これからの時代グローバル投資は必須 ひたすらオフショアファンド!規制や英語にめげずに海外投資、不動産、FX 調査と経験の全記録

2013年06月

http://www.darwinpim.com/templates/tpl-darwin/i/logo-darwin.gifこれからいよいよボロ儲けの季節到来。いや失礼、かきいれどきの、Channel Islands Stock Exchange (CISX)上場投資信託、ダーウィンレジャープロパティファンド。ただ、今投資して秋に引き上げようとしてもうまくいきません。年間の収益はいきなりファンドの分別管理口座に入る(つまりNAVに反映される)わけではありません。売上は、サイト(施設のこと)ごとに分別されている運転資金口座へ一旦入金し、給料や冬のメンテ費用、改修費用の予算取り分を差し引いたあと、月払いでファンドの収益へ移転されます。ですから、夏にパフォーマンスがよくて、冬はマイナスになるなんてことは起こりません。

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もっとも、万が一、上表のリストにある各キャンプサイトのうち、商売がうまく行かないサイトが増えてくるとファンドへの資金への回金が減少、あるいはストップ。もっともうかく行かないと、キャンプサイトは閉鎖、そこへの投資分の回収に懸念が生じて元本欠損の可能性。となります。

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ここで上表をよくご覧ください。
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ファンド会社が直接所有しているか、借りてきただけかが明記されてます。このうちOwnerの部分は固定資産として保有していますから、当然時価評価を行い、それがパフォーマンスに反映されています。これはイギリス学生寮ファンドと全く同じ仕組みです。Rentalの方は一部だけ反映されているものと思われます。土地を借りても上モノはダーウィンであるケースもあります。もっともキャンプ場部分に上モノはないですが。

上表のように現在のところ、不況型ビジネスであるキャンプ場施設は入れ食い状態、年間に慣らしたパフォーマンスも全く問題ありません。

なにしろ所在地は、完璧にイングランド南側、つまりロンドンなど大都市から飛行機に乗らずに、クルマで半日あれば行ける範囲に集中させています。イギリスも庶民レベルまでの景気回復までかなり時間がかかると踏めば、この不況型ビジネスに投資する意義がでてくると思います。

GBP10kから直接購入可能、ロイアルロンドン360PIMS、Momentum経由可能です。フレンズプロビデントリザーブもきっとだいじょうぶでしょう。手数料は後払いタイプ最大5%です。

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5年前の経験でミャンマーは携帯電話の無い国だと思っていたのですが、今ではそうでもないみたいですね。10人に1人は保有しているそうです。そして外資系キャリアも参入ラッシュだそうで。2016年には人口の80%が保有できるよう立派に追いつくそうですよ。使用者人口が60百万人とすると、、、なんだか凄いわ。


The Galatea Fundには運用するつもりのファンドが3つありますが、うち一つのThe Galatea Opportunity Fundが2010年4月から運用開始してからThe Galatea Cautious Fund、The Galatea Balanced Fund はまだ運用開始の目処がありません。

イメージ 1よって、この会社は今のところ、ファンドサイズGBP33M程度のオポチュニティファンド一本で勝負しています。では、パフォーマンス的には確かに右肩あがりなので、過去の実績がよければ中身は不問、全てよし。みたいな投資家には魅力的に感じるのでしょうが、それでも数%単位の上昇です。他の見た目だけは凄いファンドと比べるとなんてことのないファンド会社がなぜ年間GBP10Mのペースで資金を積み上げていくことができるのか気になったので記事にしてみました。

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目論見書をよくみるとインベストメントアドバイザーがStandard Life Wealth Limitedになっています。つまりスタンダードライフ(香港現法でなくイギリス本社)の息がかかっているファンド会社であることが推察できます。

投資アロケーションをみると、基本的にアグレッシブなグローバル株式のファンド・オブ・ファンズであることがわかりますが、その中の33%もをSIA FundというVolatility Management (難しい言葉ですが、後日の記事で解説します。プログレッシブしかリークしないよう口止めされているものですから)という投資戦略を使ったファンドが占めています。

ここではたと立ち止まることになります。SIA Fundなどという名前だと世界中それこそ数十もあるでしょうから、どのSIAかさっぱり特定できません。

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そこでちょっと鼻を効かせてみましょう。SはStandardのことではないかと。スタンダードとくれば、今回に限ってはチャータードではなくライフでしょう。なぜなら他のアロケーションにStandard Life European Equity Growth InstitutionalだのStandard Life Global Index Linked Bond Institutional ‘Acc’だのStandard Life UK Smaller Companies Institutional ‘Acc’だのがいっぱい入っているからです。

http://www.standardlifewealth.com/img/SLW_Footer.gif
となれば、Standard Life Wealthのオフィシャルサイトに飛んでみるしかありません。余裕層向けのサイトですから、そんな簡単にファンドラインナップはでてきません。そんな時は迷わずアドバイザーサイトに入りましょう。右下にクリックするところがあります。すると、出るわでるわ。おびただしい数のファンドが検索できます。ラップ口座会社というのは、ラップ口座経由でファンドが買えるようにするために、契約上はファンドの一次代理店でもあるわけです。

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ここで検索したら、一発で発見。となるかとおもいきや、ありません。どこをどう探しても見つかりません。久しぶりに空振りです。ここで空振りだからといって今日のブログ記事を全部ボツにするのももったいない。

とにかく、SIA FundとStandard Life Wealth Limitedの二つのキーワードで再検索です。すると辛うじてStrategic Investment Allocation Fund (SIA)という名前が浮上してきました。しかも題名にはボラティリティをミティゲーション(軽減)して運用すると銘打っています。これに間違いはないでしょう。Sの読みはスタンダードでなくストラテジックでした。ハズレです。そしてこのファンド。Standard Life Wealth Limitedの顧客しか投資できない、秘密の会員制ファンドです。

もはや、ウェブサイトから得られる情報はここまで。ということで、詳しくはファンド会社に直接質問することにしました。答えは後日の記事をお楽しみに。といっても会員制ファンドですからブログに書くことを嫌われるかもしれません。メルマガのみの配信になるかもですね。

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キジャニファンド絶好調ですが、それが当たり前すぎてあまり記事にできません。投資家としてはファンドサイズが増えて欲しくないので、本当は秘密にしておきたいくらいのファンドです。http://www.bloomberg.com/quote/FKIJCOM:MPを見ておいてください。ブルーンバーグで毎日NAV更新されてますので。

世界中どこにでも投資できそうな完璧なファンドラインナップを持っているJPモルガン、オフショアファンド群もリストラの波が打ち寄せているようです。JPMorgan Asset Management (Singapore) Limitedによれば、過日6月21日を以って、以下のファンドは新規・乗換とも中止、解約のみ受付になりました。

JP Morgan Funds
JP Morgan Funds - Global Infrastructure Trends
JP Morgan Funds - Global Mining
JP Morgan Funds - Highbridge Asia Pacific STEEP
JP Morgan Funds - Japan Small Cap
JP Morgan Funds - Pacific Technology

JP Morgan Investment Funds
JP Morgan Investment Funds - Japan Behavioural Finance Equity

JP Morgan Series II Funds
JP Morgan Series II Funds – GBP

読者の方との情報交換のなかで上記ファンドをお持ちだという方はいらっしゃらなかったと思いますが、既保有の方より、これらを検討していた方が痛手になるはずです。JPM社も既存投資家には一切影響しないとしており、これらファンド運用停止についても言及していません。

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また、似たような名前が多いので、お目当てのファンドか否か一字一句まで確認する必要があります。例えば、JPMorgan Funds - Asia Pacific Ex-Japan Behavioural Finance Equity Fundというのがありますが、これは1年間で18.1%上昇した、ファンドサイズもUSD201Mある、モーニングスター4つ星ファンドです。まさか消えるはずはないでしょう。消滅リストにあるのはJapanです。

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ちなみに、ex-Japanというのは日本を除く東南アジアという意味です。アジアでG7は日本だけですから、このように呼びます。Asia Pacific Ex-Japanと来ればオーストラリア、ニュージーランドは入るけど日本は別格という意味です。

もし、フレンズプロビデント、ロイアルロンドン360、ハンサードなど積立型投資商品をお持ちでその中にこれらのミラーファンドが含まれていたとしたら、アロケーションの見直しを求められることになるでしょう。

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これらが新規・乗換不可になってもなお、シンガポールのアドバイザー経由で買えるだけでもおびただしい数のファンド数あります。週次のレポートも充実しており、投資していてもいなくても、特に東南アジア情報では頼りになる存在の一社であることには変わりありません。

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化学系、機械系、電機系が多かったベンチャー企業案件ですが、ついにネットビジネスがでてきました。といっても私の好きなハードな方です。日本では懐かしいDSLの技術を応用し、電話線だけで400Mbpsの速度を出すという猛者です。これは発展途上国のネットアクセス救世主になります。8日に勉強会でもビデオを披露したいと思います。

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自分でも何を書いてるかさっぱりわからない題名になってしまいました。こんな時は大方SEO対策だと思って読み飛ばしておいてください。ただ、せっかくですから、どう見ても同じ経営者が運用しているはずなのに、名前やウェブサイトが別になっていてややこしくなっている理由を検証してみましょう。

例えば、3A Commodity Fundでグーグル検索してもどこにオフィシャルサイトがあるのかさっぱりわからんという思いをしたことはありませんか?

