http://tcaglobalfund.com/wp-content/themes/tca-global/images/logo.pngTCA Fund Management Groupの運用するTCA Global Credit Master Fund LP、昨今の米英の企業動向からみても、融資ビジネスに対して特に懸念を持たなければならないような、環境にはありません。

金利環境の全体動向という観点から言えば、時期はともかくこれから確実にやってくるアメリカの利上げ局面の初期において、最も儲かるプレーヤーの一人です。銀行やノンバンクのような、資金の貸し手、しかも運転資金使途の当座貸越契約のような短期で契約が更新される融資案件を持つ会社が、なぜ利上げ局面で、真っ先に儲かるのか?その仕組みは先日の東京勉強会でたっぷり時間をかけて解説したところでもあります。

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TCAは売掛金担保の運転資金使途融資を半年か1年更新での当座貸越契約にて実行しているので、もう、ムフフという顔を隠せない感じです。

ところで、運転資金融資と言えば、銀行の本業ですが、BIS規制だのバーゼルIIIだのと、なにかとリスクアセット(貸し倒れの可能性がゼロではない融資資金のこと)を増やせない経営環境であることに加えて、米英の利上げの局面となると、もともとの融資の利ざやが増えて、わざわざ融資先の新規開拓し、融資業務を拡大しなくても半自動的に収益が得られるわけです。すると、あぐらをかくと言えば少々失礼ですが、銀行はこれからおこる旺盛な資金需要にいちいち応えてくれないという不思議な現象が起こります。そこで活躍するのがTCAをはじめとするノンバンクで、こういう銀行でないのに、かゆいところに手が届くような業務をこなす業界を「シャドーバンキング」と揶揄する向きもあります。が、ニーズがあるのに、銀行が応えないからこういったひずみが生じるわけで、利上げ局面が一服し、銀行の利幅が小さくなり、融資の拡大に乗り出すまでは、TCA等ノンバンクビジネスファンドへの資金需要は安定することでしょう。これから、1年程度のパフォーマンスが楽しみですよね。

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一方で個々の事情で言うと、ファンドサイズがUSD301Mと、大台を乗せてきました。このファンドなら有象無象の盲目的な売り込みがなくても、機関投資家、ファンド・オブ・ファンズ、家族信託など、しっかりとした出所の資金が集まってきますので、このファンドサイズの成長は予期できたことです。

ただ、ファンドサイズが大きくなると、いわゆる融資実行手数料とか担保評価手数料と言った、固定金額の収益が、うす~く按分されてしまい、結果、パフォーマンスは落ち着いてきてしまいます。従ってファンド運用開始してから初期の頃の年率18%なんていうパフォーマンスはこのサイズまで成長してしまった以上は望むことは絶対にできません。

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この環境下では10%から12%、利上げを織り込んで、あと1-2%上乗せくらいの感覚で投資すると、いわゆる過剰な期待や妄想を抱いて、やってしまう勘違い投資を防ぐことができます。

最低投資額はUSD100k、手数料は典型的後払い制です。ラップ口座経由でもいけますが、RL360PIMSでは最低投資額はUSD100kのままで減額措置がありません。フレンズプロビデント リザーブ経由ならUSD10kからいけます。ハンサードUPPはやってみないとわかりません。またこのファンドは融資ビジネスファンドです。ライトオフの仕組み、流動性リスクの仕組みについてしっかり個別相談してから投資判断されるべきものです。

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