ロンドンに本拠地を構える(ファンドの籍はモーリシャス)Vantage Investment Management Limited

このブログでは特にVANTAGE HORIZON FUNDという、1998年7月にスタートして以来17年もの永きにわたり運用を続け、9.11や、サブプライムローン問題、リーマン・ショック、ギリシャ問題など数々の難局を実に最小限の被害で乗り越えてきた、優等生株式ロング・ショート戦略ヘッジファンドをメインにウォッチしてきた過去があります。

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ところが、この旗艦ファンドも今は昔のことになりましたが、2015年末を以って運用終了して解散されたことで、ここの常連読者の皆さんや私も少々意気消沈して、ヴァンテージのファンドについてあまり追いかけなくなっていたのは事実です。

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その後は、モーメンタムのファンドリストにも挙がっている、Vantage Global Investment Fundから調査を再開したいと思います。もちろん、Bloomberg Tickerコードもありますので、RL360 PIMSからも購入できるはずです。

こちらのファンドも1996年初から運用を開始している実績の長いファンドで、サイズはUSD123Mとマダイ級です。

そして、投資戦略はもちろん、ヴァンテージの真骨頂、ロングショートです。10月時点で、ロングで+90%、ショート(ヘッジ取引含む)が-64%、つまり差額は+26%とロングオンリーよりもかなりリスクヘッジしたような形をとっています。

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ボラティリティをみても、MSCI World Indexが15.4%となっている時に、Vantage Global Investment Fundは8.3%ですから、これまたうまく約半分にリスクが減っているという実績を残しています。

となると、ヴァンテージの最近のパフォーマンスも大したことないんじゃないの? と思われることでしょう。確かに2017年の年初来ではインデックスが+18.0%に対してファンドは+9.8%です。

オーチャードファンドもそうですが、半分ショートの株式ファンドは、レイニーデイというよりクラウディーデイなファンドと言ったほうがよいかもしれませんね。

ヘッジファンドとは普通のファンドより凄いもの、なんて誤解している日本人が多いので惑わされがちですが、本来この形がヘッジファンドと言われるものの源流です。リスクヘッジとは何たるかを考えてない投資家は、当然、何をヘッジして、何をリスクテイクするかを決めていません。この投資のキホンを考えなおさせてくれるのが、このファンドの投資戦略とそのパフォーマンスです。


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とにかく、キンチョール買ってきました。