その前に一覧でスッキリ型のサイトを見てみましょう。多数のファンドやトラストを持っていてもなるべくひとまとめにして見やすくしようとしてくれるのは、JPモルガンやMANなど上場している大手の金融機関です。なにしろ顧客数が桁違いですから、少しややこしくなってしまっただけで、コールセンターへの入電数も桁違いになります。その分だけコスト増になって収益を圧迫しますから、パンフレット1枚作成するにも、とにかく顧客から質問やクレームが1件でも減るような構成になるよう工夫します。ウェブサイトしかりです。ただ、ファンドの場合、その国で認可を受けてないものをウェブサイトで紹介するわけにはいきませんから、いくら探してもお目当てのファンド情報が出てこないということもあります。

私たちはオフショア投資家ですから、まさか日本のサイトで検索する人もいないでしょう。それでもUKで検索したり、ルクセンブルクで検索したり、香港に飛んだりと、どこの国地域の人になりすまさないとお目当てが出てこないのかを発見するのはかなり骨の折れる作業になります。

さて、サイトがバラバラなケースはなぜ起こるのでしょうか?大きな要因はドミサイル(ファンドの国籍)が異なることではないかと考えます。

ドミサイルがバラバラだと、その監督官庁の規制基準もバラバラになり、投資家を募集するにしても要件、様式が異なってきます。いくら実質同一体が経営しているからといって、これらを一つのリストにしてしまうと、各国地域当局ともモメるもとになります。

ドミサイルが異なるファンドは募集も別にする。よってサイトも別にしておく、というのが安全パイのようです。ただ、FMGProgressive Capitalなどはドミサイルの異なるファンドを一つのサイトに並べて管理しており、必ずしも別にしなければならないとも限りません。要は管理手法の問題なのでしょう。

非上場でBanque SYZ & COというプライベート・バンクが本業で、そのグループ会社であるOYSTER & SYZ AM investment fundsもドミサイル毎にサイトが異なっているファンド会社の一つです。

ここでプライベート・バンクの定義ですが、感覚的には三つに分類していいと思います。一つはUBSやクレディ・スイスといった有名銘柄。二つめは本物の富裕層向けの知られざる銀行。三つめは高級なラップ口座。です。日本人にとって、この三つめとの付き合い方が微妙です。プライベート・バンクという神秘的な単語に誘惑されがちですが、実はフレンズプロビデントやロイアルロンドン360、ハンサードでできることと同じサービスレベルだったりします。ちなみに、三つ目のプライベート・バンクの収益源は一任勘定手数料がメインです。

SYZは二つ目と三つ目の中間くらいの位置づけでしょうか。プライベート・バンクの収益源は一任勘定ですが、SYZでは自分達でファンドまで作ってしまい、預かった一任勘定資金の運用先をも収益機会にしようというものです。フルサービスにして客単価アップしているわけです。

SYZとしてもただ客単価アップしたたけでは富裕層に愛想つかされますから、自分のファンド会社も手堅く、真剣、建付けのよいファンドを運用している、私たちはこのファンドの部分だけを富裕層と相乗りさせてもらおうということになります。


の画面に飛ぶと、SYZでは3つのファンド群に分けて運用していることがわかります。ここからOYSTER Fundの詳細をクリックしてみましょう。よく見るとドミサイルを選択できる項目があります。下向き▼のリストを見ると、スイスやドイツなど10通りもの選択ができるようになっています。ここでケイマンを選択するとはじめて3A Commodity Fundが出てくる仕組みになっています。つまり3A Commodity Fundはケイマン籍のファンドであることを知っていないとそれこそ偶然かしらみつぶしに当たらないとお目当てのファンドにたどり着けないのです。

ではケイマン島籍であることを知るすべはあるのでしょうか?それは3A Commodity Fundとグーグル検索したときにたまたま出てくるサイトにヒントが隠されています。それはCayman Islands Monetary Authority、つまりケイマン島金融当局です。このサイトには認可投資信託は全てリストアップされていますので、3A Commodity Fundと検索すれば四半期ごと更新の認可ファンドリストが引っかかってきます。これでなんとかファンドの籍を突き止めることができました。

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あとはオイスターのサイトに戻って、自身のドミサイルをケイマンに合わせるだけでパフォーマンスなどを誰でも閲覧できるようになります。

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8月4日日曜日、朝7時(6時半開場)から9時まで名古屋栄で早朝勉強会開催決定です。今回はモーニング付き喫茶店ではなくちゃんとしか会議室で。その後朝飯食べに、大津通りの喫茶店に行きましょう。

http://www.thesynergypartnership.com/newversion/images/Hilltop.jpg株式市場、特に世界の時価総額の半分を仕切る米株市場が永遠に堅調ならば、マネージドフューチャーズだったり、ヒルトップの投資方針であるアブソリュートリターン、つまり絶対利益追求型のファンドは不要です。資本主義社会に暮らす私たちにとって、投資の基本、王道は株式投資です。高度経済成長時代、実質世界一の経済大国を謳歌した日本人にとって、金融資産を分類すると、生活のための預金と、投資のための株式、以上。で済んだのも無理はありません。それは正しい考え方だからです。

しかし、経済成長、そして株高も永遠には続かないということを大戦後の世界で最初に思い知らされたのも日本人。その経験を活かすらなら、ヒルトップのようなオルタナティブ(株式投資への代替案という意味で)研究も怠ってはならないということがわかります。

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もっとも、バブル崩壊の経験を活かしてない人は、まさかこのブログにまでいらっしゃることもありません。逆の言い方をすれば、今、お読みいただいている読者の方に向けてこの手の記事を書いても釈迦に説法であって、読まなきゃいけないだろう人が来ることはないということです。

ただ、このブログの目的は、その気のない人や白昼夢を見続けている人を導くことではなく、すでに本気の方々とメールや電話で情報交換したり、勉強会や交流会で知見を広げるきっかけになってもらうことです。

いくら趣味が高じて好きこそものの上手なれとはいえ、毎日これだけ時間割いて書いてる記事が、果たして、読者のみなさんにとって、そして自分にとって、値打ちのあるものかいな?と時々疑問に思うこともあります。でも今はそんな細かいこと考えているより、どうやったらロイアルロンドン360PIMS経由でヒルトップにUSD10kから投資できるようになるか考えるようにしておきます。

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それはそうと、ここまで読まれた常連読者の方はお気づきでしょう。ああ、先月のヒルトップのパフォーマンスは良くなかったな、と。そう、本題がなかなか来ない日は、パフォーマンスが悪いかネタがないことを意味しています。

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ファンドサイズはUSD8M程度まで積み上がってきましたが、本気で15程度のファンドへオブヘッジファンドに投資するにはまだ足りません。左表は投資先のヘッジファンド名(非公開につきイニシャルトーク)とその投資戦略、そして投資ウエイトです。全体の預かり資産がUSD8Mしかないと、例えば末端のCOK
にはUSD232kしか入ってないことになります。これでは余裕層投資家がポンと投資するレベルになってしまいます。

大きいサイズ=機関投資家、小さいサイズ=個人レベルなどと荒唐無稽な記述をする有象無象も多いので誤解しがちですが、機関投資家でもUSD100k単位の運用はいくらでもあります。

だた、もうちょっとカッコつけさせてあげたい。そのためには早く自分も投資したいという気持ちにもなります。フレンズプロビデントリザーブからはUSD10kから投資できますが、ロイアルロンドン360PMISからは合計EUR50kの申込がないとスタートできずペンディングになっています。世界中のロイアルロンドン360PIMS保有者の誰からでも、つまり一人からドカンときても、10人からバラバラきても、合計でEUR50k分の乗換申込があると実際の購入プロセスに進めます。

これもラップ口座の面白いところです。勉強会や交流会で同じラップ口座を保有している投資家さんどうし顔見知りになって情報交換したり、誘い合わせて大きな最低投資金額のファンドを買いに行くというのも一つのアイデアです。

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本人確認書類としてパスポートの写真のページのコピー。住所確認書類として英文の銀行残高証明書かステートメント(コピー可)だそうです。コピー認証不要です。


解約・新規手続中断中となっている民事系の訴訟対策ファンドのAxiom Legal Financing Fund - A segregated portfolio of JP SPC 1ですが、Grant Thornton という、大手の監査法人が管財人となり、3万7千もある法律事務所への小口融資について一件一件すべて評価を行なっていました。気の遠くなるような作業になることは想像の通リで、もちろん調査期間も長期化していましたが、ようやく各種レポートが出揃う見込で、管財人会が立ち上がりました。裁判所からの指示の下、今後は管財人会が主催となり債権者会議が最低でも年に一回は開催されることになります。

それに伴い、投資家や債権者、そしてアドバイザーから多くの質問が寄せられています。これをFAQsにまとめて7月5日までに投資家、債権者専用情報サイトにアップロードされる予定です。このウェブサイトhttp://www.axiomlff.comにはアクセス権が必要で、当然ブログではだせません。

Grant Thorntonからのレポートは債権者、関係者以外に転載することを禁じています。よって内容をブログでお伝えすることはできませんのでチラッとだけ。

今回の一件で少なくともUSD90kの弁護士費用がファンドから捻出されています。これは序の口で、最終的にはUSD257k程度の費用にまで積み上がるのではと見積もられています。ちなみに、恐ろしいことに、例えばパニクった投資家が管財人をガンガン攻め立てたてたり、事務所に居座ったりしたとします。全て管財人が対応するわけですが、その対応は全てタイムチャージされ、ファンドへ費用請求されてしまう仕組みになっています。

このようにモメてしまうと、それを解決するためにどんどんお金が使われてしまい、結果それだけでも元本割れが発生してしまいます。これはLMIMのケースでも同じです。非常に残念なことですが、ファンドというのはモメただけで元本が減ってしまうものなのです。

裁判所が管財人を決定させた、2013年2月末現在、GBP114Mの預かり資産のうち、現金はわずかGBP3Mのみで、大部分のGBP111Mが係争事案に投資されており、すぐに現金化はできません。

また気になったのが、投資家数です。全体で475名しかいません。これは同じようなファンドサイズにまで成長している現在募集中の商事系訴訟対策ファンドの投資家数に比べて、ザックリと半数以下です。やはりAXIOMは大口偏重だったといわざるを得ません。

調達サイド、つまり投資家の分析は終わっています。となれば、次は運用サイドです。保有している投資事案の詳細がでてくると、また動きが出るものと思われます。

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7月7日に満期を迎える訴訟対策ファンドの旧シリーズST5について、投資家紹介で購入された方の乗換または解約の手続が、締切一週間を残して、全員早々に完了していただいたとのことです。
次はCE1の満期がきますが、これも粛々と進めたいですね。

http://www.astrafunds.biz/images/logo-over-button.png金融業界不況型の商売と言っていいでしょう。バーゼル基準ビジネス、クレジットビジネスともいうべきアストラファンドにはグーグル等で検索すると二つのオフィシャルサイトがでてきます。
それもそのはず、二つのファンドがあるからです。まず大元のガンジー島籍Astra Fund。こちらは以前からちょろちょろ調査を続けてきたファンドで、最近ようやくファンド会社の担当者ともメールでやり取りできるようになってきました。先に、このファンドの取引手法について整理しておきましょう。

いつもは調査した内容を解説しているだけですが、今日は日曜日ですし、ちょっと英語の勉強もしてみましょう。そうです。ネタ元の目論見書から取引戦略について重要な部分を抜粋しました。

A cell(セル:ファンド資金を分別管理しているハコのこと) brings together buyers and sellers of A to AAA rated commercial bank paper or agency obligations. 

