Prestige Asset Management Limitedのイギリスの農家向け、農機具などのリースや運転資金融資を行うノンバンクビジネスファンドPrestige Alternative Finance。

このファンドのウォッチも随分ながくりましたね。ビジネス系ファンドの中でも、まるで農協さん(直売店はやってないです)の仕事をそのままイギリスでやってるようなものですから、日本人にとってもとてもわかりやすく、しかも、なにしろ農業ですから、エコだし企業倫理的にも取り組みやすいファンドです。

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もちろん、ビジネス系ファンドなので、パフォーマンスは右肩上がりになって当たり前。パフォーマンス推移から読み取れないリスクを承知しなければ投資はできません。しかも昨今の超低金利政策の影響でリース事業からの利回りも下がってきていますので、投資妙味が薄れてきていることも確かです。

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ただ、皮肉なことに、パフォーマンスが下がってることは(理由さえハッキリ分析できれいれば)、悪いことがばかりではありません。私が考える一番、良い要因はというと、右肩上がり大好き!あたかも定期預金の代わりになります的、中には複利で殖えますなんて夢物語な売り込みをする有象無象からアウトオブフォーカスされますので、ファンドとして落ち着きます。

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このブログの書き手は、ここにこだわるよねぇ、と飽きてきている読者の方もいらっしゃいますが、やはり私はここにこだわります。昔、イギリス学生寮ファンドのベンチャー企業的存在だったMansion Student Accommodation Fundの時に、真っ先に投資した当時は、順風満帆だったものを、有象無象の激しい売り込みのせいで、後から後からファンドサイズが膨らんでしまい、その結果、得た利益が薄まってしまってパフォーマンスが商売のせいでもなく、金利環境のせいでもなく下がってしまった、という痛い経験があるからです。

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このファンドはアメリカドル建てのクラスがあり、かつ為替ヘッジがなされているので、Brexitの後は、急速にUSDクラスの預かり資産が増えています。 これって的を得た美味しい戦略だと思います。ポンド安ユーロ高によって、にわかにイギリスの農業は活気づいていますし、しかし投資はポンドの先行きを考えてドルかユーロに留めておく。賢いじゃないですか。

二つの上表から分析すると、一般投資家はもちろん、地元イギリスからポンドで投資しているようですが、オフショアからやってくる投資家のサイズは比較的大きく、しかもアメリカドル建てで投資しているということがわかります。

直接投資はUSD100k相当額から、モーメンタムかフレンズプロビデント経由のみUSD10kなど低額から投資できます。しかし、典型的後払い制手数料はかかります。

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オサイフとケータイ。両方なくしたらどっちだけでも返ってきて欲しいですか? というアンケートをしたBain & Company によると、日本やドイツは半々かちょっと財布が大事という国なのに対し、中国や韓国は圧倒的に携帯が大事なんだそうです。そりゃそうですよね。財布の中身よりスマホの値段の方が高いですからねぇ。