これは、2016年7月23日のブログ記事の更新です。更新というよりも、この日の記事の前提が覆されてしまったので、素直に負けを認めて、再構築するのが目的です。
この記事はFXのデイトレードのためではなく、超長期のオフショアファンド等への投資判断を行う一助となるよう、書いていますので、ローソク足チャートは基本的に週足を使っています。その週足チャートでイギリス・ポンドを見てみると、これまた特異な形が作られたことがよくわかります。
下落幅もかなり大きいですが、まぁ、そのヒゲがながく、まるで9.11の時以来かと思えるパニック的な行って来いをしたことがわかります。ポンドドル相場って、ユーロドル、ドル円相場に次ぐ、3番めに取引量の大きい通貨ペアです。何があっても為替介入やシャットダウンはなどはしない自由な市場とはいえ、そんなメジャーな通貨ペアが週に2割近くも乱高下するとは、「起こりうる」ということはしくみ上、知ってはいたものの、本当に「起こる」とは、正直、私も想定外でした。前回の記事のチャートは「起こらない」を前提にしていたので、すっかり前提が崩れたというわけです。すみませんです。
ところで、今、仮にローソク足ではなく、HLバーチャートを使っていたのなら、ヒゲなんて存在しないわけで、当然無視できません。一方で、終値だけを採用するラインチャートを使ったら、今度はヒゲが最初から見えなくなるので、無視するしかなくなります。
ローソク足チャートを使ったテクニカル分析において、よく議論される話ですが、ヒゲなんてダマシみたいなもんだからと無視してしまうか、ヒゲも実績でしょということでしっかり捉えていくか、はそのチャーティストの信念や趣味の世界なので、ここでは議論しません。
が今日は、そのヒゲがあまりに長くて存在感ありすぎにつき無視できない、という理由で、しっかりヒゲの最安値をフィボナッチの最下限に採ってみました。前回のチャートで採用していた、2012年初あたりの最安値のボトムが宙に浮いてしまうので、ちょっとバランスが悪くなりますが、フィボナッチの真髄である、61.8%、50.0%、38.2%ラインはかなりしっかり機能しています。今週の最安値、10.8というものすごく数字が最安値だったのだ、としても、なんだか美しさを保てるような気がしてきました。
ということは、ポンドの回復も1.33あたりまでは期待でき、その先は少々重い、という予想が立ちます。
ポンド円のチャートも基本的には同じ構図ですが、下げ止まり感を得るためには、右肩下がりのサポートラインから転換してレジスタンスラインに変化した黒い色の線を再度、しっかりブレイクしてもらう必要があります。
一旦、2012年初の前回安値まで、ジリ安進行のあと反騰というシナリオが有力だと考えます。このまま相場が落ち着いて水平移動で時間経過によるレジスタンスラインのブレイクというものもアリですが、その後の力強さを感じることができません。108円は驚きの数値ですが、もう一度、再接近して、このラインではありえないよね、という雰囲気を醸しだしてから再上昇する、という話が一番しっくりきそうですね。
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高い栗を買ってきて虫食われてたらちょっと腹たちますよね。でも虫のいない栗はおいしくない栗だし、戦うべきか、共存すべきか(むしごと食べる)、悩ましい話です。
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