Foord Asset Managementは1981年に南アフリカのケープタウンで設立された運用会社で、南アオンショアはそのままケープタウンですが、オフショアはシンガポールとルクセンブルクを拠点に展開。
日本では正直全く無名ながら、会社の預かり資産はUSD12Bとなかなかのもので、特に今日のFoord International FundだけでもUSD1.4Bのサイズがあります。ちなみに 社名のフォード(Foord)は社長兼ファンドマネージャーの苗字です。
日本では正直全く無名ながら、会社の預かり資産はUSD12Bとなかなかのもので、特に今日のFoord International FundだけでもUSD1.4Bのサイズがあります。ちなみに 社名のフォード(Foord)は社長兼ファンドマネージャーの苗字です。
このファンドを取り上げるのも1年以上ぶりですので、復習がてら、何に投資しているのかを見てみることにしましょう。目論見書によると、マルチアセット保有でドルベースにして年率目標はズバリ10%と珍しくパフォーマンスに数値目標を掲げています。公式サイトの表題にも、For conservative, absolute-return investorsと書かれていますし、コンサバ気味に絶対利益を追求するタイプのファンドだということが標ぼうされています。
目論見書上では何に投資してもOKだとは言いつつ、実質的にはロングオンリーレバレッジなしのグローバル主要国株式がメインになっています。しかし、そのアロケーションはかなり大胆で、上図のように、今は急激に3割以上の現金保有に振り向けて来るべき嵐に備えて「待機」の状態となっているようです。そして国債は一つももっておらず、不動産の割合が徐々に増えてきています。
パッシブ運用のファンドとは一線を画し、ファンドマネージャーの意向がより色濃くでているのが特徴です。
パッシブ運用のファンドとは一線を画し、ファンドマネージャーの意向がより色濃くでているのが特徴です。
その結果、過去のワンタイムの実績とはいえ、リーマン・ショック時には、インデックスよりも逃げ切ることができたという実績もありつつ、株式がノッているときは、しっかり一緒に付いていける感もありますね。あまり有名でないファンド会社の割には、ファンドサイズがUSD1.5Bもあるクジラ級のファンドであることもそれを物語っています。
直接投資はUSD10kですが、直接投資のルートはありません。モーメンタムなどのラップ口座を経由して入れるのがよいでしょう。ISINはClass Rという個人投資家向けクラスでLU1089177924。モーニングスター社格付けはUSD Flexible Allocationカテゴリで星三つ。