On the "seller side" an example would be a major European bank who wishes to liquidate portions (こっそり手放したいと思っている)of it treasury securities holdings or who wishes to issue new commercial notes or bonds. 

On the "buyer side" an example would be many large pension funds(年金基金等) seeking conservative investments. 

The cell specializes in this trading space (スペースといっても市場を作っているわけではなく店頭取引)by requiring all positions to be pre sold and requires each trade to offer a profit of around 0.2%. 

No directional market bets are made. No buy-and-hold strategy is permitted. Each trade is settled over a 1- to 2-day period where the cell reverts back to cash until the next opportunity is presented. Trading frequency is "opportunistic" and is based upon the needs and appetite of institutional sellers and buyers. 

Trading capital can include an element of leverage. Overall investor growth is dependent upon the number of trades that the capital is exposed to.

これなら私の解説よりも正確で、かつ記事もパクりようもないですね。でも、英語なんて読みたくない、読んでも金融の英語はサッパリなんていう読者のためにあるのがこのブロク。これを同じような状況は日本でも、他業種でも、起こりうることなので、(きっと)わかりやすい例を一つ。

区分所有マンションの売買を例にとると簡単です。A保有のマンションを売りに出したとします。不動産屋さんの仲介で買いたいというBさんが現れました。Aは東京の物件保有ですが、Bは遠く鈴鹿島の海女さんです。海開きシーズン中は多忙で会うこともままならず、決済のために上京もできません。これではお互いの信用度もわかりませんし信頼関係もうまれません。このままではせっかくの商談も破談になります。

そこでつなぎ業者Cの登場です。資金力のあるCはまず都内でAからさくっと現金で買い取ります。そしてその足で鈴鹿島に飛び、翌日にはBへの売買取引を成立させてしまいます。ちなみに、Cは宅建業者なので、つなぎをしても税金面も問題ありません(一般の人がやると税金面で問題が生じるのでマネしないように)。

選挙カーなみの酷い便乗系例え話ですみません。が、結局、これと同じことを債券の世界で再現すればいいのです。

問題はAから買い取った後に、Bが母親の反対にあって購入を断念、直後、たまたま物件の近くでストーカー殺人事件発生となるとCはかなり不利です。当然アストラにも同じことが起こります。そこで、アストラとしてもその債券が手元に残ってしまった時のリスクを考えて、D, E、、、と他に当たれるようなコネを持っておくことと、そもそもその債券が他に回してもすぐに売れるような券面であることを意識して取引しているというわけです。

さらに債券ではメリットが一つ。不動産売買なら、Bは登記簿謄本を見ればAの存在にすぐ気が付きますが、債券ならCが挟まるとBからみてAが保有していたことが一般的にはわからなくなります。大銀行Aは付き合いで保有させられていた債券をこっそり処分してしまえるのです。これが市場を通じてならバレバレですが、アストラを通じてなら(きっと)わかりません。債券トレーダーならアストラは持っておきたいコネの一つですね。

アストラファンドへ投資する場合の送金先

USD建てのみ
受取人名義 Deutsche Bank International Limited, Guernsey
受取人住所 Lefebvre Court Lefebvre Street St Peter Port Guernsey GY1 3WT Channel Islands 
電話 +44 1481 702000
受取銀行 Deutsche Bank International Limited, Jersey
支店住所 St. Paul's Gate New Street, St Helier Jersey JE4 8ZB Channel Islands
口座番号 GB69MGCO060926502454957
メッセージ Further Credit to Fund Corporation Client Account re WMF, a/c no. 454957

http://www.astragrowthfund.com/images/logo-over-button.png
さて、アストラグロースファンドとの違いはなんでしょうか?Astra Growth Fundはモーリシャス籍で似て非なるものになっています。しかしグロースはただのフィーダーファンド。つまり全額をアストラファンドに投資している派生形です。アストラファンドはマスターファンドで販売手数料は前払い方式5%、アストラグロースファンドはフィーダーファンドで販売手数料は後払い方式でYear 1: 7.0%, Year 2: 5.6 % Year 3: 4.2% Year 4: 2.8% Year 5: 1.4%と少々高めの設定です。また、国・地域によって、金融当局が手数料後払い方式を認めている場合といない場合があり、当初ジャージー島でフィーダーを申請したところ金融当局からダメ出しされ、しかたなくモーリシャスに開いたそうです。

これはMansion Student Accommodation Fundと同じ建付けですね。をいないもっともMansionは後払い手数料が最大5%でしたが、こちらは7%です。ちょっと高いので、最初に手数料を払ってもアストラファンドを選択していいのではないでしょうか?もちろんこれは感覚の問題なので、どちらが得になるかはパフォーマンス次第です。

下表はアストラファンドのパフォーマンスです。
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GBP15kから直接購入可能ですが、各ラップ口座経由可能かどうか要確認です。

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中国の短期金融市場とかけて場末のスナックととく。お化粧剥がれたら四谷怪談。
知ってるくせに知らないフリしておきたいこともありますよね。

http://www.victus-capital.com/wp-content/themes/victus/images/logo.png起業しようとしている人はどんな人でも目が輝いています。話を聞くだけで元気をもらったりもしますよね。ヴィクタス学生寮ファンドもそんな勢いを感じるファンドです。

もちろん勢いだけでは投資できませんから、起業したばかりのファンドを応援したい気持ちの一方で、冷静な投資判断も必要です。このファンドはいままさに判断中のステイタスにあるファンドといえるでしょう。何しろ9月の新学期まで、学生寮ビジネスというのは安定しないわけですから。

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当の本人はいたってやる気満々で、寮買収のパイプラインが新たに二つ登場してきています。もっともまずは一つ目のスコットランドをしっかり抑えて、新たな投資を呼び込み、そして、大きめのイングランドの案件に仕掛かるというイメージでしょう。

なお、私はパフォーマンスは投資判断として全く考慮していません。理由は勉強会で。

投資のプロセスですが、とにかく秋口まで、様子をみながら、ラップ口座の審査パスを待つというイメージでしょう。

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昨日は投資家仲間の方を目黒で個別相談会を行なったので、帰りに南北線の改札の上にあるスーパー、東急系列のプレッセに立ち寄ってみました。ここには世界の輸入瓶ビールが多く並んでいるので、目の保養になります。ところが前は王者の如く最上段に鎮座していたヴァイエンシュテファナーがありません。品切れでしょうか、外されたのでしょうか。やはりあのビールは飛行機で11時間のミュンヘンから電車でフライジングまで50分(快速で30分)、そこから路線バスで大学前まで15分、そこから徒歩で山登りすること15分かけなければ飲めないのでしょうか。東急さん、何卒よろしくお願いします。

http://m.c.lnkd.licdn.com/media/p/2/000/094/26d/0130087.png今日の記事は話題をかえてくるか、しつこくアフリカで攻めてくるか楽しみにされていた読者の方も多いことでしょう。勉強会でもなんでも飽くなき探究心がこのブログのウリですから、他にお伝えしたいことは山ほどありますが、やっぱりアフリカでいきましょう。

http://www.investec.com/content/dam/investec/investec-international/images/About_us/investec_who_we_are.jpg
インベスコは聞いたことあるけど、インベスティックってなんだ?かもしれませんね。もちろんインベスコとは関係ありません。Investec Asset Management1991年創業の南アフリカの運用会社です。今ではUSD105Bを超える預かり資産を持ち、ヨハネスブルグだけでなくロンドンにも上場している大手運用会社です。

もちろん、運用しているファンドも数十種類、全部を把握できないくらいです。
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しかし、今回、注目したいのはアフリカ株です。しかもMomentumから無料で購入したいという思惑アリです。


となると、自ずと一つに絞られ、ガンジー島籍のInvestec Africa Fundが浮上してきます。ただし、これは最低購入金額がUSD1Mという機関投資家向けのファンド。

Momentumで実際に購入できるのは Investec Premier Funds PCC Limited Africa Fund Aという名前ですが、これらはISINで突き合わせてみても同じファンドのようです。つまり直接投資ならUSD1Mからしか購入できないファンドがMomentum経由ならUSD7500から無料で購入できることになります。となると調査しない手はありません。

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パフォーマンスは年初来6.4%でAlquityと似ています。が、注目は去年と一昨年。簡単に言えば、激しいです。Alquityが大人しかったのと比較するとえらい違いですよね。国別のウエイトを見るとナイジェリアが4割というのはほぼ同じです。しかし、次にエジプト、ケニア、ジンバブエと並んでいるところが大きな特徴でしょう。Alquityはコンサバに南アを入れてましたから。

では、インベスティックでは南アが第二位に入らないのでしょうか?答えは簡単で、ファンドの運用方針でヨハネスブルグ株は入れないとしています。南アの会社ですから、南アのファンドは他にあります。そこで除く南アのアフリカ株という意味でこのファンドが運用されているのでしょう。ちなみに、ファンドサイズは約USD138Mあります。

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勉強会で使うコピー用紙はいつもコストコで仕入れています。何しろ2,500枚で1,100円ですから。しかもA3版の在庫も入りました。これはラッキーと仕入れてきましたが、よく考えたらA3対応のプリンタ持っていませんでした。ブラザーのインクジェット複合機買おうかしら。

