ロンドンの専門店ファンド会社、Rudolf Wolff Limited。 ルドルフ・ウォルフと言えば、IQS Futures FundやRudolf Wolff Global Equity Fund(今のRW Systematic Fund)のパフォーマンスが苦しく、よって会社も苦戦している(信託報酬の実額が減少するため、運用会社というビジネスの宿命)わけですが、唯一元気なファンドがあり、それがRudolf Wolff Global Income Fundです。

あれ、このファンドってここのブログでは債券ファンドの中でも最もハイリスクハイリターン型のものだったよね、と覚えている読者の方も多いと思います。当時は他とは全く異なる、なんだか難しいリスク説明がしてあるので、気になってついメールしちゃいました、という方も今ではすっかり投資家仲間です。

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Rudolf Wolff Global Income FundはBuilding Society PIBS(イギリスの住宅などを建設するときにそれに資金使途を限定した債券で、日本では昔の住専会社が発行した社債に相当する)に仕組債や転換社債型新株予約権付社債を組み合わせて分散投資していました。そして一般的な国債には投資するつもりはないとも謳っていました。

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うです? これだけ聞いただけでも値動きの堅い債券ファンドだなんて売り歩く有象無象がいるなんてあり得ないでしょ(この世にはそんなあり得ないこともあるそうですが、逆にリスクがあるよと説明受けていてもいざ下がったりトラブったら、聞いてない定期預金の代わりだと説明受けたなどとシラを切る投資家もいるのでどっちもどっちですけどね)。
それが、すっかり今では様変わり。国債には投資しない方針こそ不変ですが、先のBuilding Society PIBSへのウエイトはせいぜい1割程度(左表の中ではOther Financialsの22.50%に含まれます)までに減らして、広範にバニラな社債を揃えていく手法に変えています。

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となると、どう考えればよいのでしょうか? 2011年11月から運用を続けているとはいえ、投資対象が徐々に変化しているわけですから、単純にボラティリティなどの指標を使って比較してもあまり実効性がありません。そこで開き直ってイメージだけで捉えると、ざっくりハイイールド債ファンドになったんだと、考えておいても間違いはなさそうです。

というのも、左図のようにデフォルト確率と100社に1社というような区分けをしてどこにアロケーションを置いているかを図示してくれていますが、これを見る限り、思い切りハイイールドなエリアに入っていることがわかるからです。このアロケーションなら2016年の実績が+14.05%と言われても不自然さはありませんね。本気のハイイールド債へ投資するリスクを取った投資家が得られる、当然のレベルのリターンです。

最低投資金額はUSD3.000.またはGBP3,000.で直接投資もラップ口座経由でも可能。直接投資の時の販売手数料は3%で解約手数料はありません。

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原油+天然ガスの油田は毎年400から500程度は新たに発見されているのですが、2016年は実に174ヶ所しかなかったそうです。新たな油田の発見から、実際に原油や天然ガスが産出できるようになるまでには5年から7年かかるらしいので、実際に油田数不足の問題が顕在化するのは5年後以降になります。