。
しかし、どちらかが半値を割り込んでいたときは悲惨です。そのバリアーを破られた時、どちらか大きく下がっている方のその割合分しか元本は償還されません。例えは、ゴールドが5割上昇していても、シルバーが4割まで下落していたら、ゴールドの上昇分は無関係で、シルバーの下落した割合分、つまり元本は4割しか返ってきません。

従って、この債券を取り組むためには、最低でも今後5年間でプレシャスメタルは半値は行かないだろうと自信が必要です。去年にピークアウトして小緩んでいますから、来年3月あたり、若干でも盛り返すとという相場感があれば、十分取り組んでもよい債券でしょう。

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額面はなんとUSD1,000.-です。千ドルから千ドル単位で購入できます。もっとも外国送金のコストを考えると、その金額では取り組んでもコスト割れしますけど。FPIリザーブ経由でも買えると思います。

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今日は都心で3件外回りアポがあったので、雪も見て迷わず東京メトロ一日乗車券を710円で購入です。買ったら買ったでなんとか元を取りたくなるもの。新丸ビルからJR側に行く時に邪魔な丸の内線改札。しかし一日乗車券があれば、改札入って、そのまま向かいの改札から出る。これで直線的に突破できます。しかしJRは入場できないので北口の自由通路を延々歩くはめに。

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