Momentum Global Investment Managementの別ブランドがmomentum harmony funds です。harmony fundsではハーモニーなんていう名前をつけているだけのことはあり、徹底したセオリー通りの分散投資を貫くファンドばかりを用意しています。このようなたった一つのファンドに投資するだけで、主要な金融マーケットに適切な割合で分散投資が完了するものを、私は名づけて「ワンストップ型ファンド」と称しています。完全なる造語ですから、ワンストップ型ファンドでグーグル検索してもこのブログしかでてきませんのであしからず。
ただ、これは金融業界に勤務しているわけでもなく、マニアでもない、一般の個人投資家が資産防衛をするためにはとても重要なコンセプトです。投資信託というのは、販売手数料や信託報酬を払って、広義の一任勘定をしているわけですから、本来的にギョーカイでない人のためのものです。ですから、私はアフリカに興味あるとか、インドに入れ込んでいるとか明確な投資アイデアのない人が、ごく一般的な理論に基づいて分散投資を完結させてくれるファンドの存在は極めて重要です。こういったファンドがメイン投資になり、そこから自身の好みや相場感を肉付けするように、マネージドフューチャーズやビジネス系のファンドをオルタナティブ(代替案)投資として追加していくのが王道です。
では、そのハーモニーシリーズの中でもワンストップ型ファンドの代表格とも言える、Harmony US Dollar Growth Fundについて調査してみましょう。
これはファンドオブファンズの形式をとっています。というのも完全なるワンストップ型ファンドをつくり上げるために、個別銘柄株式や債券を一つづつ仕込んでいたのでは、いくら銘柄を揃えても追いつきません。多少の信託報酬ロスがあっても、ここはファンドオブファンズ形式で望んだ方が、すぐに理想的なポートフォリオに近づけることができます。でなければとてもじゃないけど、左図のような、極めて細かい分散投資を完結させることはできません。パフォーマンスはリーマン・ショック以降、順調です。もちろん、これはほぼ当たり前のことですよね。
渡航不要の投資家紹介にて直接投資も可能ですが、分散投資を地で行くファンドであることから、モーメンタムのような一括投資型のラップ口座だけでなく、それこそハンサードアスパイアやRL360クァンタム、フレンズプロビデントプレミアなどのような、積立投資型のラップ口座の中でコツコツと増やしていくのにも向いています。
よくよく考えたら、各積立投資ラップ口座は最大10までのアロケーションしかできないわけですから、そのうちの一つをHarmony US Dollar Growth Fundにしただけで、考えようによっては一気に20以上のファンドやETFにも分散投資できることになります。この考え方って、特に毎月の動きはあまり気にしないけど、10年後や20年後の動向はとても気になるという積立投資には、とても有益だと思うのは私だけでしょうかねぇ~。
現に上表の通り、主だったオフショア生保ラップ口座の積立投資に使うミラーファンドに多くがリストアップされていることからもそのニーズがどこにあるのかをうかがい知ることができます。
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5日で5回飛行機に乗った(うち2回は夜行便)ためか、さすがに体調崩して、大学のプチ同窓会もキャンセルして寝込んでました。でもご安心を。明日の夕方の勉強会までには復活する予定です。