そういえば、昨年、ケープタウンのはずれ、テーブルマウンテンの裏側に奥の深いプライベート・バンク的な資産運用会社Warwick Wealthがあるという記事を書きましたが、奥が深すぎて放ったらかしになってました。そろそろ、ファンドの状況もアップデートしておこうと思います。

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Warwick International Fundは、ブルーチップあるいは大型株を投資対象とする一般的なグローバル株式ファンドです。それだけなら、他にも似たようなファンドは星の数ほどありますが、とにかく面白いのは南アフリカランド建てとアメリカドル建ての2つのクラスを用意し(オフショアからはUSDしか買えません)、しかも為替をオープンにしているので、そのパフォーマンスが全然違って見えることです。

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それが何の役に立つの? と言われても、私達のような日本からのオフショア投資家にとって直接的には何の役にも立ちません。ただ、2つの通貨建てのクラスがあって、この2つのクラスには為替ヘッジがかかっていない、オープンな関係にあるため、USDZARの為替相場の変動が激しいことで、両者のパフォーマンスが大きく違ってしまうということが面白いだけです。

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ただ、この基本的な仕組みを理解しておくことは、とても重要です。オフショア投資をはじめたら、投資の基準となる通貨はおのずとアメリカドルになります。アメリカドルドルでいくらの利回りを出したか、が大事になり、自国通貨のことはあまり意識されません。

南アフリカの富裕層ならなおさら、不動産を除く金融資産のほどんどをアメリカドルやイギリスポンド、あるいはユーロに交換してキープしていますから、純粋に自分の資産を南アランド建てで考えている人と、オフショア投資を実行している人(実行してないケープタウンの富裕層なんて一人もいませんが)とでは、ファンドのパフォーマンス一つをとっても全然感じ方が違うんだということさえ掴めておけばよいと思います。

モーメンタム経由であれば、販売手数料2.00%がゼロにはなりますが、信託報酬が高めで年率2.50%です。最低投資金額はUSD15K。

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