http://www.stenham.com/i/logo.pngジンバブエあたりの貿易商を起源とする、Stenham Groupは、ケープタウンとヨハネスブルグ、そしてロンドンに拠点を移した後も、ファンド運用会社だけでなく、不動産取引や貿易金融など手広くやってます。それにしてもジンバブエって日本では全くの認識ない国ですが、どうやら今でもイギリス人にとっては相当大事なビジネスの拠点らしく、イギリス人と話していると、業界的にそうなのかもしれませんが、必ず一人や二人は行き来している人が身近にいるそうです。そいう私も、思い出してみたら本業ではロンドンが本社の会社に性懲りもなく2社も勤務していましたが、南アやケニアあたりにはもちろん、そう言えばジンバブエにもちゃんと拠点がありましたわ。

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そんなこんなで預かり資産USD2Bを超える立派なファンド会社Stenham Asset Managementの運用するファンドは不動産がらみを除くと12種類。その殆どがいわゆるファンドオブヘッジファンズです。

まぁヘッジファンドと言っても古典的な株式のヘッジファンドからマネージドフューチャーズ的なものまでそれこそ千差万別で、その分野別にどこに投資しているかによって、種類を分けていると考えてよいでしょう。


という呼び方をステハムって書いたら賞味期限切れみたいだから、ここではステハンにしときましょう。そのステハンでも1992年7月の運用スタートと一番古くて、マルチストラテジーになっていて一番分散投資を完結させているファンド、Stenham Universalから調査してみたいと思います。

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運用の年数が長いので、一番上の表が年単位のパフォーマンスになっており、次の大きな表が2005年以降、直近10年間の月別のそれになっています。これだけの、実績があり、かつ長期保有・分散投資目的で投資するわけですから、正規分布図が大事になってきます。

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これはMAN AHLやチューリップトレンドあたりのマネージドフューチャーズを保有している投資家に対しても同じことが言え、それをファンド会社も熟知している(というかそういう観点の投資家が本来の客層だと思っている)ので、上図のような正規分布図チックな図表を用意してくれています。

この図で、棒グラフが左右均等で広がっていることが重要です。これがしっかりと分散投資されている証にもなります。また、あわよくば、中心値が0%よりも右側に寄っていることが好ましいことはすぐにわかりますよね。ただ、その投資戦略からして過剰に右側に寄っていると感じたら投資はできません。感じるかどうかは直感ですが、その直感を得るコツはそれこそ勉強会や個別相談でしか伝授できませんので悪しからず。

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次に大事、というよりは、このファンドの宣伝文句なのでしょうけど、それはそれということで皆さんにも伝えておきますと、それはヘッジファンドと名乗るからには、株式の下落局面でしっかりヘッジできてるのよね?ということです。

左図の赤棒が株式が大きく下落した局面のサンプル、青棒がその時、ステハンがどのようなパフォーマンスを示したかの図です。
つまり、宣伝だと申し上げたのは、実績全部のサンプルではなく、大きく下げたときだけ抽出したものなので、これだけ見たら全勝のような気がしますが、世の中全てはそううまく行かないということだけは、投資家の立場として伝えておかなければなりません。とはいえ、話を半分に割り引いてもこれってかなり凄いことですけどね。

直接投資のルートはわかりませんので、渡航不要の投資家紹介でラップ口座を開設してからここへ投資することになります。ラップ口座ではモーメンタムが一番敷居が低くUSD25kから開設可能で、このファンドにはUSD7,500から投資できます。

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昨日の勉強会はかなり値打ちあったと自画自賛してます。今、私達勉強会の参加者が、インドの上場企業の実態を最も深く知る日本人、なんて気になりますよね。あれほど長時間腰を据えて、惜しみなく経験やノウハウを伝えてくれるCIOは珍しいです。もっとも知ったところでもはや二番煎じでも入り込めない世界ですけど。それにしても世界中で唯一インドの株式市場だけに通用する分析手法があるなんて、目からウロコです。