http://upload.wikimedia.org/wikipedia/en/thumb/b/bf/Westpac.svg/250px-Westpac.svg.png巨大銀行が子会社化した中堅中小銀行を子会社化し、そのまま別名で経営を継続されている例は多くあります。例えば、香港でハンセン指数などで有名な恒生銀行は、HSBC(香港上海銀行)の実質的な完全子会社であり裏ではシステムもほぼ共通化されていますが、それぞれの歴史や経緯を重んじて、表向きは別の銀行として経営が続いています。日本の銀行のように、なんでもかんでもいっしょくたにしてひらがな名にし、結果没個性になってしまうのとは対照的です。

http://upload.wikimedia.org/wikipedia/en/thumb/6/6b/St.George_Bank_logo.png/250px-St.George_Bank_logo.png
そんな中、世にも珍しいスタイルの銀行があったので、思わず記事にしてしまったというのが今日の、セントジョージ銀行です。まずは銀行のロゴを見て下さい。ぶっちゃけ、カジュアルを通り越して、ほとんどおふざけの領域ですよね。これならキッザニアのこども銀行ですら、銀行のイメージとは違うって却下しそうなコーポレートイメージになっています。ただ、もともと発祥は、戦時中に創設した、シドニーを拠点とした地方のビルディングソサエティ、つまり、イギリス流できれいな意味の住専だったことから、いわゆる伝統的な銀行とは一線を画し、このようなカジュアルなイメージで門戸を広げてきたようです。

その門構えも写真の通りで、まるでスーパーマーケットか駅か空港か、それともセントジョージか、みたいな雰囲気です。こういう銀行が日本にあったらきっと楽しいですよね。

で、そんな地銀、メガバンクの子会社と言っても大丈夫なの?とお思いになるかもしれません。ところが、この銀行、ウエストパック銀行の子会社ではないのです。なんと、思い切りウエストパック銀行の中の一部門なんです。財務内容、格付けともに世界最高水準、でもお高く止まっているイメージの豪州四大銀行とは、良いのはわかるけど付き合えないよねぇ~なんて声がオーストラリアの中小企業や不動産デベロッパーからの声ですが、そんな地元経済の発展を支える企業に一役買っているのが、このセントジョージ銀行と相成っていわけですね。

住宅貸付が得意である以上、個人関連の口座やクレジットカード、インターネットバンキングなど生活に必要はものはすべて揃っていますし、さらに、中小企業との取引も推進していますから、コーポレート口座のインフラも整っています。地元の人なら何の不満もないことでしょう。

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ただ、日本に住む日本人にとって、もしこの銀行と、あるいはこの銀行に口座を保有する会社と取引が発生するなら、やはり気になるのは外為関係の処理でしょう。ウエストパック銀行の一部門なのなら、スイフトコードもウエストパックのものを使うのかと思いきや、送金に関しては、しっかり別の銀行名とスイフトコードを持っており、基礎情報は

銀行名:St George Bank Ltd.
支店住所: Level 12, 55 Market St., Sydney, NSW 2000, Australia
スイフトコード:SGBLAU2S
BSB;332 020

となります。となると、次に気になるのは、中継銀行です。AUDで送るならともかく、例えば、GBPで送ると、ロンドンに決済拠点を持つ他行のちからを借りなければなりません。もちろん、ウエストパック銀行のロンドン支店であろうことはすぐに想像できますが、実際に送金するのに想像だけで話を進めるわけにはいきません。さらに、JPYのまま、あるいはUSDのまま、送ってGBPの口座に自動で為替を起こして入金してもらえるのかなど、この辺り事務面は来週早々に確認するよう依頼しています。

またイギリスポンドで送金するときに中継銀行としてりようできそうなのは、

銀行名;Westpac Banking Corporation
住所;London UK 
スイフト:WPACGB2L

または

銀行名;ROYAL BANK OF SCOTLAND PLC 
住所;London UK
スイフト:RBOSGB2L

が候補としてあげられます。

ちなみに、観光客として、シドニーの支店に訪問し、口座開設が可能かどうかは未確認です。ご存知の方がいらっしゃったらコメントください。

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結局Macbook Airはバッテリー不良で修理となってしまいました。