http://www.cfpfunds.com/logo.php?name=cfl_96ロンドンの名門商品先物取引業者AMT Futures Limited(実際は完全子会社のCFP Funds)が運用する旗艦ファンド、CFL Fundはかれこれ3年近く右肩下がりのトレンドが続いています。このファンドもファンド・オブ・マネージドフューチャーズの一種ですが、CFLの運用担当者が割りと頻繁に投資先を入れ替えていきます。
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AMTは元来商品先物市場のブローカーであり、ポジションを持つファンドマネージャーやCTA(コモディティトレーディングアドバイザー)ではありません。ブローカーとはおびただしい数のCTAからの売買注文を受ける側のビジネスです。そのAMTが様々なCTAの取引注文の形態から動きをみて、あのCTAは良さそうだから別枠で投資してみようという感じでファンド業界へアプローチしたのが背景です。

一般的なブローカー、運用会社(この場合はマネージドフューチャーズ)、CTAの取引関係は以下のようなイメージです。

ブローカー  ←売買注文 マネージドフューチャーズ ← 売買指示 CTA
                 ↑ 投資
                投資家

マネージドフューチャーズとCTAは全く別の会社で契約関係しかない、例えば、チューリップとトランストレンドのような形態のものもあれば、MANのファンドとAHLやGLGのようにMANグループ内でCTAを内製化している場合もあります。

各CTAのことをよく知るAMTならではのノウハウで

ブローカー  ←売買注文 マネージドフューチャーズ ← 売買指示 CTA
                 ↑ 分散投資
                CFL Fund
                 ↑ 投資
                投資家

という形にしてみたというわけです。どちらかと言えばAMTのCTA選球眼に頼るファンドと言ってもいいでしょう。ですからチューリップやエーデルワイスなどの毎月の勝敗は先月の結果を引きずらない、ゼロサム・ゲームの繰り返し、パフォーマンスも毎月上がったり下がったりを繰り返しながら長期投資をすれば正規分布に依存できるようになり、その平均値の高さで勝負できる、というようなファンドではありません。

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CFL Fundではどのようなマネージドフューチャーズに投資するかの判断によってトレンドが生じてくるのです。CTAには確固たる取引方針があり、運用の途中でプログラムやパラメータをいじったりすることは絶対にありません。プログラムやパラメータを変える時は名前も変えるというのが業界の鉄則になっています。

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現在は、上表のようなCTAに投資しているわけですが、その投資方針とCFLのファンドマネージャーの方針があわなくなったら、他のCTAに乗り換えるという作業を繰り返し、その意図があったかどうかは定かではありませんが、リーマン・ショック以降は、株式(チャートではS&P500)の完全逆張り状態になっています。ここまできたら、この戦略を貫き通し、来るべき株価の調整に備えるファンドとしての位置づけで居て欲しいですよね。

直接投資可能ですが、最低投資額はUSD50kから。手数料全免で、最低投資額もUSD7,500.まで下がるモーメンタム経由がいいでしょう。

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昨年もでていたのですが、英軍も導入する監視技術を使ったベンチャー企業が業容拡大で少し追加資金を受け入れることになりました。