news_11072.jpg2000年にロンドンで創業した独立系の運用会社、RWC Partners Limited。預かり資産はUSD10.4Bあるというのですから侮れません。ただ、独立系とはいえ、資本はシュローダーが大株主になっているようで、よってバックグラウンドもしっかりしているファンド会社です。
人の手によるアクティブなファンドを10ほど運用していますが、その中でも一番気になるのは、やはりRWC Asia Convertibles Fund ではないでしょうか。



キャプチャ1題名からしてもう目をひきますよね。直訳すると、アジアの転換社債に投資するファンド、となるのですから。で、目論見書などをチェックしてみると、その名の通りで、日本もわずかに含むアジア各国の転換社債にロングオンリーレバレッジなし(ただし、現物だけでなく先物にも投資します)で投資する(ファンドベンチマークはThomson Reuters Asia ex Japan Hedged)になっています。

2011年6月スタートのファンドサイズはUSD73Mで2年で倍増しています。RWCの中でも旗艦ファンドではなくこじんまりと運用してたとはいえ、いや~知りませんでした。こんな面白そうなファンドがモーメンタムのファンドリストの中にあったなんて。さすがに現物ファンドを500以上揃えていると、ファンドリストも見渡しきれないですね。外国株式で一つのファンドで~すって言ってる日本の401kが羨ましいです。選択肢がないということは金融リテラシーゼロでも投資できるってことですもんね。

他方、ここの読者の方は忙しいです。分散投資のポートフォリオ構築のためにはこんなファンドまでちょっとはかじっておかなければならないのですから。ま、将来、その差が自分や家族の身に返ってくるのだと信じてがんばりましょう。

キャプチャ2ところで、転換社債という金融商品は日本では1980年代からすでにメジャーな存在として売り買いされていましたが、この転換社債も今で言えば仕組債の一種です。日本や欧米の先進国では株式・債券市場は成熟しており、転換社債もまたごく一般的な存在ではありますが、アジアのエマージングではまだまだ玉数が少ないのが現状です。実際、国別ウエイトでは半分ちかくチャイナが占めているのですが、これは中国籍の会社がケイマン島で発行しているオフショア債券を購入するという形を取っているだけです。上海や深センのマーケットに買いに行っているわけではありません。

実際、このファンドもわずか31銘柄にしか分散できていません。しかも、イールドは-1.5%。つまり、オーバーパーで買っているので、このまま長期保有していると、どんどんパフォーマンスはマイナスの持ち出しになるということです。完全なキャピタルゲイン狙いで、かつ投資している銘柄のその殆どが無格付け。知る人ぞ知る銘柄ということになります。


一般論としてプロしか買えない金融商品が必ずしも個人向けよりも儲かるとは限りません。が、このファンドは、少なくともプロしか買えない債券を買い集めていることは確かです。って言われるとなんだかワクワクしません?

そうです。そう言われてワクワクしたひとだけが買えばよいファンドでもあるのです。直接投資はできないと思いますので、モーメンタムや生保系ラップ口座経由で購入することになります。れません。



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