Sarasin and Partners LLPの運用する不動産株式テーマ株ファンドには、2004年12月から続く、ファンドサイズはGBP157MのSarasin IE Real Estate Equity Globalというのがあります。そして、その影に隠れがちながらもう一つ、2006年6月スタート、サイスはUSD22MというSarasin IE Sustainable Global Real Estate Equityというのがあります。

で、その違いは? まず、運用している通貨の建値がシステイナブルはアメリカドル建て、グローバルはイギリスポンド建てとなっていて、それぞれ通貨ヘッジされたクラスが用意されています。

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投資対象としては、国別地域別にみても殆ど変わりありません。不動産の種別でみると、システイナブルの方が多少オフィスビルが多く、グローバルの方が多少レジデンスが多いという程度です。

ところで、グローバルな不動産関連株はリートも含めてイマイチ元気がないイメージです。大家さんビジネスをほぼ専業とする上場不動産業者の株式にするテーマ株。あくまでも株式ファンドなのですから、当然にアメリカ株のアゲアゲをエンジョイできるかと思えてしまうからでしょう。

でも、リートも同じですが、大家さんビジネスはその会社が保有運営している不動産から上がってくる家賃は決まっています。いくら景気が良くなっても会社の売上高上昇には限界があるのが不動産賃貸業です。

すると、ある程度買われたところで、収益額はあら方予想できるため、株価が上昇すれば、すぐに株価収益率が下がり、銘柄としての魅力がなくなります。これが、一般的な銘柄がガンガン上昇した時に、不動産関連株や資源関連株がマクロ的についていけなくなる主因になるのです。

これは業界の宿命です。ですから私達投資家はその宿命を利用してうまく分散投資をかけていく必要があります。アゲアゲについていけてないというのは、逆も真なり、つまり調整局面では強みを発揮するということです。

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そろそろ米株に調整局面が、とお考えの読者の方には、グロース型からバランスやコーシャス型への乗換という手法はもちろん、一般株式ファンドから、債券ファンドだけでなく、サラシンのような不動産関連株ファンドや資源関連株ファンドへの乗換も十分検討できるということが言いたかったのでした。

ところで、システイナブルとグローバルのどっちがいいの? いや~正直私もよくわかりません。が、もし建値がUSDならシステイナブルの方がよいでしょう。GBPで運用してヘッジをかけたらいくばくかでもヘッジコストがかかってしまいます。

そして何より、システイナブル、つまり持続性のある、という言葉が不動産大家さんビジネスにピッタリなネーミングだから、ですね。

直接投資はまず無理なので、各ラップ口座を経由して購入することになります。

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ジンバブエの情報が知りたい〜でも日本語ではまずムリ。