国際決済銀行という銀行がスイスのバーゼルにあります。正式には、Bank for International Settlements、といい、BISと略され、なんとなく国連とかなにか国際的な政府機関の一部かのように見えますが、実は1930年創業の普通の金融機関、要はただの銀行です。

一般の銀行との違いは、株主が日本銀行などをはじめとする60の法域の中央銀行になっていること、そしてその株主である中央銀行だけがBISのお客さんとなっていること、さらにはBIS自体が中央銀行のお金を預かって運用している巨大な機関投資家でもあることです。


中央銀行のお金を預かってって、簡単に言いますけど、それは天文学的に莫大な資金です。そのマネーパワーは絶大ですが、BISの真髄はそれだけではありません。それはバーゼル銀行監督委員会の存在です。ここで、いわゆるBIS規制というのものを決めており、バーゼルI、バーゼルII、バーゼルIIIというふうに、この30年間で、相当強化されてきています。

その昔、銀行は8%の自己資本の保有がないと国際的な業務を行ってはなりませんよ、というバーゼルIの規制にひっかかり、当時の大和銀行がニューヨークから撤退を余儀なくされたことは今でも鮮明な記憶として残っています。


そんな世界の銀行のコンプラ隊長のような役割を持つBISですが、世界中の中央銀行の親玉的存在から、銀行に関するあらゆる情報はすべてBISに集約されていく、と言っても過言ではありません。


国際的な銀行業務の根幹は外国為替業務です。貿易取引の実務から、自己ポジションを持ったディーリングまで、外国為替市場を通じて行う取引は膨大です。外国為替市場のことをインターバンク市場ともいいますね。最近ではFX証拠金取引など、インターバンク市場を介さない外為取引も増えてきましたが、これらは息の短い短期的な投機取引です。特に実需取引は今でもインターバンク市場経由で取引がなされています。

そのインターバンク市場の状況を知ることは、外国為替市場とはなに?と知ることに等しいです。

Triennial Central Bank Survey of foreign exchange and OTC derivatives marketsというレポートがありますので、もちろん英語ですが、ま、おおかた数字ばかりなので、頑張って読んでみましょう。


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肝心のレポートの内容は? もちろん次回の勉強会のネタになります。