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パフォーマンスの一部をアフリカの社会貢献活動に使っているAlquity Africa Fundにもようやく日の出を迎えることになりました。下表の通り、メインクラスとなるイギリスポンド建ては年初来12.60%、ドル建てでも5.2%の上昇を見せています。

 
 
 
 
 
 
B Class
1 month
3 months
6 months 
YTD
 
?
7.40%
5.80%
15.40%
12.60%
 
$
4.70%
5.70%
9.30%
5.20%
 
6.60%
6.70%
9.70%
7.00%

このファンドはルクセンブルク籍であり、日本人からの直接購入がなんだかんだと言い訳がましく消極モードで、読者である投資家仲間の方が数年前、投資に挑戦したときも運用開始までえらい苦労がかかったというファンドの一つです。

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これが2,3年ほと前だったので、なんでこんなに日本人イジメられるねんという思いがありましたが、今のルクセンブルクの状況をみていると、結果的に入れてくれてありがとう、という思いにすっかり変わってしまいました。今日現在、直接投資はハッキリ不可とは言われてないので、なんとも言えませんが、Momentumや他一般ラップ口座経由で購入するのというのが、一般的なルートとなっています。

上図はドル建ての基準価額(NAV)推移です。このチャート、テクニカル的にみても上昇期運が高まっている良い形をしていますね。110の最高値を早晩トライすることになるでしょう。

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国別にみると、ナイジェリアが4割、次におとなしく南アが2割です。このファンドはMENA、サブサハラというくくりではなく、アフリカ大陸というくくりで投資対象を発掘しようとしています。

とはいえ、実際の投資先は殆どがサブサハラになってしまっています。MENAで入っているのは、エジブトとモロッコくらいです。

こうなってくると何としてでもナイジェリアに行ってみたくなりますね。地図で満た限りではガーナも近いので、Kijyaniのオフィスに電撃訪問も可能でしょう。あと30年はオフショア投資を続けるつもりですから、それを見据えて近未来の主役候補はガッチリ押さえておきたいですよね。

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訴訟対策ファンドCA3、募集期限が決まると、さらに申込が加速するのが世の常です。入金が殺到しているようで、着金連絡メールは普段より、1週間以上かかっているようです。特に複数件合算で送金するとさらに遅れます。投資家紹介で申込、送金した人で送金がエラーになったり迷子になった事は、一度もありませんから、安心してメールを待ちましょう。

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イメージ 2遂に、というか巡り合わせというか、ようやく中近東+北アフリカにお鉢が回ってきました。5月の結果はチャイナ株も頑張っていますが、年初来でみるとなんといっても、アフリカとMENAの数字が際立っています。イラクもMENAの一部ですから、連れ高といったところでしょう。回復基調にあります。

裏腹にロシアとそのお付きのモンゴルは元気がありません。対ドルでルピー安更新中のインドも鳴かず飛ばずです。エマージング株式市場も選択的にしか資金が回らないということを如実に表していますね。

ところで、MENAとは、先日の記事で説明したサブサハラの北側、モロッコからエジプトまでに中近東を加えた国々の総称です。イスラム圏であること、産油国であることが共通点です。


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あまり行く機会が持てないし、なんだかモメている国(地域?)も多く怖いイメージもあるなか、サッカーのお陰でちょっと地理に詳しくなったなんて人も多いでしょう。ちなみにトルコは一応アジア側の国としてMENAには入っています。

サブサハラはこの地図に載ってないアフリカの南側全部と考えれば覚えやすいでしょう。

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ちなみに、エマージングやフロンティア国株式ファンドだけではFMGもリスク取り過ぎとの声に応えるため、エマージング債券ファンドも組成していますが、そちらはぱっとしません。中近東不動産関連株ファンドを立ち上げた途端に、ドバイ・ショック勃発とFMGの新ファンドはタイミングの悪いことが多いですね。たちあげてから3年くらいで日の目を見ることが多いようです。

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そのMENAファンドは2006年からリーマンショックを乗り越え運用を継続しています。このパフォーマンス表を見ると、ようやくお鉢が回ってきたとう表現がいかに的を得ているかお分かりになるとおもいます。

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これも先見の明が有り過ぎる、FMGジンクスでしょうか。7年経っていよいよという感じです。

話は逸れますが、中近東の通貨は全てアメリカドルにペッグしています。それもそのはず、原油の産出によって生計を立ている国ですから、原油の取引に用いる通貨にペッグしておくのが一番だからです。

私たちにとって、サウジアラビアやUAEはその国の通貨名が何かをしる必要もありません。100%アメリカドルです。ところがクウェートだけは違います。幸か不幸か一度国がなくなってしまい、強奪されたとはいえ、形としては経済破綻していますので、通貨もやり直しになっています。その復活の過程で、ドルペックではなく、通貨バスケット制を用いていますので、ドル対クウェートディナールには為替の動きがあります。為替の観点から中近東を見るには、このクウェートディナールの相場を見るしかないのです。

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この流れからくると、明日の記事はお目覚めのAlquity Africa Fundを持ってくるんちゃうかな~と想像された読者の方 、鋭い。ビンゴです。

訴訟対策ファンドCA3シリーズ、募集締め切りは7月5日、送金期限は12日で確定です。

イメージ 1金鉱山会社など資源関連株だけでなく、コモディティ相場に連動しそうな銘柄はなんでも投資対象としているシカゴの運用会社VAM Fundsのオフショア投資版COMMODITIES EQUITY FUNDも、やはり昨日の記事ででたコモディティファンドと同様に-6.79%のマイナスになっています。コモディティ関連ファンドは、商品相場に直接投資するタイプも、コモディティ関連株に投資する広義の株式ファンドタイプのものも軒並み年初来1割下落というのがスタンダードになってしまってます。

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ただ、気になるのはベンチマークの動きです。このファンドではコモディティ関連株に万遍なく投資するため、これぞベンチマークというものが見当たらなかったのかもしれません。VANは40%の MSCI World Energy Index,、35%の RBS Global Metals & Mining Index、20%を MSCI World Industrials Index、そして残り5%を MSCI World Utilities Indexの混合したものを使っています。

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この混合比率から、万遍なくといってもどのセクターに投資するつもりで運用しているのかが粗方想像することもできます。

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上表が実際に投資している、保有銘柄別とセクター別小計のポートフォリオです。ベンチマークの混合比率と比較すると、エネルギー関連株が2割くらい大きくオーバーウエイトしており、逆に鉱山関連株が1割以上アンダーウエイトになっています。これによってベンチマークが年初来-12.2%下落としているのに対し、ファンドが-6.79%と傷が浅くなっているのでしょう。ゴールド価格の下落が落ち着いてきたところで、どのようなウエイトにシフトしていくのかお手並み拝見ですね。

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平常時で日経平均のボラティリティはざっくり25%程度、ドル円相場は10%程度とおぼえておけば、ファンドのフェクトシートでボラティリティの数字を見た時に、どれくらい値動きの激しいものなのかのイメージが掴めます。プログラムを入れ替えたIQS Performance Fundのボラティリティは、下がっても50%あると言われてたら、ワクワクしてしまうのはそのためです。ところが最近の日経平均のボラティリティインデックスは一時期45%を超える荒れ具合。

http://www.titanfundmanagement.com/media/media_28/Image/COM/COM_pic01.png
リーマンショックを恨んでます。そんなもんがなければもっと別の人生もあったでしょう。

とはいえ、リーマンショックで職場は奪われても命までは奪われませんから、戦争よりはマシです。ただ、自分の人生はさておき、金融システムにとっては、戦時状態とかわらない位まで各マーケットが機能不全に陥ったわけです。同じレベの金融危機を歴史の本から検索しても、戦時という自責点ゼロの失点を除けば、本物の大恐慌は昭和ヒト桁だか大正の時代まで遡らないと見つかりません。リーマンショックとは異次元の金融危機であり、100年に一度くるか来ないかというレベルのものです。

ただ、悲しいかなリーマンショックはつい最近の出来事ですから、皆の記憶には新しく、そのために簡単に、そして雑に引き合いに出されてしまいます。ギリシャ問題程度までEUにとって大きな問題であれば、多少、連想して煽るような記事がでても仕方ありませんが、ちょっと日経平均が数百円調整しただけで、危機再来かのように煽るのは、オセロなにがしの動向を追っかけするのと同じレベル、ゴシップ以外の何ものでもありません。

それくらい異次元の金融危機から学んだことは、次の通りです。

リーマンショックは、アジア通貨危機やメキシコ危機、山一拓銀時代、ギリシャ問題などとは次元が違う本物の金融危機 → リーマンショックの前と後とでマーケット世界が違う
市場価格の連続性が断ち切られている → 殆どマーケットでテクニカル分析が機能しない
リーマンショック前後では、世界的にみて運用に回せる資金の総額がケタ違いに落ちている → マーケットは選択的にしか上昇しない → 投資資金は流行りをお求めて右往左往する

その拠り所として、

世界的に金融緩和しているのに、各マーケットに潤沢に資金が行き渡っていない
債券だけが高騰しているのは、リスク志向の資金が少ないから

といったことが挙げられます。ところが、この持論と拠り所、違和感なさすぎというかどこかで聞いたことある気がしませんか?

