Castlestone Management Incと言えば、ゴールドファンドやオプションの売りを組み合わせたさらに高配当株ファンドのEquity High Yield & Premium Income Fundが旗艦ファンドです。しかし、私は、そのEquity High Yield & Premium Income Fundのコンセプトそのままに、対象銘柄をエマージング国関連銘柄に特化したものが、今日のEmerging Markets Equity High Yield & Premium Incomeもかなり注目をしています。

それには、まず、Equity High Yield & Premium Income Fundの投資手法を復習しておかなければなりません。そもそも高配当株関連ファンドというのは、資源株や電力株など収益が比較的安定しており、よって高い配当利回りが継続的にでている銘柄に投資ファンドのことです。

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2015年にある程度の株価の調整を終えた、今どきは、4%や5%という高い配当利回りがでる銘柄がゴロゴロあります。これらに投資するだけでも十分満足とも言えるのですが、投資家によっては、もっとハイリスクを、と望む人もいるでしょう。私のように。

そこで、この手の高配当株ファンドに加え、ロングで現物投資している株数だけを、コールオプションの売りをかけます。オプションの売りをかませているので、取引をする度にプレミアムがチャリンチャリンと入ってきて、そのお金がNAVを押し上げます。オプションの行使期日は1ヶ月から3ヶ月という短い(というよりオプション取引では、最もよくある)期間に絞っていますので、3ヶ月オプションだけなら、年4回もお小遣いが入ってくると考えることができます。

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もちろん、プレミアムという名の小遣いが入ってくる、というリターンだけではありません。保有株式が上昇しても、そのメリットを受けることがなく、しかし、保有株式が下落した時は、その分、NAVは下がるというリスクがあります。

もし、下げ局面があっても、配当金とプレミアムの積み上げがありますので、年1割5分くらいまでの下げには耐えられるように設計されています。

って、さっぱりわからん? そりゃそうかもしれません。このファンドだけで月例勉強会のうち1時間はみっちり使ってしまうくらいですから。

なので、今日の記事でわからん、という読者の方はぜひ、勉強会に参加してください。

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それはさておき、今日のEmerging Markets Equity High Yield & Premium Incomeとの違いはなんでしょうか? 投資コンセプトは同じです。しかしエマージングと名付けられているからといって、インドやブラジル、中国、ロシアといったマーケットで勝負しているわけではありません。理由は簡単、エマージング国の株式市場には個別株式のオプションマーケットがないからです。

じゃあなんでエマージング? 左図をみても、しっかりエマージングがならんでるやん。と言いたいところなのですが、違うんですよ~。

例えば、ロシアの銀行Sberbank of Russia。この銀行、ロシアで商売はしているんですけど、ロンドンでも上場しています。このように、たとえ、エマージングで商売していたとしても、個別株式オプション市場があるマーケットに上場している銘柄なら投資できます。しかも中国大陸の大型株は大抵香港でも上場しているので、アクセスもイージーですよね。

渡航不要の投資家紹介にてUSD10kから直接投資可能です。各ラップ口座経由でもいけます。

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イラン勉強会まであと10日です。今回は、日本人が知らないことばかりをしかも英語で聴くことになりますから、解説者としてもかなり緊張しますね。