http://www.1cornhill.com/images/logo.pngエマージング国、フロンティア国株式市場へ投資するファンドを積極的に展開しているCornhill Management、コーンヒルから最もフロンティアなファンドであるPakistan Performance Fundの姿が消えていることに気が付きました。NAVの更新は1月末まで、レポートの発行は昨年11月でストップしています。特にプレスリリースはないようですが、ファンドの運用を終えて解散したようです。

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ファンドの運用を終えた原因は二つありそうです。まず一つめはパフォーマンスの急降下。そして2つ目はたったUSD94kしかないそのファンドサイズではないかと思います。全体で100k切っているファンドは今まで見たことがありません。信託報酬は年率2.5%ですからUSD100kとしてもファンド会社の収益は、年間に25万円程度にしかならないのです。これではさすがにファンドマネージャーの月給どことか、ウェブサイトも維持できません。となると撤退しかないでしょう。

このブログではパキスタンは何かとイラクと比較しながらウォッチしてきましたが、人気にこれだけの差が出てしまうのはある程度は予想していたものの、極端すぎて不思議です。
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もっともパフォーマンスがよければ結果オーライなのですが、これも上図のようにえらいことになってしまってます。最後のNAV発表と思われる1月24日基準のAクラスUSDのNAVは2,1761ですが、これは1月3日基準のNAVと同値であることから、2013年末で運用は終了したことを物語っています。

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また、ポートフォリオを見ても最後は3割米国債を保有していますから、パキスタンの株式は徐々に損切りしながら実質的にUSDキャッシュポジションにシフトしていたようです。

MENAやアフリカ、イラクが盛り上がってきている一方で、パキスタンファンドが消えてしまいました。しかしパキスタン株式市場がなくなったわけではないので、ここが投資機会とみれば、またどこからの積極的なファンド会社がよい投信を立ち上げてくれることでしょう。期待して待ちたいと思います。

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バンコクの大通りに道路を封鎖してドでかい天幕が設置されていたのは、座り込みの人が道路を占拠したわけでなく、あの大きなテントが投票所になるように通行止めにして投票所を設置したところに、勝手に自分のテントを張って居座って(一部宴会しながら寝転がって)ただけのようです。どうりでただの日除けにしては設備がすごかったわけです。