そう、聞いたことあるどころか高校生以上の日本人なら誰でも経験していることなのです。

リーマンショックは世界的には戦後初体験の金融危機ですが、日本だけは、もう15年以上前からこの疑似体験をしています。山一拓銀時代には日本の金融業界が閉鎖的でありながら、別個の世界を形成していたが故、日本の中だけでリーマンショックと同じような、クレジット不安、住専やサラ金処理、その後の貸し渋り、ゼロ金利政策、デフレ脱却不可、選択的にしかマーケットの上昇がない等、一通りの実験室的リーマンショックを経験をしているのです。

私は、日本の金融市場は世界最先端だと考えています(イヤミで)。

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しかも世界の人達はITバブルに浮かれて、正味、9.11までは日本凋落に誰も興味を持っていませんでした。ニューヨークやロンドンの金融マンは1997年から2001年までの東京の失敗事例を研究などしていないのです。

まさか世界の金融マンが山一證券とリーマン・ブラザーズ証券を同列に並べることなどあり得ませんしね。しかし、これを逆手に取って日本人は、この山一拓銀時代の経験を活かさない手はありません。ここにはオフショア投資にも活かせるノウハウが満載です。

マーケットは選択的にしか上昇しませんから、少しでも流行りそうな兆候を見せたら、とにかく、先手を打つ。という一本釣り集中投資作戦。良さそうなマーケットに総花的でなく的を絞って網を張っておおく、定置網半分散投資作戦。と、この合わせ技が有効ではないかと思います。

マーケットにある資金の総量が少ない時は、過去のオーバーシュート(青天井)の天井は過去より低くなりますから、高値追いは禁物です。むしろバーゲンハント(単純安値買い)の方が無難でしょう。幸いにして100年に一度の金融危機を経験しているわけですから、大底の目処をつけやすいというメリットがあります。現にその後、いくら景気が悪かろうと、本物のリーマンショックがあろうと、日経平均は東京失敗時代よりも下には抜けていません。

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となると株式復活の影で、資金を抜かれ苦戦しているコモディティはバーゲンハントの絶好のターゲットになります。この機会を伺うためには、まずは標準的なファンド・オブ・コモディティファンズ、Titan Commodity Fundの値動きをチェックしておいて損はありません。既に資金を入れている投資家の読者の方には大変失礼な書き方で恐縮ですが、この下落トレンドが反転したときこそ、コモディティにウエイトをかけることのできるチャンス到来だと考えています。

恨む相手のリーマンショックですら、ノウハウに換えてオフショアファンドに投資する。

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スシローやくら寿司などリーズナブルな回転寿司店に家族で行くには120分待ちの洗礼をうけなければなりません。そんなときは川崎アトレ7階、てっかまるが最高。105円皿メインでいながら、順番待ちがありません。すぐに入れます。コロワイドグループの株主としてはちょっと心配になるくらいです。クルマでは行きづらいですが、電車の時は川崎駅上の105円すし店てっかまるにGOですよ。

一括投資型オフショアラップ口座のフレンズプロビデント・リザーブを経由してファンドを購入する際、表向きは何でも買いに行きますと言っていますが、フレンズプロビデントはそれなりの審査をした上で、投資家が購入できるできないの判断をしています。

こういった審査体系はフレンズプロビデントに限ったことではなく、ロイアルロンドン360、ロイアルスカンディア、ジェネラリなど何でも買えますというラップ口座会社には必ずプロセスされています。Momentumのようにリスト内からしか購入できないということは、すなわちMomentumとしての審査をパスしているのがこれだけです、とも言えます。

ところが、この審査が投資家の助けになる時もあれば、災のもとになることもあります。

助けとなった事例
ある養老保険系ライフセトルメント系ファンドをMomentumで購入しようとした時のこと。EEAに比べて比較的小型のそのファンドは運用は健全だが、幾つかの訴訟問題を抱えていたそうです。これは通常、投資家が知るずべもありませんが、Momentumは「買ってもいいが、伝えてはおくね」と情報を耳打ちしてくれました。それが絶対的な投資判断材料になるかどうかは別ですが、乗換注文を受注してから確定させるまでにこのような一言アドバイスがあることは、手数料を払ってもラップ口座にしておいてよかったと安心感が増して本当に支えになります。

助けにならなかった事例
キャッスルストーンの内紛による内部告発によって金融当局の特別検査が入ったとき、早々に取引を中止したのがフレンズプロビデントです。これにより、キャッスルストーンの預かり資産は大幅に減少、各地の営業所を閉鎖するなどしてリストラし乗り切りましたが、その後、検査結果も異常なし。キャッスルストーンにしたら、有象無象業者の乗換営業のカモにされ、風評被害を大きくさせられただけのことでした。

意味が分からない例
ロイアルロンドン360はBrandeauxとの取引を行いません。RL360に言わせると、リーマンショックにGrand Rent Fundが一次解約停止になったからとのことですが、誰でも知っている通り、Student Accommodation Fundとは別物です。ではなぜStudentまで取引しないとのかと聞くと、解約までに6ヶ月かかるから、とのこと。そんなことはファクトシートに記載してあり投資家なら解約申出してから6ヶ月後に資金化されることは誰でも知っています。リスクとして承知していることを理由に取引しないということは言い訳にしかすぎないということです。要は彼らは喧嘩している。投資家はそのとばっちりを受けているということです。

害になった例
LM Investment Managementの乗取りを企てているTrilogyは3月にあるオーストラリアTV局にスポンサーしていかにLMの不動産開発プロジェクトがいかにずさんか暴露するという誹謗中傷番組を流しました。これに真っ先に反応したのがフレンズプロビデントです。番組の内容の真偽を確かめることなく(確かめる時間なんてないはずです)、翌日にはLMとは取引しないというアナウンスを流したのです。その次の日にはロイアルスカンディアが追随。他ラップ口座会社は静観したものの、これが引き金となったことは揺るぎない事実です。

昨日、フレンズプロビデントは農機具リースファンドのプレステージPRESTIGE ALTERNATIVE FINANCEを新規購入停止するとアナウンスしてきました。ファンド会社との事前打ち合わせも無しにいきなりです。しかも理由はノンバンクビジネスだから。個社別の理由はありません。

このようにラップ口座に審査部があるということはとても助けになる反面、社会的な影響力が大きいため浅はかな判断をされると、投資家にとって却って害にもなります。保険会社側にも慎重かつ公正な判断を求めていかなければなりませんが、それよりまえに投資家にも冷静な総合的判断が求められます。もっとも、何か一つのことだけを鵜呑みにするのが危険だというのは、海外投資だけの話でもありませんよね。

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今日は小学校の土曜参観日です。なるべく行く時間を短くできるように、言い訳ブログです。

http://www.lucentgroup.co.uk/images/logos/mainlogo.pngイギリスの不動産開発ファンド、ルーセント・ストラテジック・ランド・ファンドについて、不思議と半年に一回くらいのペースで調査し、記事更新しているようです。過去にどんな記事を書いてきたのか自分でもわからなくなる時があります。取引先との商談中、末席であることをいいことに書記するふりしてブログを書いていたこともあります。ミュンヘンからパリに向かう寝台特急の中でせっかく下書きした記事をアップしようにも、パリにはまともなWiFiがなく毎日更新記録を断念させられたこともあります。逆に3週間ブランクが空くかと思われたインド出張中は街中どこでも(ってことないですが)、比較的超速でネットが繋がったりして、ケイタイ&ネット時代は発展途上国の情報下克上時代であることを実感させられたりもしてます。

過去にどんな記事を書いたか自分で知りたい時に、私はブログ内検索は使いません。大胆にもGoogleで検索してしまいます。ゴミが多い時は日本語検索を外せば綺麗にでてきます。私ほど、公共の検索サイトを私物化できている人もいないでしょう。例えば、Lucent Strategic Land FundをWeb全体で検索したら、自分の記事が綺麗に時系列に並んでます。時々、オフィシャルサイトより上位にでて恐縮することもあります。

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まず、パフォーマンス。2013年はこのまま走れば、8%程度で着地します。私にとってかなり心地よい水準です。このファンドのサイズはGBP20Mから30M程度と比較的小型で小じんまりとしていますから、ファンド設立2011年当時にパトロンだけが出資していた身内ファンドでおそらくGBP5M程度しかなかったであろう時代の年間34%上昇と、今の年間8%上昇とでは計算が合います。

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パフォーマンスが適正に下がっているということは、ビジネスとして無理をしていない、評価も水増ししていないということを指します。またこれくらい下がってくると、過去の実績だけを頼りに売り込みまくる有象無象も居なくなりますから、ファンドサイズの増加ペースも落ち着き、逆にパフォーマンスが上がり始めます。

ルーセントのように不動産開発というビジネスは、資金が潤沢にあるからといってすぐにビジネスのサイズを広げることができる業界ではありません。浮いた資金で慌てて変なものを仕込むよりは、パフォーマンスの低下を投資家に受忍してもらうというのが普通の考え方です。

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上表のような案件を粛々と進めているルーセントですが、実はこの会社にはバックがいます。ルクセンブルクのKMG SICAV SIFという会社で、簡単に言えばオフショア投資信託製造業者です。よいビジネスアイデアがあってファンド化したら、稼げるかもいうような話はゴロゴロ転がっていますし、私でも幾つかは思いつきます。しかし思いつき(Plan)だけでは稼げません。実行(Do)が必要です。それがファンド化なわけですが、一つのヘッジファンドを構築するには諸費用が通常、USD500kはかかります。この費用は、信託報酬から捻出することになりますが、駆け出しのファンドが例えUSD10M集めて、信託報酬を年率1%取っても、収益は100kであり、回収するには5年かかります。大型化が見込めるファンドならいいのですが、ルーセントしかり小型キープでパフォーマンスキープをしたいファンドには、セットアップ費用は大きな負担です。

例えば、とあるスポンサーが付いて大型化が見込めるHilltopは正規のファンド化に成功し運用開始しています。小じんまりやりたいTNKにはその費用は出せませんし、出して投資家負担で被せられてもメリットないので、ファンド化せず身内の貸し借りで運用をしています。

ルーセントのように小型サイズはキープしておきたくても、TNKほどコスト本位で開き直れない時はどうすればいいでしょうか?いるんですよ。安く作る会社が。しかしただ作るだけでは費用は同じです。そこでファンド群の形式をとり、しかし個々のファンドは完全分別しておく、スイッチングなどのサービスなしとします。これでサブファンドを作る値段で独立したファンドがセットアップできるという仕組みです。

ルーセントのファクトシートを良く見ると、A Dedicated Fund of the KMG SICAV - SIFと記載してあります。ちなみに、ケア施設ファンドのモントレーとも血の繋がっていない兄弟ファンドです。EUR3M投資を呼び込めるなら私たちでもファンドが作れます。アベノミクス逆張りファンドでも作りますか。

