Brooks Macdonald Group plcが運用するファンドシリーズの中に、ちょっと不思議な名前のファンドがあります。それはCautious Growth Fundという2015年初から運用を始めた、ファンドサイズGBP65Mというまだ小粒のイギリスオンショアファンドです。 

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ブルークス・マクドナルドには他にもいろいろなファンドや仕組債関連があるんですよ。でもBalanced FundとかStrategic Growth FundとかDefensive Income Fundとか聞いても、運用方針がどのファンド名からすぐにわかり、自分に合うものかどうかという観点で、しっくりくるものですが、Cautious Growth Fundというのはどうも題名からでは計り知れないものがあります。

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グロースは成長株に投資するもの、として日本の投資信託でもよくでてくる言葉で、同じ意味で使われていますから問題ありません。でもコーシャス(直訳なら用心深いという意味)は日本ではあまり使われませんよね。

このコーシャスファンドというのを日本の投資信託に当てはめると、さしずめバランス型ファンドになります。日本では株式と債券を5:5にするのをバランス型と言っていますが、これはグローバルスタンダードではコンサバ過ぎになります。そもそも戦後の欧米の株式市場を長い目でみたら、ブル(強気)の時期とベア(弱気)の時期は7:3くらいです。

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そもそも5:5だったら、戦後から経済成長がなにもないことになります。オイルショックあり、リーマンショックありーのでも経済成長はしているわけですから、上がる時期の方が長くないとおかしいです。そこでグローバルスタンダードではバランス型ファンドと言えば7;3くらいのファンドのことを指します。

コーシャスはこれより、さらにコンサバですから、ちょうど日本レベルのバランス型と考えておいてもほぼ間違いありません。

またグロース株の対義語はバリュー株です。グロース株とはこれから本業の業績が伸びそうだそ〜と期待できる銘柄のこと。グロース、つまり成長というのは、その会社の業績が「成長」すると期待されているという意味。バリュー株とは、こんなに良い業績なのに、なんでこんなに株価が安いの?と疑問視されている銘柄のこと。将来の成長に期待するのではなく、今、「割安」だから買って仕込んでおけ〜という発想です。

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これで、ようやく題名からファンドがどんな投資方針なのかを整理することができました。

そんなことを意識しながら、投資先のファンドを選定していくという、ファンドオブファンズです。

ま、このファンドも一つで分散投資が完結するので、ワンストップ型ファンドの一種だと思っておいてください。

イギリス籍ですから、直接投資よりもラップ口座経由がよいでしょう。

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CentOSのDVD作ってみたのですが、PCが古すぎて入りませんでした。