昨日の記事で、RMBS(Residential Mortgage-Backed Security)ってなんだっけ~? という話になりましたので、その辺に転がっているネット情報のコピペで恐縮ですが、RMBSについて整理しておきましょう。
アメリカとイギリス、そして大陸欧州で仕組みが違うところがありますので、まずはRMBS王国のアメリカから。アメリカでまともな条件で定型の住宅ローンを取り組むと、ほぼ全て証券化されてしまうと言っても過言ではありません。
ここで出てくるのが、格付けAAAで有名な二つの政府系保証機関です。
Fannie Mae ファニーメイ
Federal National Mortgage Association (FNMA)の略で、日本語では連邦住宅抵当公庫などと称されることが多い。
こちらは、戦前の1938年に設立されたに政府系金融機関の老舗です。金融恐慌の時でもファニーメイが保証を出すことで、銀行が住宅ローンを出しやすくし、住宅着工件数の冷え込みを防ぐという役割を担っていました。その後、1968年には民営化され、ニューヨーク証券取引所に上場もしています。住宅建築不況から脱却する目的で設立された組織が、サブプライムローン問題を起こして住宅建築不況に落とし込んだというのは、なんとも皮肉なものです。
Freddie Mac フレディマック
Federal Home Loan Mortgage Corporation (FHLMC)の略で、日本語では連邦住宅金融抵当公庫などと称されることが多い。
1970年に設立された、民営化後ファニーメイのライバル会社。サブプライムローン問題で実質経営破たん状態となり、政府介入、そして2010年には一旦、上場廃止しています。余談ですが、最高値73ドルだった株価が今では2~3ドルです。イベントドリブンなファンドマネージャーが狙いを定めて仕込む気持ちもよくわかりますよね。
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