リヒテンシュタインの運用会社、Alegra Capital LtdのAlegra ABS Two (Euro) Fundは、2007年6月の運用開始以来、常勝のレバレッジあり仕組債ファンドとして君臨してきましたが、2016年はさすがにスイスやユーロ圏のマイナス金利環境などに悩まされて前半は元気がなかったものの、結局は+8.66%、そして2017年1月のパフォーマンスも+2.44%と爆進中です。
とはいえ、このファンドの投資対象はSubordinated Asset-Backed Securities、つまりアセットバック劣後証券です。
売掛金(日本では受取手形の割引という手法が多いので、あまりメジャーな融資形態ではありませんが)を担保にして運転資金を融資し、その債権を証券化するというABSは、このブログでも投資対象として組成されているファンドも多く記事にしています。
ですから、そのABSのしかも劣後債となると、それなりのハイリスクハイリターン、それなりというよりも債券ファンドの中でも最高級にハイリスクハイリターンとなるわけで、すなわち読者の方の中でも投資適合性のある方は限られてきます。
思い起こせば2013年6月の債券プチショックみないた局面でこのファンドがどのように耐えてくれるかは、もちろんファンドマネージャーの腕次第です。前回は、このファンドは見事に切り抜けていることが安心感になりますが、それはそれ、これはこれとして投資家はしっかり認識しておく必要があるということです。
リヒテンシュタイン籍のファンドですから直接投資はできません。最低投資額はEUR100kと少しハードルが高く、ラップ口座を経由してもこの最低投資金額が下がるかどうかはわかりません。
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iMacの「メール」が動かなくて閉口しています。ほんとOSなんてアップグレードするもんじゃないですよね。
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