Guinness Atkinson Funds シリーズ。このブログではどちらかと言えば、ギネス・アトキンソンの十八番である、資源関連株ファンドにフォーカスしてきました。しかし、よくよく見えると、もう一つ面白いファンドがあるじゃないですか。

40代後半という私のバブル世代のせいかもしれません。ITと言われるとなんだか一攫千金とかバブルなイメージが拭えません。思い起こせば、2000年を前後して、日米の力の差が決定的になりました。その要因がアメリカのITバブルとネーミングされていたからかもしれません。日本は、山一拓銀危機から抜け出せず、ゼロ金利政策解除にも失敗、就職は永年氷河期、ボーナスはゼロ。片やアメリカはITで浮かれている。なんでやねん。みたいな感じです。

その影響からか、このブログでもIT関連株ファンドとかテックファンドとかいう分野が登場する頻度は心なしか少なくなっています。でもそれじゃいかんのですよ。自分の先入観なんて、投資の世界では何の役にも立ちません。投資家と市場は常に、絶対に、極限まで「片想い」の状態です。

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例えば、個人がFXを始めます。何の通貨ペアでもロングでもショートでもかまいません。ポジションいれたら、その瞬間から損益は自動的に計算されます。個人は、その損益を見ながらマーケットを語ります。しばらく塩漬けだの、もうちょっとで10万儲かりそうだなどと。しかし、その時点で、黒だろうが、赤だろうが投機家としてはすでに負け組です。マーケットは個人投機家が黒か赤かなんて関係なく、動きます。テクニカル要因であろうとファンダメンタルズ要因であろうと動きます。しかし、個人の事情で動くことは常に、絶対に、極限までありません。この構図が永遠の片想いの一番わかり易い例でしょう。

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それは、投機の世界であって、このブログで極めようとしている長期分散投資の世界のことではない? ですよね。が片想い説は通じるものがあるはずです。投機であろうと、投資であろうと、同じマーケット参加者であることに変わりはありませんから。

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自分もあまりIT嫌いとか言っていては、投資をしない人と同様にやはり負け組です。こことはしっかりと勉強して、先入観でなく、確固たる材料分析を以って投資判断をすることにしましょう。

Guinness Global Innovators Fundのレポートによると、要するにITでもなんでもバブっていたら、買えない。バブルなんて派手な言葉で表現される程ではないにしても、バリューのない、つまり業績勘案で買われ過ぎの銘柄は、業界、セクターにかかわらず、やっぱり買えない、ということです。

つまり、ITということに偏見を持ってはいけないが、バブルは嫌って良し。ということです。そのうえで、IT関連銘柄全てが何でもかんでも買われたITバブルの時期が過ぎ去って、はや15年。今となっては、地味にしっかりとした開発と販売、つまり業績を残している会社の株は安定している。という結論に至っているようです。

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今となってはIT関連銘柄も、目新しさで買うのでははなく、必要不可欠な存在として買いもちすればよい。ということです。IT関連株というのは、インフラ関連銘柄の買い方に近くなってきたのかもしれませんね。

ブログの記事がなんだか精神面からのアプローチで曖昧だって? そりゃなかなか人様のレポートを丸ごと日本語にしてそれを転載するなんて憚れますから、読んだ内容をそのまま直球で書くことはできません。入選しそうもない、やっつけの読書感想文みたいな記事になりましたが、そういう事情につきお許しください。ほんとは、レポートの通り、個別具体的な銘柄について名前を出して比較検討している部分にまで突っ込みたいのですが、、、ここではガマンして勉強会のネタにします。

直接投資はUSD10kから可能ですがRL360 PIMSなど各ラップ口座を経由して購入可能です。

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全国各地を突如観光地にしてしまう大河ドラマって凄いですね。