http://www.glgpartners.com/MediaLibrary/92be0648-bf4f-4129-ab54-8d8f2cdb0de7/Man%20-%20innovating%20to%20perform%20279x101.jpg世界第二位のヘッジファンド会社(私たち個人投資家に小売してくれるヘッジファンド会社としては世界第一位)、ロンドン株式市場上場企業でもあるMAN Investmentsのいわば本流とも源流とも言えるファンドがMan AHL Diversified plcです。今でこそ、ファンドサイズはUSD988Mまで減少してきていますが、オフショア個人投資家が購入できるマネージド・フューチャーズで最も長く運用しているファンドの一つなので、年に一回くらいは記事にしておかなければ、それは失礼というものでしょう。

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そのMANの旗艦ファンドのパフォーマンスが凹むと、投資家も辛いですが、実はMANもえらく辛いことになります。預かり資産が大きいファンドはハイウォーターマーク方式の成功報酬の金額も大きくなるので、会社自体の業績、そして株価にも大きな影響を及ぼします。

MANも昨年4月にこのファンドのエンジンをAHL Partners LLPという新設の子会社に移行して、先日のブログで記事にもしましたGLG同様に独立採算制をさらに明確化してリストラしています。

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Man AHL Diversified plcのパフォーマンスは月次でみても213個ものサンプルがあり、上左図からみても正規分布していると考えることができます。あまりパフォーマンスに変化がないようにも思えますが、ボラティリティはしっかり16%もありますので、中心値が見えづらく比較的左右に散った分布になっていますが、その期待できる平均値は毎月1%内外、つまり年率換算12%程度です。

ところでこのファンドの特徴は紛れも無く歴史があることです。これは逆の見方をすると、例えば、VIX(ボラティリティインデックス)のような新しく創成されたマーケットには投資していないことになります。ファクト・シートを見ても、ST: Stocks, EN: Energies, FX: Currencies, AG: Agriculturals, BO: Bonds, ME: Metals, CR: Credit, IR: Interest rates.と旧来からある先物取引だけを普遍的に扱っているのです。

ここの読者の方ならおわかりでしょうが、VIX等は注目もされ、しかも派手に動いています。21世紀の高いレバレッジをかけることが当たり前の時代の産物ですが、経済活動からくる実需からはかけ離れつつあることも事実です。現に日本人投資家がS&P500のボラティリティを売買するという実需はないはずです。一方で、AHLは金利裁定取引や債券先物取引など、一般的な経済活動をする上で必要不可欠なマーケットでの売買をメインに取引しています。これが20世紀の先物取引で、古臭いようですが、しかし現物取引の補完として、正しい使い方がなされていた時代とも言えます。
ここが目新しいマネージド・フューチャーズと伝統的なマネージド・フューチャーズであるMan AHL Diversified plcの違いだと考えます。上右図のように、昨年央は米FOMCのアナウンスで金利関係が乱高下しましたのでトレンドフォロー戦略にとっては不利な状況でしたが、今年はもうサプライズもないでしょうし、その耐性もできていますから、AHLのパフォーマンスも正常化するものと期待しています。

最低投資金額USD30kからですが、直接投資不可なので、各ラップ口座から購入します。またフレンズプロビデントプレミア、ハンサードアスパイア等積立型投資商品でもミラーファンドで積立できます。

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コーナンで皮むき手袋なるものを発見しました。ゴム手袋に細かい突起がいっぱいついていて、こすってじゃがいもとか里芋とかの皮が剥けるようです。980円だったので、とりあえず我慢しましたが、実際に使ってみたことある方がいらっしゃったら使い心地のコメントお願います。