合併で大きくなったMMI Groupには、それぞれのブランドを大切にしているようで、数社の運用会社が併存しています。だた、その合計預かり資産はGBP38Bにものぼり、円換算では実に6.4兆円相当! もはや南アフリカのローカルなファンド会社のサイズではありません。というより日本人も名前くらい知っておいたほうがいいかもね。くらいのサイズです。

先日、Momentumの中から一つピックアップしたばかりなので、今日はHarmonyの方から出してみましょう。ハーモニーのファンド群は極めてオーソドックスです。メインかオルタナティブかという分類でいけば、全てメインに入ります。

Harmony US Dollar Growth FundもUSD25kから開設できる一括型オフショアラップ口座のMomentum(名前がMomentumばかりなのでややこしいです)を作成したら、駆けつけ三杯で、とりあえず入れとけ、みたいなノリのファンドになっています。

それはそれで、いいんです。メインの投資先がしっかりしてくれてないと、マネージド・フューチャーズなどのヘッジファンドやビジネス系ファンドのオルタナティブに落ち着いて投資することはできません。メインあってのオルタナティブとはいえ、オルタナティブ投資の方が投資検討やその維持に時間も手間もかかりますからね。
ですから、例え今、投資してなくても、自身のラップ口座にこのようなファンドがいつでも買えるように待機してくれていると思えるだけで、気が楽になります。

ところで、このファンドは基本的にはファンド・オブ・ファンズ or ETFsのオーソドックスな積極運用型のグローバルファンドとしましたが、約1割を目処(今は7%)に不動産が入っています。これはREITか何かなのでしょうか? ファクト・シートをよく見るとその7%は全額 Cohen & Steers Global Real Estateというものに投資されています。な~んだ、それなら簡単です。これは不動産関連株ファンドですから、わざわざ不動産に区分けすることなく、それすなわち株式だと思っておけばよいでしょう。

Momentumのラップ口座経由にすればよいだけなので、直接投資は検討不要でしょう。

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Crosby Forsyth Alternative Incomeというファンド・オブ・ヘッジファンズがリーマンショックの後、解約停止措置となり、そのままかなりの資産が滅失しているらしいのですが、どうしてヘッジファンドに投資しているだけで、解約停止措置になったのかイマイチ情報がありません。レバレッジがかかっていただけかもしれませんが、やはり今後のためにも色々な事例研究はしておきたいと思います。