http://www.arcstonecapital.com/images/logo.jpgインドの中型株を専門に扱う、Arcstone Capital は本社と工場などの現場の両方にしかも定期的に訪問を許してもらえなければ、絶対に投資することはないという徹底したボトムアップ戦略をとるインド株式ファンドです。ところで、インドには上場企業が数えられるだけで5千社以上あり、日本の株式市場を全部合わせても到底勝ち目のない数です。

つまり、上場していながらも、ガイジンのアナリストは誰も調べもしたことがないという会社がゴロゴロしており、投資対象になりそうにない、下位2千社は無視して、中間レベルの会社を徹底的に調べ上げ、わずか20~30社だけに実際に投資するという、集中投資型のファンドでもあります。ファンドマネージャー兼社長さんいわく、仕込んで4年待ち、5年目で花開くのが普通だとのこと。

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気の遠くなるような話ですが、このファンドのパフォーマンスを見たらそれも納得できるでしょう。

ところで、各地で株価の調整局面が訪れているのではという懸念もありますが、本当の意味での調整(株価はどこまでも上昇するわけがないので、伸びしろがあればあるほど調整の幅も大きくなるのは当たり前という前提において)局面なのかどうかは、リーマン・ショック前の水準を超えているのか、はたまたそれを超えて遥か上を目指していたのか、の違いで大きく違ってくると私は考えています。

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インドのように毎日のようにわけのわからん会社(ゴメンネ、でも本音)が上場を遂げ、毎日のように上場廃止となって消えていく会社があるような国では、ハッキリ言って、株価指標をみたところでそれは大型株でしか機能しません。そこで、アークストーンでは時価総額全体をGDPで割ったものを使って、要するに、インドの国力に対して投資価値は割高か割安か、という基準で判断をしています。

誰(ガイジン)の注目も浴びていない中型株を仕込んで、4,5年待つというのですから、このようなマクロ分析でアプローチしているのは至極正しいことだと思います。チャートでは、リーマン・ショック前の何でも買いだった時代は別にしても、その後、順調に成長過程にあることを示しています。

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唯一のネックは最低投資額がUSD100kであることです。インドの中型株ファンドにこの金額をズドンと行けるくらいの資産家に一日でも早くなりたいものです。直接投資のルートはあります。ラップ口座経由はよくわかりませんので、発注してみての結果まちでしょう。

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そろそろ長崎、福岡勉強会の日程も詰めていこうと思ってます。ただ、夏休みが終わらないと、春秋航空も安くなりませんから、9月に入ったらすぐに本格検討しようと思ってます。