イギリス学生寮ファンドの中で、日本人投資家の中では一番メジャーな存在がBrandeauxだったと思います。Brandeaux はラップ口座経由でしか購入できないという難点があり、かつラップ口座の中でもFPI、フレンズプロビデントとかなり蜜月な関係にあったので、FPIリザーブ経由で投資していた方が多かったと思います。

反面、FPIに追いつき追い越せと頑張っていたロイヤル・ロンドン(今のRL360)はなぜかBrandeauxとは仲が悪く、Brandeauxは購入不可となっており、その分、後発でベンチャー企業的性格を持つ、Mansion Studentに肩入れをしていました。

ですので、BrandeauxはFPI経由が多く、Mansion Studentは直接投資とRL360経由が多いという不思議なクセがあったのです。双方ともすでにファンドの運用は終了し、解散済み(Mansion Student はまだ一部完全精算待ち)です。

ここで、気になるのはモーメンタムです。このファンドラップ口座会社は保険会社ではなく、信託会社系の純粋なファンドラップ口座ですから、他社との関係とはライバルの動向とか、特に保険会社どうしのせめぎ合いには一切絡まず我が道を行く傾向にあります。

モーメンタム経由では、Brandeaux、Mansion Studentとも自由に購入ができました。また、これら2つよりさらに業歴が長いClub Easy Fundにも投資することができたのです。

3つとも、ほぼ同じ時期に他社が破綻したことをキッカケに風評リスクが高まったため、一時解約停止措置を発動しています。2つのファンドは結果的には解決策(他の機関投資家に買い取られただけですが)を見出して、前述のように損益は確定して解散済みです。

ところが、Club Easy に限っては、そのファンドサイズが小さかったこと、もともと、独自の寮は6つしか持たずに、仲介メインで事業を行っていたこと、大口投資家がいて、素直に意見がまとまらなかったこと、銀行借入があったこと、などから、解決策は遅々として進まない状態が続いています。

抵当権を有している借入先の銀行とはなんとか話し合いがついており、抵当権を実行して競売に出すなどの、強行的な手段を執ることだけは避けることができています。その後、保有不動産を適正価格で売ることによって、資産を回復させることを試み、売買契約にこぎつけています。

また、契約に際して、支払い条件も持ち出しになることのないよう、時期を合わせてもらっているものの、その期限はずいぶんと先の話で、売買が完了するのは2018年4月以降となっています。

これまではファンドの資産がどれくらい回復したのか計算できません。仕方ないことですが、つまりNAVは更新されません。そして売買契約の最終決済は、2019年2月の予定です。
ファンドはDavid Rubin & Partnersという法律事務所が管財人に指定され、厳正に管理されていきます。

まだまだ時間がかかると思います。根気よく追いかけていきたいと思います。

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今日は朝から肉体労働、腕がパンパンですが、もうひと仕事やっつけてきます。