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2013年7月7日、メルマガ送りました。対象になっている読者の方はご確認くださいね。

http://www.lgbrcapital.com/images/logo.pngWinton Futures Fundにお高くとまっているファンドは他にありません。それでも、ブランドはブランド。少しは分散投資に入れておきたいというニーズもあるでしょう。しかし最低投資金額はUSD1Mですから、分散投資どころか、イニシャルマネーも捻出できません。既存投資家に対しても、早期解約手数料を全免するから出て行ってくれキャンペーンも行なっている始末で、実質的に個人余裕層投資家はお断りモードです。

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本体に直接投資するのがダメなら、またはゴミ投資家扱いされるのがイヤなら、フィーダーファンド投資という発想が思いつきます。Winton Futures Fundに100%投資するファンド・オブ・ウィントンファンドを作り、ここで小口化、小売化するというものです。ウィントンのフィーダーファンドとして代表的なものに、Belmont Global Opportunity Fundがあります。もちろんこれは有力なファンドとして投資対象になりますが、それでもウィントン本体へ直接運用するよりも、年率換算2%程度パフォーマンスが下がってしまいます。フィーダーファンドとしてのコストがかかってしまうからです。ベルモントの価値はミレニアムやポールソンなど他のブランドフィーダーファンドに自由にスイッチングできるというところにあります。

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しかし、スイッチングな要らない、ウィントン一筋いきたいという場合はどうすればいいでしょうか?そこで、LGBR Capital LLPの運用する、アイルランド上場投資信託、Ascension Fundの出番です。これはフィーダーファンドではありません。自己で運用しているオリジナルなファンドです。よく考えたらウィントンは自身でファンド化して運用しており、それが巨大化したので特に有名ですが、よくよく考えたら元々はCommodity Trading Advisors (CTAs)と呼ばれる、プログラムを売っている業界の一社です。

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そうです、Winton Diversified Programを買えばいいんです。もちろんバカ高い値段でしょうから言うは易しですが、それでもある程度のファンドサイズが集まるなら、なんとかなるでしょう。
このファンドの信託報酬は年率2.35%と少々高めですが、プログラムのライセンス料が半分含まれていると解釈すればいいのです。

そして、プログラムが出したシグナルに基づき、アスセンションが独自に売買発注をかけていますから、預かり資産USD25.6Bの巨艦ウィントンファンド本体の影響を受けることはありません。

よって、アスセンションはあくまでもオリジナルなのです。
最低投資金額はUSD10kから週次で売買可能、フレンズプロビデントリザーブ、ロイアルロンドン360PIMSから購入できそうです。

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一昨日、雨の中をXJR400で強引に突っ走ったせいか昨日は38℃の熱を出してしまいました。ネイキッドバイクは雨と風で体力取られるので気をつけないといけませんね。

http://m.c.lnkd.licdn.com/media/p/2/000/209/154/1c5ee63.pngルクセンブルク籍の新しい学生寮ファンドStudent Accommodation Opportunity Fundの初回基準価額はまだ発表になっていないようです。イギリス学生寮ファンドも今更後発で大丈夫かい?というイメージがあり、ポッと出のファンドならこのブログでも記事にしたりはしません。しかしこのSAOFはどうやらイギリスのバカでかい学校法人ラッセルグループとの関係が深いようで、ここに通う学生を取り込んでいく方針のようです。それくらいの利権がないと、とても食い込めない世界ですよね。

http://profile.ak.fbcdn.net/hprofile-ak-ash4/s160x160/215185_10150246483560894_1526136_a.jpg大手不動産調査・サービス会社のCorporate Commercial Real Estate Servicesによると、2013年初現在で、このイギリス学生寮ファンドという業界にすでにGBP2,700Mもの資金が流入しているとのことです。これは2010年と比較しても124%もの伸びを記録しており、いかにイギリス学生寮ブームが巻き起こっているかがわかります。

ファンド数やファンドサイズ総計の増加に伴い、学生寮自体も大型化の傾向にあります。どうせコンシェルジュを配置したり、ランドリーやバーを設置して客単価を向上させるなら、100ベッドの寮より、1,000ベッドの寮の方が儲かります。現にBrandeauxは100ベッド程度の小型寮はどんどん売りに出していますし、それを安値で買い取るのがMansion Studentだったりと業界の中でもお金が巡っています。

ただ、大型化すると、1年生、しかも外国人留学生には非常にウケがよくなります。右も左も分からないよりは、寮の中で全て揃っていて、しかも安全となれば、一緒に付いてきた親にもアピールが高いでしょう。反面、3年生、4年生になってくると慣れてくるでしょうし、知恵もついてルームシェアなど自己で対策に乗り出す学生も増えてきます。

卒業するまで入居する学生の率が減少すると、夏休みに退去する率が高まりますから、新入生キャンペーンもキツくなります。つまり、新入生は大型で新しい物件を好み、上級生は小型のものや自身で借りる方法を好みます。この気持ちは自身が学生だった時のことを思い出せば想像は易いですよね。

このことを勘案すると、Clubeasyの行なっている、提携先に大家さんに入居を勧めようなビジネスモデル、つまりルームシェア、英語ではHouses of Multiple Occupancy (HMOs)の仲介にフォーカスするというのもの理屈が通ります。

そこで、SAOFではもう一歩踏み込んで、仲介ではなく、ルームシェア用住居のオーナーになりつつ、自身で募集もしてしまうというビジネスモデルにフォーカスしてくようです。

去るものを追うこの戦略、確かに当たりそうなきがしますよね。もう少し動向を見守りましょう。

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7月20日か21日午前中から渋谷で勉強会&交流会を企画します。お楽しみに。

あれほどの流行を生み出したキプロス問題ですが、いまやすっかり忘れ去られた感があります。FX一任勘定を行う一般事業法人TNK Capital Management (UK) Ltdの貸付金受け口座はCentral Cooperative Bank(CCB)のキプロス支店でした。この口座今でもちゃんと機能しています、というより一回も凍結などおかしなことになったことはありません。

http://www.ccbank.bg/static/images/ccb_logo_bg.png
それもそのはず、CCBはブルガリアの銀行であって、キプロスに所在する各支店は現地法人化もしていません。ですから、元々キプロス問題とは無縁だったのです。とはいえ、一般の投資家にしてみたら、不安が残ります。ただでさえ大人の遊びTNKに投資するのに、わざわざさらに不安な送金をする必要はありません。

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そこで、TNKも受け口座をCCBのソフィア本店に集約しています。なお、キプロスの口座は解約したりしていませんので、キプロスに送金してしまっても入金処理に数日余分に時間がかかること以外は影響ありません。

TNKとしても念のため、キプロスの口座に入金があったら、すべてソフィアに吸い上げるような処理をしています。

JPY、USD共通

受取人名義 TNK Capital Management (UK) Ltd.
受取人住所 Canary Wharf 25 Canada Square, Level 33London E145LQ UK
受取人電話 44(0)20 7084 6365
送金先銀行 Central Cooperative Bank PLC 支店名: Sofia Center
スイフト CECBBGSF
銀行住所 Sofia 1086, Georgi S. Rakovski Street 103, Bulgaria
銀行電話 02/ 9266107  送金国名 イギリス
受取人口座番号 IBAN: BG21CECB979010D3253100
中継銀行(銀行に要求されたら)
JPYならSumitomo Mitsui Banking Corporation, Tokyo Eigyobu
USDならDeutsche Bank Trust Company Americas, New York
メッセージ 不要(ただし自身のTNKの口座番号IDXXXXXXを書く非常に親切)
送金目的 貸付金

新規時でも追加時でも、送金の受領確認メールはありません。ログインサイトに残高が反映されるしくみです。

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パフォーマンスの方は、特にコメントは不要でしょう。粛々とディールを繰り返しているだけです。

12勝7敗でちょっと勝率が上がり過ぎかなという感じもします。私は五分五分でも十分満足です。

6月にはいよいよブルガリア国内にも営業所を開設し、経営基盤をブルガリアにも持つ予定のTNK Fundsから興味は尽きません。

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現在募集中の訴訟対策ファンドCA3は順調に消化されているようで、6月いっぱいという締切予想は早まりそうです。既存投資家がプレレジスターしている分も、本申し込みをしなければ、まもなく既得権は失われ、その分が新規投資家に解放されます。それでも一杯になると応募は終了です。

ST5からの乗換分は確保されているとのことで、この手続は慌てなくていいでしょう。

APN Property Group Limitedは、メルボルンに本社を持つシドニー株式市場上場会社です。1996年設立以来、REITなど不動産系のファンドを中心にAUD1.6Bの預かり資産をもつにまで成長しています。そもそもオーストラリアといえばリート天国ですから、こういった運用会社が成長する土壌は整っていました。APNのファンドリストはオフィシャルウェブサイトを参照していただければと思います。もちろん自社開発物件をファンド化したものもありますが、ユニークなのは、自社、いや自国だけでなく、東南アジア全体のREITにも投資するファンドを用意していることです。

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ARA Asian Asset Income Fund (AAAIF)は、日本やシンガポール、香港を含む東南アジア諸国のREITにレジ、商業ビル、オフィスビルなど不動産の種類もなるべく偏りないように投資するものです。オーストラリアは自国のファンドが充実しているので、このファンドでは少なめの設定です。

そしてこのREITファンドのパフォーマンス。1年間で52.2%上昇、2012年年間では48.0%の上昇と大ブレイクしています。

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もっとも、EPRA Asian REITs というインデックスが約4割上昇させてますから、このファンドがもの凄いのは1割のアウトパフォームだけで、もし東南アジアのREITに投資していたら、誰でも甘受できた利益率とそうは大きくかい離しているわけでもありませんので、年率50%上昇と言っても、FXのように無理したわけでもなんでもなく、それはいたって常識的なパフォーマンスだと言えます。

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直接購入できるか調査していますが、ファクトシート上では最低投資金額USD200kとなっているので、ルートを開拓したとしてもハードルは高そうです。ラップ口座経由はMomentumはリストになく、他の会社も一つ一つ当たっていくしかありません。

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こ本格的な梅雨のシーズンに入る前に、ガツンと布団を干しておきたいところですが、そう思うと曇り空です。

