1988年にニューヨークで創業した公社債ファンドを十八番とするMuzinich & Coについてブログで取り上げる頻度が上がってきました。ミラノやマドリードにも拠点を置き、南ヨーロッパにも力を入れているという話をしましたが、債券で欧州を強化ということは、言い換えると、米株の調整局面に耐えうる商品を多く運用しているのではないかという期待感が持てるということです。

ニューヨークが本社ですが、私達のような海外投資家が買うのはMuzinich & Co. (Ireland) Limitedが組成しているアイルランド籍のオフショアです。

これまで、名前からしてコンサバな債券運用をしている、Muzinich Short Duration High Yield FundやMuzinich Enhancedyield Short-Term Fundを取り上げてきました。これらはモーメンタムのファンドリストに載っているというのも取り上げた動機の一つです。

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そこで、モーメンタムのリストからは離れますが、今日はさらに踏み込んでMuzinich LongShortCreditYield Fundに行ってみたいと思います。まだ試していませんが、Bloomberg Tickerがあるので、RL360 PIMS経由でも購入できると思います。

また、クラスNRというのが最低投資額USD1kとなっていますから、これなら各ラップ口座経由でどこからでも買えることでしょう。

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ファンドの内容です。サイズはUSD2Bとクジラ級、2012年6月スタート、主にBB格付けより下位のハイイールド債のロング・ショート戦略+金利裁定取引を行うファンドです。ボラティリティが年率換算1.5%しかないのが特徴でしょう。

ロング7割に対して、ショート3割、それに2割強の金利裁定取引、さらには期近ものの短期売買が1割弱(足して10割を超えるのはレバレッジがかかっているため)を加えています。

これをアメリカを中心に、ドイツ、カナダ、ルクセンブルク、イギリスなどに分散、業界別では37種、296の発行体に分散投資しています。って、さらっと書いてますけどこれって凄いことですよ。いくらチームに何名ものスタッフがいるとしても、人間のファンドマネージャーが売買指示をだしているのですから。しかもロングオンリーの株式銘柄の調査より、債券の分析は、価格が適正かチェックするのにすごく手間がかかります。

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これは、まさにレイニーデイ退避として使えそうなファンドです。パフォーマンスが1年で+1.91%しかないじゃないかって? そりゃそうですよ。退避するためのファンドなのですから。

直接投資はできません。各生保系オフショアラップ口座を経由して購入することになります。


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勉強会でのオヤジギャグがスベって皆さんから「お~さむ」って言われたら、これは「Awesome!」って言ってもらったんだと思って、めげないようにしてます。