2002年に創業し、今ではUSD128Bの預かり資産と17もの拠点を持つ、Fiera Capital Europe。吸収合併によって大きくなった会社であるがゆえ、運用しているファンド名の冠も様々で、一般的なロングオンリーなバニラファンドから、一般人向けには非公開のEmerging Europeへ投資するOCCO Eastern European Fundというヘッジファンドまで色々と面白そうなラインナップになっています。

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非公開のものに首を突っ込むと、一つのブログの記事を書くのに数時間かかった上に、私達は投資不可でしょんぼりになったりします。そこで今日は、安パイとって、オフショア個人投資家なら買えそうなモーニングスター社五つ星から選んでみました。Magna MENAはS&P Pan Arab Composite IndexをベンチマークとするファンドサイズEUR73Mの中近東株式ファンドです。

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2011年2月スタート、アイルランド籍でGクラスならEUR5kから買えるようです。ロングオンリーですが、正確にはレバレッジなしではなく、わずかに買いサイド過多になっています。倍率で言えば1.1倍ということでしょうか。ま、これなら誤差範囲ですので、リスクについては他のファンドと差異はないと言ってよいと思います。

それにしても、株式ファンドとは思えない、きれいな右肩上がりのパフォーマンスですよね。2011のファンドローンチ以来、負け無しというのがすごいです。

S&P Pan Arab Composite Indexに対してもほぼ毎年オーバーパフォームしていますし、これは五つ星でも納得の絶好調ファンドです。

このファンドはサウジアラビアが6割を占めていて、中近東ファンドの中では珍しいウエイト付けになっています。やはり普通はUAEだよね、と誰でも思うはずです。

そこでベンチマークのファクトシートをS&Pのサイトから見てみたのですが、これもやはりサウジアラビアが6割近くを占めていて、意外やbottom-up、 stock-focused そして research-drivenを旗印にかかげるアクティブファンドらしく国別に大きくサウジアラビアに振っているのでなく、ベンチマークに習ってポートフォリオを組んでいただけでした。

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そしてセクターですが、資源関連もあることはあるのですが、中心は銀行など金融関連です。

ユーロ建てでのポートフォリオ構築を検討しているなら、これは期待できるファンドです。


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ロンドンとのやり取りは時差も比較的読めるのですが、アメリカだと全く読みきれません。どの時間帯にいる人なんやろ~って感じです。