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昨年からのチャイナ株上昇の波に乗り遅れた? 確かに。私も常に分散投資の精神を遂行するために、1ファンドだけは保有していましたが、逆に言えば、それだけの恩恵しか受けていません。

これって失敗? いえいえ、成功でしょう。だってファインワインの在庫がありますし、こういうものはジワジワ上昇するものですが、これから買っても十分間に合います。むしろ日本円からの投資ならイギリスポンドとの為替レートの動きの方が気になるくらいです。

ところで、ファインワインにも相場があり、その相場動向をチェックできるように、インデックスを算出している企業まであります。その代表格がLiv-ex という会社であり、自らの取引所まで運営しています。それは東証が証券取引所を開いて、自らもTOPIXという指標を算出して売っているのと同じです。

で、その指標をみていると、2011年以降はパッとしない、というよりもメタメタな雰囲気で推移していることがわかります。そのまえにもう少し昔からファインワインの消費動向についてイメージだけ整理しておきましょう。ファインワインのマーケット自体は数百年継続しているものですが、それはボルドーを牛耳るイギリス人が利用するだけのいわゆる業者間取引用の指標でした。利権の持たない一般業者でも参入できるようになったのは意外と最近のことで、1980年台になってからだと言われています。この閉鎖された世界に風穴を開けたのが、日本、いやもっと限定的に言えば、東京都や大阪府、いや、もっと絞りこめば銀座や北新地です。

彼らは第三国に売りつけると単に儲かるということも知りましたが、その分取引所や指標についても成熟させなければならないということも知ったようです。

その後、売り先は日本から、本来、永年の消費先であった欧米に戻りますが、リーマン・ショックで購入意欲が衰え、次にドバイ・ショックで、中近東が一旦頭打ち。しかしここでファインワインを買い上げたのは、他でもない、大陸チャイナです。

ここで問題。中国でどのようにファインワインが使われるかご存知ですか? 

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答えは簡単、ワイロです。中国でお役人様のところに手ぶらで訪問する客はいません。手ぶらの方が失礼です。それがワイン1本だったら周りからも誰も注意も払わないことでしょうし、どんなワインがいちいち覗き込む同僚も居ません。お酒を差し入れるなんて日常ですから。しかし、その中身がシャトーブリオンやシャトーマルゴーだったら? 飲むのもよいのでしょうが、もちろん二次マーケットがあっていくらでも換金でき、その二次マーケットの先でいわゆる成金達の浪費に回るという仕組みです。

この背景を知ると、上図の2011年に最高値をつけた理由も想像がつくでしょう。そして、その後、中国共産党は規律を引き締めて不正は許さないとアピールしていることから、その後の価格推移も想像つくはずです。

ということは、ファインワインの価格が、再び2011年の水準まで上昇することは難しいが、2013年の水準までには早晩、回復するであろうこともまた予想が可能です。

これはワインファンドと呼ばれるものとは全く違います。そもそも金融商品ではありません。全て、投資家自身で現物を買って、セラーと契約しロンドン近郊に保管します。これ自体が一つの事業です。銘柄にもよりますが、GBP2000から買い付けすることができます。自分でやるのは面倒だし、相当な英語力も要求されるので、渡航不要の紹介にて購入してほうがよいでしょう。

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