http://www.lucentgroup.co.uk/images/logos/mainlogo.pngルクセンブルク籍でイギリス国内への宅地は商業施設を開発するデベロッパーを営むLUCENT STRATEGIC LAND FUNDもしばらく記事になってなかったので、ここで状況アップデートがわりにパフォーマンス報告だけしておきましょう。
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今年は、大型の開発案件で仕掛中のものが多く、目立ったジャンプアップはありませんでした。ファンドとしては年率換算12%を目標に掲げているので、今年は目標未達に終わりそうです。がこれくらいの方がいいでしょう。このパフォーマンスなら、有象無象はあたかも外貨定期預金のような安定したファンドですとは売り込みずらく、よってビジネス系ファンドの固有の性質である「右肩上がり」に過度の期待を抱く投資家の資金は入ってきません。となると既存投資家にしてみたら、今後プロジェクトの完成をみて高値で売れた時のドカンとくるリターンが薄まることがないからです。
投資信託というのは投資家平等の大原則があります。3年前から投資していようとも先月投資を始めたばかりであろうとも、今月儲かった利益は保有口数に応じてNAVに反映される形で分配されます。Mansion Student Accommodation Fund のような学生寮ファンドも同じですが、創成期よりリスクを取ってビジネスに参加してきた投資家の資金で得られた利益が、直前に入ってきた投資家にも平等に分配されるのは、ある意味不平等です。が、それもビジネス系ファンド、それも長期投資を行わなければならないタイプのビジネスの宿命です。
この平等のような不平等な現象を避ける方法は二つあると思います。
ひとつはビジネスサイクルが短いものと選ぶということ。例えば、キジャニは商社金融ファンドでそのサイクルは長くても2,3ヶ月、早いと72時間ですから、上述のようなギャップはうまれません。
もうひとつの方法は、クローズドエンド型にすること。ひとつのシリーズの中では投資家平等、シリーズが異なれば条件や成功ボーナスも異なるように設計されています。
この二つの方法に該当しないBrandeauxやMansion、そしてDarwin等ももちろん対策は取っています。それはズバリ、土地や借地権、そして建物や付属設備などの固定資産を毎月ベースで時価評価をするということです。時価評価をすれば実際のキャッシュフローがないにも関わらず、利益がでているかのように見えるのでまやかしだと批判する人もいますが、これは間違いです。
それが潜在的な含み益でしかないとしても時価評価によってNAVを上げておかなければ、後から入ってくる投資家が低いNAVで買うことができてしまい、長年の投資家が割を食うことになるからです。
もっとも、学生寮ファンドなどなら実際に稼働している固定資産なので、収益還元方式によって時価評価もしやすい(実際は大変でしょうけど)ですが、ルーセントはその保有する固定資産が造成中の更地だったりするので、その評価は困難を極めます。仮に恣意的にひっぱりあげたりしたら、いざ売れた時に、差損がでたりしたて、ファンドの評判はガタ落ちになり解約が殺到、流動性リスク顕在化とあいなります。逆に、あまり低いままにしておくと新規資金は呼び込めず、また見切りを付ける既存投資家も現れるかもしれません。もちろん、ルーセントの時価評価は決して恣意的に行われたりはしていませんが、中立的に計算されて出てきた時価評価を見ながらファンド経営のバランスさせる、その舵取りするのがもっとも難しい部分であることでしょう。不動産開発業者がなんでもかんでもファンド化できないのはこのためです。ファンド化するにもその道の職人さんの手が必要なのです。
このような不動産開発プロジェクトファンドに投資するにあたっては、ここまで先読みした上で、投資判断をしなればなりません。ルーセントも右肩上がりの安定志向どころか、結構奥の深いファンドなのです。「右肩上がり」志向の個人投資家はパフォーマンスが目標割れしていることで、投資をためらうのが普通でしょう。しかし、この裏を読めば、「右肩上がり」志向の投資家がためらう時期だからこそ投資してみたくなるのです。もともと不動産開発ファンドがローリスクのわけがありません。元来ハイリスクなのに、最近ローリターン。この隙間を狙っていくことを裁定取引といいます。
直接投資はもちろん、ロイアルロンドン経由でもGBP10kから投資可能です。
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ブログ書いてたらお医者さんの診察券入れて、順番とってたのを忘れてました。このへんで切り上げます。