前から少し進展が有りそうだとしていた。事案略号APSの「部分勝ち」の確定しました。

APSに投資されている投資家は、満額「勝ち」は確定していますが、詳細がまだわかりません。まだ十分な時間がありますので、ゆっくりと検討すればいいでしょう。


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遠視の人は老眼になるのが早いしキツイと言われていますが、本当です。特にクルマを運転していると遠くにピントが合っているので、ちょっと地図を見ようと手前をみても地名や数字が全く見えません。えらい不便になってきました。

http://www.axa-im-international.com/wcm-theme/images/logo.png円建てでオフショア投資できるファンド。Momentumのファンドリストをめくっていたら、こんなんもでてきました。日本でも有名、大手保険会社、アクサ生命グループの運用会社、AXA Investment Managers Internationalのオフショアファンドです。いちいち調べてはいませんが、これを直接購入するのは極めて難しいでしょうね。ファンド本体、親会社、グループ会社が日本に進出しオンショア化している場合、オンショアで名前を売っておいて、投資家の資金はオフショアに横流ししているというイメージを避けるため、オフショアを〆るのが通例です。MANしかり、JP モルガンしかりですね。

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今日はMomentumでも乗換手数料全免で購入できるAXA Rosenberg Japan Equity Alpha Fundを調査してみましょう。ファンド名から何が投資対象かは説明不要でしょう。しかし気になるのは、ローゼンベルグという冠がついていることです。そんな街、ドイツにあったかな?そんなビール銘柄あったかな?と思って検索しても何もでてきません。で、会社案内なども閲覧してみましたが、名前の由来は見当たりませんでした。これ以上ここにこだわると日が暮れそうなので、諦めて本題に戻します。

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このファンド、サイズが意外と大きいですよ。サブファンドでありながら257億円もあります。そして運用は1999年10月からと歴史もあります。個人投資家が購入できるのはAXA Rosenberg Japan Equity Alpha Fund B JPYというクラスBです。ちなみに、クラスAは信託報酬が年率0.7%と格安ですが、最低投資金額はJPY125Mからです。

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運用方針はオーソドックスでベンチマークをTOPIXとしているため、大型株中心となる傾向が強く、銘柄ごとにTOPIXのウエイトと比較しながら、ポートフォリオを構築してい様子がわかります。

例えば、SMBCはTOPIXのウエイトが2.13%に対して、ポートフォリオが4.21%でオーバーウェイトとなっていること、逆にトヨタはTOPIXでは4.48%に対して、ポートフォリオでは2.50%でアンダーウエイトにして勝負していることを報告しています。
漫然とベンチマーク比較するだけでなく、その差をどこに出しているのか主張しているところが好感もてますね。

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商事系訴訟対策ファンドのクーポン支払は、支払予定日は同じでも通貨によって着金日程がかわってきます。特にAUD建ては中継銀行を請け負ってくれる銀行の数など決済のスピードが違うからです。AUDは2,3営業日遅れるのが通例です。

5月の大崎、船橋勉強会では少々多めの時間があったので、ドル円相場についても話題にしていました。その時に、そろそろチャートを更新しますと約束したのにもかかわらず、今頃になってすみません。芸術家肌のテクニカルアナリストの私がもっとも愛用しているのはフィボナッチです。数あるテクニカル分析手法に優劣はありません。一目均衡表信奉者もいれば、トレンドラインしか使わないという人もいます。実数字を使う人もいれば、片対数を使う人もいます。その他にも、私は為替の分析がホームグラウンドなので、出来高分析を使えなかったりします。

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上図は、リーマン・ショック前の高値123円を上に、50%ラインや61.8%ラインなど各色のラインが一番落ち着きやすい、つまりサポートラインになったりレジスタンスラインになったりしているような場所を目算でセットしたものです。私の感覚では最も居心地のよい下値は68円ですが、今のところ、このレベルまで円高が進行するような気配はありません。

この表を使って、4月の神戸勉強会あたりでもお話ししましたが、直近の上値の目処は103円あたり、ここで一旦、もたつき感がでるだろうとしていましたので、それが実現してしまった今、次のステージを予想しなければなりません。一旦は95円への上昇小休止が考えやすいシナリオです。

ただ、これは私の単なる予想、何とでも放言できる勉強会の小ネタにしかすぎません。一日分のブログの記事にするほどの値打ちはありませんよね。そこで、、、

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そこで、上図を見てみましょう。リーマン・ショック前からの長めのチャートを取ってみました。黒色線は、円ドル相場(JPYUSD)です。いつものドル円相場(USDJPY)と逆数です。これは今が99円なら1/99=0.010101となります。そして、橙色線はゴールドの相場(XAUUSD)です。これをみて何か感じませんか?

ちなみに、相関係数は読者様のご協力によって日足ベース、2009年5月以降4年間で0.78と計算されています。相関性は多少なりともあると考えていいでしょう。もっとも相関係数を計算するまでもなく、チャートで一目瞭然ですよね。

この意味を考えてみると、最近の相場動向を「円安」と捉えると、この現象を説明できなくなります。

円と金の共通点は、利息を生まないことです。利息を生まない商品は世界的金融緩和、特にアメリカの金融緩和局面で買いやすくなります。リーマン・ショック以降、主要国は全て利下げに走ったものの、株式市場の回復は見込めない時期が長く続いたため、ゴールドや円が買われ、ドルが売られるのはある意味自然な流れだったと言えます。

2013年に入って金融緩和局面は脱してはいないものの、米株をはじめとした株式市場に期待感がでましたので、金も円も利食いが出たと考えられます。ここでもう一度上図を見てください。金より円の下げが倍ぐらいキツイです。金よりキツイこの半分が日本側の材料、つまり世間で言われているアベノミクス効果とすることができます。

これで、最近のドル円相場は「円安」要因は半分、残り半分は「ドル高」要因なのだと発想の転換をすることができます。これからの相場を予想するよりも、まずこの発想の転換をしっかり身につけて相場と向き合うことが必要でしょう。

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アレルギー性物質の検査機器を開発したベンチャー企業への投資は、応募が多すぎてかなりの投資画家、投資できないという事態が起っています。また来月あたりに案件もでるようですが、これは周到な準備が必要ですね。

Litigation Fundingという手法、人様の裁判沙汰に投資するというのは本当に難しいものです。でも資料を2時間もしっかり集中して読めば、かならずや仕組みはわかります。ビジネスモデルや投資スキームがいかに優れたものかもわかります。しかし投資対象が他人の裁判沙汰の弁護士費用を用立てるという融資ビジネスが故に、実際のプロセスはイバラの道です。予定は未定なんてザラ。とある大型の投資事案(略号APS)に「勝ち」が見えてからはや半年がすぎました。

そろそろ、新しい情報がほしいところですよね。

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生クリームなんて使うと高いので、ホワイトクリームシチューのルーを使って、サワークリーム煮風を作ってみました。最後にクエン酸を入れる量が多すぎて、サワーどころかレモン味シチューとなり子供らからはクレーム連発、自分で全部食べるハメに。冒険するときは少しづつやりましょう。蛇足とはこのことですわ。

http://m.c.lnkd.licdn.com/media/p/5/000/1c3/0ba/1aeb6d3.png日本人にとって投資リテラシー向上を妨げる不幸な要因の一つに日本円という通貨の存在があります。自国通貨として考えると世界で最も安心でき、しかし一度、国外にでるとこれほど使えない通貨もありません。この日本円という通貨の取扱は非常に厄介です。

というのもG7主要国からしたら一番マイナーな存在の通貨であり、しかし、流通量、インターバンク市場取引量ともに世界第三位というビッグな通貨だからです。この文章、日本語になってないというか意味がわかりませんよね。この意味不明が、それそのままに日本人の金融グローバル化の妨げになっていると言っていいでしょう。

特に東南アジア各国にお住まいの読者の皆さんならよくわかると思います。タイにしても、マレーシアにしても、いやシンガポールですら、自国通貨は給料の受取や、公共料金支払い、生活の買い物など、決済面の役割しかもたせず、運用面はアメリカドルを中心に欧州通貨やコモディティ通貨に幅を広げてオフショア投資をしています。これは自国通貨がマイナーな存在の国の人達の基本動作です。

一方で、技術大国、先進国に住まう日本人は自国通貨を捨て切れません。いや、捨てる必要はありません。これはアメリカをはじめとするメジャー通貨国に住んでいる人達の発想です。

例えば、日本でも1990年代前半なら、メジャー通貨の論理が通用しましたし、現にドル円相場は180円から130円まで下落しているわけで、郵便貯金の10年定期貯金が世界最強の金融商品だったわけで、このメリットを得た人も多いでしょう。

しかし、それは一つの成功事例、厳しく言えば、リテラシーなんてなにもないまま、漫然と、偶然に世界最強に投資していただけのことです。

身の丈に合わせるとはこのこと。偶然の成功体験にすがるのはやめて、世界最強探しの旅に出るという発想の転換ができなければ、リテラシーは向上しません。

はい、わかりました。頑張ります。という人のためにブログがあるわけですが、それでも一朝一夕には海外投資の世界はマスターできませんよね。発想の転換をせよ、と言われてもなかなか感覚的に掴めないのが、ドル円相場との付き合い方です。

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そこで、オフショア投資の手始めに、投資対象はグローバル、でも投資通貨は日本円という選択肢があります。不幸中の幸いにして日本円は世界で三番目にビッグな通貨です。マイナーでスモールなバーツ建てやリンギ建てにオフショアファンドはまず存在しませんが、マイナーでもビッグな日本円には円建てファンドが存在します。


世界第二位のヘッジファンド会社MAN Investmentsが運用するMan AHL Diversified (Guernsey) JPYは、円建てでマネージド・フューチャーズに投資できるという、ある意味、有り難い存在です。チューリップにも円建てがありますが、こちらはレバレッジ3倍で慣れた投資家向けです。オフショア投資の第一歩という投資家には向きません。このファンドならボラティリティは11.9%で偶然とはいえ、チューリップの3分の1です。

