ドイツ銀行グループの運用会社DWSにも運用歴10年を超える投資信託が数えきれないほどゴロゴロ転がっていますが、それでも10年トータルでみるとバイオ関連、インド株、ヘルスケア、そして本国のドイツ株など、上げているファンドはどうしてもさほど広くない範囲で決まってきます。

そんななか、OP Foodはこれまでブログで取り上げてきたファンドのカテゴリとはちょっと異色であり、しかも名前がシンプル過ぎてグーグル検索では決して気が付かない、食品関連銘柄を攻めていくユーロ建ての株式テーマファンドです。


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DWS(Deutsche Asset & Wealth Management Investment GmbH)が運用していて、1995年から運用が続き、ファンドサイズはEUR128M、そしてモーニングスター社も四つ星とくれば、ステイタス的には全く問題がありません。そのうえ、ロングオンリー、レバレッジなしで、Nestl?, Unilever, Coca Cola, Altria やDanoneなどメジャーな食品メーカーに投資して、左図のパフォーマンスを得られたのであれば、既存投資家なら何の不満もないことでしょう。

ところで、OPってなんの略かな?と思いませんでした?これが意外と難しい質問なんですよ。というのも公式サイトはドイツ語なので、そのまま読んでもさっぱりではないですが、殆どわかりません(私は理系なので3年間はドイツ語必修でした)。

でも、よく見るとファンドの広告イメージにさりげなく、Sal. Oppenheimって書いてあります。これは業歴200年以上続くドイツのプライベート・バンクの名前で2010年にはドイツ銀行に吸収合併されています。となると、どうやらオッペンハイムの頭文字のOPの可能性が高そうですね。これを前提に改めてドイツ銀行グループ内の記事検索をしてみると、面白いプレスリリースが出てきました。DWSでは、Oppenheim Asset Management Services S.? r.l.のファンドを幅広く取り扱っているようです。OPがオッペンハイムのことだという表記はみつかりませんでしたが、ほぼそういうことだろうと推定しておきます。

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さて、話を戻して、この先もどんどんドイツ語が続くのかと、恐る恐るファクトシートをダウンロードしてみると、これが不思議なことに、今度は英語しかありません。ファクトシートの文字なら殆ど数字なので、ドイツ語でも行けるぁ、なんて思ったら、拍子抜けでした。でも英語でホッとしましたね。

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ちなみに、ポートフォリオでは半分がアメリカの会社になっており、その後にスイス、イギリスと続きますが、それはもはや本部がアメリカというだけで、実質的な多国籍企業であり、アメリカの景気だけでは語れない企業ばかりであることは言うまでもないでしょう。

蛇足ですが、OP Foodから投資を受けている、栄えある日本企業はどこかと思い、2014年7月末時点のアニュアルレポート(ドイツ語)を見てみたらToyo Suisan Kaishaとありました(現在は、ウエイトからみて、もう1社程度増えてることが想像できます)。マルちゃん正麺、いよいよ世界デビューか。

DWSは日本に進出している大手運用会社ですから、直接購入はできません。海外渡航不要の投資家紹介にて一旦、ラップ口座を開設してから購入することになります。そのラップ口座ですら門戸を閉ざし始めていますから、海外投資がやりずらい時代になってきました。

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肩こりが辛いです。