先月のプログ記事で話題にしたInvestec Bank plcが発行体となる、元本確保型の仕組債、EVEN30 6 Year 100% Capital Protected Note のシリーズ9回目が、記事を見てすぐ行動を起こしても、間に合わなくて買えんかったよ、とのお叱りをたくさん受けました。

そこで、今回のシリーズ10では、ウリダシされたら、すぐに記事にしてみた、というわけです。募集期間は11月下旬までですから、これなら、もう間に合わん、ということもないでしょう。

シリーズ9では、今インベステック銀行以外にもBarclays Bank plcがデフォルトしても債券は紙切れになるという条件がついたという話しをしました。今回のシリーズ10では、バークレイズ銀行に替えて、Credit Suisse Group AGをCDSの対象になりました。

二つの銀行の両方(and)のデフォルト条件ではなく、どちらか(or)でも、です。

CDSの対象がバークレイズであろうと、クレディ・スイスであろうと大差なく、正直、誰も心配はしてません。こういうものは仕組債のウリダシの時期に合わせて妙味のあるデリバティブ取引ができそうなら、タイミング次第で対象先を選んでいるだけで、固有名詞に殆ど意味はありません。

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リスクはそんな感じですが、もっと注目すべきは期待リターンの方です。ドル建ての条件が美味しいですね。EVEN30の上昇率に125%のおまけがついてます。6年後に100だった株式指数がニコニコ顔の1.5倍に上昇して150になったとします。すると125%増しの162.5となり、6年間で62.5増えたので、年率換算では10.41%の利回りを得られる計算になります。

下が100%元本確保(デフォルト条件あり)なので、安心して上だけを目指せる安心感があります。

USD1,000から直接投資もできるとおもいますし、各ラップ口座経由でももちろん投資可能です。債券ですから、販売手数料や解約手数料など外付けの費用はありません。外国送金やラップ口座の手数料がかかりますから、現実的なところではUSD10kあたりからになるとは思います。

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この1年間、ヨーロッパ方面からイランへの投資がおもったより進まないのは、やはり核開発の問題が潜んでいるからのようです。といっても、アメリカが言うように、実際に核開発をしているしてない、とかいう話しではなく、様々な商売の契約書に、イランが内緒で核開発してたら、一方的に契約破棄できる、という条項を入れる入れないでモメているのです。
ヨーロッパの企業としては、万が一にもイランが再びサンクション(制裁)対象になったら、とんでもない損失になりますから、せめて契約破棄くらいはできるようにしておきたい。しかし、イランとしてはこの期に及んでまだ拘るか、とカチンと来る話しです。
まぁ、私達、日本人投資家もまだイランへの投資環境が完全に整ったともいえませんので、準備期間の時間稼ぎに来年くらいまでは、ごゆっくり(つまりテヘランの株価が水平線で安定)しててもらってもいいかな~なんて手前勝手なことを考えてます。