かれこれ3年ちかくウォッチしてきたマルチストラテジーCTAのエカモスコアというエンジンを持つecamos Investment AG。ご存知の通り、ECAMOS CORE STRATEGY 2Xというのは、エンジン部分であって、個人投資家がここに投資できるわけではありません(昨年まではファンドとしての完成品があったので、日本人お断りだったのですが物理的には直接的に投資できました。今はリンデンコアを通じて投資することができます)

ところで、CTA(コモディティ・トレーディング・アドバイザー)とファンド会社の関係は、クルマや飛行機で言えば、エンジンメーカーと車体組み立てメーカーの関係のようなものです。見た目は全く同じB787も近くでよく見ると、エンジンはロールス・ロイスとジェネラル・エレクトリックの2種類があります。一般の乗客はB787に乗りました~なんて飛行機をバックにツイッターアップがせいぜいですが、マネージドフューチャーズの投資家は、むしろ飛行機の機種名や客室内の設備のことはどうでもよく、どんなエンジンを積んでいるかを気にします。ファンドによっては、IQSのように既設のエンジンを改良したり、見切りをつけたりして交換することもあるので、こういった情報に目を光らせておく必要があります。

イメージ 1

さて、このエカモスコアというエンジンも、別の車体メーカー(ファンド会社)に組みたたてもらって、個人投資家が最低投資額USD10kから投資可能となるオフショア投資信託として販売しています。その完成品としての運用総額はUSD101.8Mなので、マネージドフューチャーズとしては、まだ小粒な方ですが、運用に支障がでないくらいの十分な量はあります。

そして、クルマ購入時にカタログで比べた人も多いと思いますが、エンジンの性能にはグロスとネットがあります。ファンドでいえば、今日の記事のようにCTA単体でのパフォーマンスをグロス、ファンド化されて、実際に投資家が享受できるパフォーマンスがネットに当たります。

クルマでもグロスとネットの差がどれくらいのロスになるかなんて素人にはわかりません。それと同じで、今日のCTAが載ったファンドを買った時に、今日のパフォーマンスグラフからどれくらいマイナスになるかはわかりません。が、年率で1%とか2%くらい下がるのが常識かしら、と考えておいてほぼ間違いはありません。

イメージ 2

最後にちょろっと、本題ですが、2014年は+66.9%と破竹の勢いで上昇したファンドですが、その後はそのままのペースで炸裂ビームを繰り出すこともなく、どうにもおとなしめのパフォーマンスが続いています。主にトレンドフォロー戦略を使っている限り、必ず波を打ちながらそれでも少しづつ上昇していく、これが宿命であり、そのように投資戦略も設計されています。

トレンドフォロー手法なのだから、常勝はできない、でもなかず飛ばずというのも投資家としては気分はよくない、という状況です。そろそろ良い数字が欲しいところですね。

イメージ 3

どうやって購入するかは、勉強会や個別相談にて詳細はお伝えします。販売手数料は5%に解約手数料が1%かかりますが、最低投資額はUSD10kと敷居が低く、しかも円建てで投資できます。

イメージ 5
ブログ記事に関する詳細な質問、ファンドリスト、オフショアファンド移管相談、パスポートのコピー認証、英訳認証などについては実名のメールでbyh00122@yahoo.co.jpまでお願いします(コメント、メッセージではお返事いたしまません)。気に入った記事にはナイスボタンお願いします。その話題を優先的に取り上げます。オフショア投資ブログのランキング。面白いのでぜひクリックしてみてください。

ファンドの世界ではもはやヴァンガード一強の様相です。そのファンドの殆どがバッシブなETA、つまり、指数に連動するよう設計されたファンドです。ファンドが巨大化すると、指数が下がったからファンドのNAVが下がった、というより、ファンドに大量の売りがでると指数が下がるという逆転現象が起こり得ます。これってかなり怖くないですか?