Kames Capitalの歴史は深く、発祥は1831年のScottish Equitable Life Assurance Societyという、スコットランドのエジンバラで、公的年金制度の一種を組成していた組織まで遡ります。

そう言えばかれこれ4,5年ほど前からスコットランドが独立するか否かなんて国民投票もしたりして、そのあとはbrexitで、という流れがありましたが、正直、私も含めて日本人は誰もスコットランドが独立したところで、大してカネになる話でもないよね~くらいの他人事でいたと思います。

ところが、イギリスがEUを離脱した上にでの、スコットランド独立→EU加盟(再加盟というべきか?)→ユーロ統合、というシナリオとなれば話は違います。スコットランドとしての経済規模などではなく、むしろ金融政策が注目されます。アイルランド並のタックスヘイブン的な何かがでてくれば、俄然、盛り上がりますよ。ロンドン・シティーに差し替わるほどにはならないでしょうけど、エジンバラも、金融や投資の世界としてなかなか捨てたものではない町になりそうです。



てなわけで、エジンバラ発祥で、GBP49.3Bという巨大な預かり資産を有し、ロンドンと二重拠点をもつカメスを取り上げた次第です。そんなファンド会社知らなかったって? ええ、大丈夫、カメスはオランダの世界最大級の保険会社、Aegonの子会社ですから。

Screenshot at 2019-12-31 23-10-25

今日、久しぶりに取り上げるファンドはKames Ethical Cautious Managed Fundです。エシカルですよ。これからの時代、エシカルって名前がついているだけで盲目的に買うことはできないまでも、いろんなエシカルがあることを学んでおかなければなりませんものね。

2007年5月にスタートしたイギリス株ファンドで、ベンチマークは素直にFTSE All-Share。順調に積み上がっており、ファンドサイズはGBP423Mとマグロ級(シャチ級よりすこし小さいということを表現したいだけの主観的なカテゴリ)まできています。ISINはGB00B7V2CD05です。

Screenshot at 2019-12-31 23-10-40

そして、どんなエシカルなのかは、ファクトシートの他に別紙で資料を用意し、詳細に定義付けがされています。このファンドの定義、なかなかおもしろいですよ。軍事関連は全部アウト。これは当たり前ですが、酒タバコはその会社の売上全体の10%までなら許容することになっています。節酒、節煙ってことかしら。

さらにおもしろいのはPolitical donations、つまり政治献金を年間GBP25kつまり3百万円程度以上行っている企業はアウトとしています。うーん、この発想、好きですね。信念のあるエシカルさを感じます。

他にも発展途上国に積極的に融資などをおこなっている銀行はOKとか、原子力事業はNGとか条件が付されています。

Screenshot at 2019-12-31 23-10-57

探してみたのですが、アイルランド籍のオフショアファンドリストにはこのエシカルファンドはみつかりませんでした。イギリスのオンショアファンドなので、直接投資は無理でしょう。RL360 PIMSなど各ラップ口座を経由して購入することになります。





イメージ 5ブログ記事に関する詳細な質問、ファンドリスト、オフショアファンド移管相談、パスポートのコピー認証、英訳認証などについては実名のメールでbyh00122@yahoo.co.jpまでお願いします(コメント、メッセージではお返事いたしまません)。
にほんブログ村 株ブログ オフショア投資へにほんブログ村気に入った記事にはナイスボタンお願いします。その話題を優先的に取り上げます。オフショア投資ブログのランキング。面白いのでぜひクリックしてみてください。

ISINとはInternational Securities Identification Numberの略です。