MANのファンドは全て直接購入することができませんので、ラップ口座経由で購入するしかありません。Momentumはリストにないので、JPY3Mという最低投資金額を用意してリクエストしてみて反応待ち、他のラップ口座は全て購入できます。MANと付き合わないラップ口座会社もありませんから。ラップ口座経由なら販売手数料は原則全免できます。

ルクセンブルク籍のオフショアファンドも日本人の直接購入が難しくなってきていますし、これからはますますラップ口座の有用性が高まることでしょう。

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それにしてもAHLのパフォーマンスを見ていると債券、特に米債市場の動向が不安になりますね。マネージド・フューチャーズ苦手の乱高下、いや、債券がゆえ、これ以上上昇することもないので、下落の懸念が心配されます。元々投機的要素も強い株式市場は乱高下する性格のもの。それよりも債券の下落、つまり金利の上昇の方が、企業収益を圧迫しますから、実体経済は減速、しいては私たちのような長期投資主眼のオフショア投資家に影響を与えます。

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中国全土でマスターカードでのクレジットカード決済が止められているようです。日本でマスターカードが使えないとなると大事ですが、中国ではそれも外交手段の一つ、つまり国策ですから、ここでとやかく言っても仕方ありません。もっとも本土では全く影響がないでしょうね。元々使っている人もいませんし、加盟店も空港か五星級飯店くらいしかありません。市中では銀聯カードしか使えませんものね。私も中国旅行の時は、HSBCプレミア広州の銀聯カード1枚のみ持参、クレジットカードは家に置いていきます。

イメージ 1イギリスへ不動産投資するにも、ロンドン市内アパートなどはざっくり東京の倍の予算が必要です。ただし、日本の銀行と異なり、借り手の属性に関係なく(つまりたとえ無職や引退済の方であっても)、不動産担保融資が物件次第では6割から7割まで受けることができます。とはいえ、借金してしまうと、万が一自己資金で返済することになった時、円安のショックも大きくなります。ギアリングレシオを上げると、レバレッジが効いて投資効果も上がりますが、その分、かなり勇気のある投資になってしまいます。

そこで、投資金額を抑え、自己資金の範囲で投資ができるようにするため、マンションやアパートへの投資ではなく、流行りのレンタル倉庫、レンタルスペースを提供しているStore Firstはどうだろうという記事も出していました。これには読者の皆さまからもかなり多くの共感をいただいたので、ちょくちょく調査は進めています。

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レンタルスペースの会社ストア・ファーストの会社については過去に記事にしましたので、今日はそのグループ企業Group Firstについて調べてみます。マンチェスターから50キロ以上北上した、えらくど田舎に本社を持つグループ・ファーストは、レンタル倉庫のストア・ファーストをはじめ、不動産をなんでもかんでもレンタル業に持って行こうというコンセプトの会社です。

その中でも気になるのは、そのどでかい本社のほとんどがレンタルオフィスになっていることです。従業員数や職性に合わせて、広さやタイプが選び放題であることはもちろん、食堂からフィットネスセンターまで整っていて、さしずめバカでかくてかつ何でリージャスのようなものです。


さすがにロンドン市内ではそんな余裕のあるレンタルオフィスセンターは作れませんが、地方でよければ最高の設備ですね。ただし、このレンタルオフィスの経営には私たちはタッチできません。こちらは本社が直接経営しています。

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ここで、私たちがタッチできるレンタル倉庫の方に話を戻しましょう。ストア・ファーストがグラスゴーに新しい倉庫を建てます。正確には、建っている大型倉庫をカッコいいレンタルスペースに改造する予定です。場所はグラスゴー空港から数分のいわゆるビジネスパークで交通は至便、DHLやTNTなど他の大手デリバリー業者やトヨタのディーラー。シネコンやショッピングモールまで集結しているところです。

フロアプランは入手していますが、吹き抜けのデカイ倉庫を4階建てにして、各フロアを百以上に区切り、それぞれに権利を付けてオーナーになってもらうというものです。倉庫部分は顧客から得た賃料のうちの大部分が区分所有者への賃料で消えますから、ストアファーストとしてはさほど儲けにはなりません。しかし、そこはちゃっかり、レンタルオフィスや駐車場も併設してあります。梱包資材の販売、トラックなどのレンタカー、発送業務なんでもアリで売上をあげようというのが彼らのビジネスモデルです。

売り出し価格などは、個々に問い合わせる必要があります。これは海外不動産の購入になり、金融商品ではありません。

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アフリカを見にパシフィコ横浜まで行ってきましたが、農産品の輸出話やインフラ系投資の話ばかりで、金融関係で得られる情報はルワンダ以外はなにもありませんでした。ルワンダだけは自国の銀行やマイクロファイナンス業者などの紹介をしており、金融セクタへの投資を呼び込む努力をしています。ちなみに、私たちでも資本金としてUSD5M出資すれば銀行を設立できるみたいです。もっとも既存の無尽(相互銀行の前身となる形態)会社が80社以上あるようなので、これらを幾つか買収して、資本を積みまして昇格させれば、すぐに走れる銀行が作れそうです。

http://www.transtrend.com/img/transtrend_logo.jpg今月20日はTranstrend B.V.社のシステムを使ってTulip Trend Fundが運用を開始してから10周年のイベント(アドバイザー、投資家なら紹介あれば誰でも参加可能、チューリッヒ現地集合現地解散(つまりスイスまでは参加者全員自費))があり、Progressive Capital Partners Ltdは相当忙しそうにしています。

ところでこのロッテルダム本社のトランストレンド社、どこの孫会社だと思います? 我がニッポンを代表するリース会社、いや、今では立派な銀行グループ、ご存知オリックスです。トランストレンドについて知りたければ、わざわざロッテルダムに行くよりまず浜松町ってわけですね。

さて、Progressive Capital Partners LtdはTulipやPalmのように他社のCTA(コモディティトレーディングアドバイザー)に運用を任せて、ファンドの枠組みだけを作っている会社ではありません。自社で運用しているファンドもしっかり2つあります。

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そのうちの一つが、レゲ・アーティス・ファンドです。このファンド、私は、このファンドのまっとうな戦略が好きで、3年くらい前からウォッチしてきており、時々記事にもしてきましたが、ようやく日の目を見るようになってきたファンドの一つです。チューリップとは趣きが異なり、大人しめのファンド・オブ・ヘッジファンズで、要は、投資対象選択に幅広い彼らの横のつながり、つまり人脈を利用して発掘していくものです。とはいえ、ポートフォリオ上位のヘッジファンドは上場していたりしますから、人脈がなくても十分な情報が入ってくるでしょうけど。

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このファンドの利用価値は、最低投資額がUSD50kからとチューリップの半分の予算でも直接購入が可能で、かつ投資家紹介ならファンド販売手数料が3%というメリットだけでなく、チューリップやパームからスイッチングなら手数料は無料であるということです(手続期間一ヶ月は無運用、つまり空白期間ができます)。

最近のチューリップは耐えて耐えて粘り勝ちの様相を示してきていますが、損失も取り替えしつつあるが、レバレッジ3倍は疲れるわという投資家のオアシスにすることもできるということです。USD100kでチューリップ運用中の投資家が半分解約した時、残りをこちらに回して、建て付けのよいファンド会社、プログレッシブで引き続き運用するという手法も使えます。

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四半世紀以上純血マックユーザーですが、アップルTVというのだけは、何のために製品化されているのかよくわかっていません。VODとかわかってないんです。これってどんな人が買うと便利なんでしょうか?ちなみに、大リーグみたり、課金される映画は観ません。HDMIのテレビはあります。マックはおびただしい数あります。iPad、iPod touchあります。


Prestige Asset Management Limitedはイギリスのファンド会社で、農機具リースのファンドPrestige Alternative Financeがメインのビジネスです。このファンドはビジネス系ファンドの中でもキジャニ同様、学生寮ファンドなど不動産ビジネスファンドとくらべても比較的流動性リスクが低いものであり、その分パフォーマンスは低めですが、オルタナティブどうしの分散投資としても検討に値するものがあります。

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リース期間は平均76ヶ月ですから、一件一件の流動性リスクが決して低いわけではありません。しかし、その保有しているリース・小口融資件数は実に1,940件にのぼり、今、三男の子守りで公園にいるので電卓がありませんが、ざっくり毎月20件の満期と新規契約がある計算になります。
これは、何かのはずみに解約が殺到し、新規解約手続が中断するという流動性リスク顕在化の場合でも、対処しやすくなるという意味において流動性リスクが低いということができるでしょう。

ローン、リースですから、焦げ付きの心配があります。焦げ付く確率は1,940分の1ではありません。というのもリピーターがいるので、1軒の農家に数件のローン、リースを許容しているケースがあるからです。顧客数は751件で、平均実行数は2.59です。焦げ付きの心配は751分の1になります。ちなみに、GBP500kを超える大口融資先は60件しかありません。基本的に小口分散されています。

下図はローン、リースの形態別、顧客層別の円グラフです。このブログではわかりやすいように農機具リースファンドと銘打っていますが、本質的にはオートローンのような形式が半分を占めています。トラクターやコンバインのような農機具にも、法律的な権利関係として、自動車の車検証の所有者と使用者欄と同じような扱いをしておくことが可能です。農機具ローン完済までは所有権を移転させないようにしたりして物権を確保しておきます。リース契約の場合は、担保する方法を説明する必要はありませんよね。もちろん盗難保険は付保されています。

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直接購入はもちろん可能ですが、GBP60kからと少々ハードルが高くなります。そこで使うのがラップ口座のMomentumでしょう。モーメンタム経由ならGBP10kから購入することができます。ただし、手数料は後払いタイプのみの設定なので、ラップ口座得意のファンド購入手数料全免のメリットを受けることができません。しかし小口分散投資ができるだけでも十分な使い道があるといえますね。

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大宮までお越しいただきました参加者の皆様、遠路はるばるありがとうございます。高岡でも、地元だけでなく、金沢や富山からもお越しいただけました。これからは都心ばかりでなく、どんどん遠征していきたいと思います。関東近郊シリーズ、次は小田原を狙ってます。

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