logoロンドンのウエストミンスターに本拠地をおくLindsell Trainという運用会社があります。リンドセル(Michael Lindsell)さんとトレイン(Nick Train)さんの二人が2000年に立ちあげた会社なので、お二人の名字をつなぎあわせてリンドセル・トレインという社名になっています。まるで日本の法律事務所みたいな名前のつけかたですね。

1この会社公式サイトを見ればわかりますが、俺達、イギリス株と日本株が得意なんだせぃと高らかに謳っています。アジア株といえば、香港、シンガポール、メインランドチャイナのことと、言われて久しいこの環境下、なんとなくローカルマーケットとなってしまった日本に今でも一目置いてもらっている、それだけで嬉しい気がしませんか?

2それもそのはず、リンドセルさんの方の経歴をみると、日本に7年滞在していただけでなく、日本株のファンドマネージャーを長く経験していたそうで。Lindsell Train Japanese Equity Fundというファンドまで運用しているくらいですからね。それにイギリス株の運用経験の長い、トレインさんの経歴を加えて、合議制のグローバル株式ファンドを作ったら、アメリカ一辺倒でない、ほどよく分散されたファンドができあがるのかも? と、否応なしに期待も膨らみます。

そんな背景を知って、今日、数年ぶりに取り上げる、Dublin 籍のオフショア投資信託(UCITS fund)のLindsell Train Global Equity Fundのファクトシートを見てみると、面白いものが見えてきますよね。

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グローバル株式ファンドと言えば、大概アメリカ(+カナダ)で半分を占めるのが普通です。それは世界の株式市場を時価総額ベースで半分を牛耳っているのがアメリカの市場だからです。

でもアクティブなファンドというのは、そんな時価総額シェアに縛られる必要はありません。投資家も最初から、このファンドはアクティブなんだから、ファンドマネージャーの自由裁量でどんどんウエイトを変えてくれと思って資金を入れているわけですから。

その結果、グラフがないので見辛いかもしれませんが、これかなり凄い成績残してますよ。まず過去一年間でポンド建てにして+23.9%上昇ですからね。

着々と利上げ局面が近づいている中、株式50%:債券50%のバランス型ファンドは避けておきたいという、投資家仲間のお声が多くなってきています。さすが、うちの読者の方は理に適った相場観をお持ちですよね。もっとも、オフショアの世界でバランス型と言えば
70%:債券30%のことを指し、5:5は日本のオンショア投資信託の世界だけです。

ですから、オフショア常識の7:3なら、ジリジリとした利上げ局面にはまだ十分対応できますので、ご安心を。が、夏場の乱高下が一服した今、債券はゼロでいいから、全部株やねん。という方もいらっしゃいます。

そんな相場観をお持ちならば、このファンドはアクティブにアロケーションに変化をもたせたグローバル株式ファンドとして、少なくとも勉強材料にはなると思いますよ。

最低投資額はイギリスポンド建てだとGBP1,500.なのですが、アメリカドル建てクラスはUSD250kになってます。なんじゃこの両極端な設定は?と思ってしまいますが、決まっているものは仕方ない。RL360 PIMSあたりから購入するなら、イギリスポンド建てになってしまいます。モーメンタム経由不可です。


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