その仕組みを忘れてしわまないくらいの頻度で記事にしている仕組債。今日は、原油安でもあるので、アンダーライイングに原油価格のインデックスが入っているものをいつものBNP Paribasからチョイスしていました。 どんな銀行が積極的に仕組債をウリダシしているかは先のブルークスマクドナルドの記事でおわかりいただいたでしょう。
このブログでは「個人向けに」ウリダシしている銀行が扱いやすいため、ちょっと傾向はかわってきて、BNPバリバ、コメルツ、野村証券(のロンドンにある銀行部門)、RBC、UBSあたりが頻繁にでてきます。が、個人にとっては信用力を議論する必要はないので、好みやタイミングで選択して全く問題ないでしょう。
http://www.standardandpoors.com/rdsm-disclosure-theme/images/logo_dj.png
さて、この仕組債では、原油価格のインデックスによくあるWTIやドバイを使わずに、S&P GSCI Crude Oil Official Close Index ERという指標を使っています。ちなみに、リンク先のオフィシャルサイトのチャートは必見です。WTIと似て非なる形をしていますよ。
これには二つの理由があると考えています。一つ目は、コモディティの価格は原油であっても産地によって価格が異なるので、いろいろな原油価格を再計算して加重平均化したようなインデックスを使ったほうが、より公平性を保てるというもの。もう一つは、指標の使用料や使用のしやすさ。仕組債をはじめ、どのような金融商品でもインデックスを使用するものは、そのインデックスを計算して公表している会社(今回ならStandard & Poor's)に使用料をはらわなければなりません。その使用料が高いか安いかは私達、個人の知るところではありませんが、使用のしやすさというのは明らかでしょう。BNPパリバグループとしてS&Pとの付き合いが深いだろうことは想像するまでもありません。
と余談ばかりで記事を埋めてしまいましたが、そろそろ本題にいきましょう。今回の仕組債は、「原油価格は安いけど、一般的な個人投資家にとって、原油価格だけに投資する理由もないし、他のインデックスとも分散投資はしておきたいよね」、というニーズに応えてか、原油価格に加えて、欧州株、英株、そして香港株(一部チャイナ株を含む)と4つのアンダーライイングを使っています。
中途解約不可
中途償還あり(四半期ごとのオートコール、10割条件)
年率換算利回り:最大10%
期間:最長5年
利払バリア:8割
元本確保バリア:5割
アンダーライイング EURO STOXX 50 Index, FTSE100 Index, Hang Seng China Enterprises Index, S&P GSCI Crude Oil Excess Return Index
です。渡航不要の投資家紹介にてUSD1,000から直接投資も可能と思われますが、資金のやりとりが煩雑になるので、ハンサードUPPなどの一括投資型オフショア生保ラップ口座を経由するか、ネッドバンクなどを使ったほうがコスト割れしなくてよいでしょう。仕組債は債券ですから、販売手数料など外付け手数料はありません、すべて内包されています。
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