http://www.ecoplanetbamboo.com/images/logo-epg.pngマン島に籍を置く、The Premier Group (Isle of Man) Limitedが運用しているファンドでもっとも有名で勢いのあるのは、イギリスリサイクル施設を運営するファンドのニューアースソリューションでしょう。出世しすぎてIPOになれば、ファンドは手切れ金だけもらって解散になるかもしれないという議論が継続中です。

ニューアースソリューションとは業種柄、ファンドサイズも1桁小さくなりますが、エコリソースの方も徐々に成長してきています。確かにエコと言えばエコであり、またブラジルあたりの森林ビジネスと一線を画して中米に竹林という発想がユニークではありますが、広い意味では森林ファンドであることにはかわりありません。ハイリスクハイリターン型のビジネス系ファンドであることを十分に承知して取り組む必要があります。

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もっとも、アメリカでもニッチとはいえ木材として竹の需要は確実にあります。東洋風のレストランの内装に使う部材だけでなく、最近は竹から炭素繊維を取り出す需要も増加してきています。思い起こせばエジソンさんも京都の竹でで電球作ったわけですし。

日本で内外装部材に使用するとは違って、アメリカで竹の品質なんて到底こだわっているとは思えないし、目利きもできない)から、中国よりも圧倒的に近いニカラグアで生産したほうが輸送面で価格競争力で勝るという単純なセオリーで勝負しているだけのことです。

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ところで、ファンドはPremier Eco Resources Sub-Fundsとう名前ですが、実際に竹を栽培して輸出しているのはEcoPlanet Bamboo という非上場会社です。ファンドはこの会社に運転資金、設備資金を供給して、配当を得ていると考えるとわかりやすいでしょう。

よって、私達のようなビジネス系ファンド通としては、ファンド会社のことや出来上がってくるパフォーマンス(右肩上がりなるのは当たり前)なんかよりも、商売の実態の方を気にします。ファンドに投資する前には、この会社が持っている4つのプランテーションがどんなものなのか概略くらいはチェックしておいた方がいいでしょう。

さすがに現地に行ってみてくるわけにはいきません。しかし、近い将来、ケイマン島に行く機会があれば寄り道してみてもよいかもしれませんね。寄り道って距離じゃない?言えてます。

ところで、はなしは大きく飛びますが、なぜかナスダックにエコリソースに関する記事が7月17日付けで”Weyerhaeuser Veterans Hired by EcoPlanet Bamboo Group”とでてました。エコプラントバンブーは非上場会社ですから、なぜにナスダック?って感じです。よく読むとアメリカ最大手の林業会社ウェアーハウザーの役員を落下傘してもらったからのようで、エコリソースの記事というよりはWeyerhaeuserの役員異動情報ということでした。いずれにしても、現地にいくまでもなく、ウェアーハウザーのえらいさん達が実態確認してくれているようですね。

こちらはさすがにIPOする可能性はないでしょう。しかし、そのうち大手資本に肩代わりされてしまい、ファンドは手切れ金もらって終了、なんてことは有り得そうです。やはりこのファンドも早いもの勝ち系ってことかしら。

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渡航不要で申し込みが可能な投資家紹介にて最低投資金額USD15kから直接投資できます。販売手数料は後払い方式ですが、ニューアースと同じで、すぐに解約すると8%という典型的なものより3%高くなってますから、十分留意してください。この手数料体系から勘案しても、数年持つタイプのファンドですから、ラップ口座経由というよりは、口座維持手数料のかからない直接投資の方が有利になると思います。

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