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自分でも何を書いてるかさっぱりわからない題名になってしまいました。こんな時は大方SEO対策だと思って読み飛ばしておいてください。ただ、せっかくですから、どう見ても同じ経営者が運用しているはずなのに、名前やウェブサイトが別になっていてややこしくなっている理由を検証してみましょう。

例えば、3A Commodity Fundでグーグル検索してもどこにオフィシャルサイトがあるのかさっぱりわからんという思いをしたことはありませんか?

その前に一覧でスッキリ型のサイトを見てみましょう。多数のファンドやトラストを持っていてもなるべくひとまとめにして見やすくしようとしてくれるのは、JPモルガンやMANなど上場している大手の金融機関です。なにしろ顧客数が桁違いですから、少しややこしくなってしまっただけで、コールセンターへの入電数も桁違いになります。その分だけコスト増になって収益を圧迫しますから、パンフレット1枚作成するにも、とにかく顧客から質問やクレームが1件でも減るような構成になるよう工夫します。ウェブサイトしかりです。ただ、ファンドの場合、その国で認可を受けてないものをウェブサイトで紹介するわけにはいきませんから、いくら探してもお目当てのファンド情報が出てこないということもあります。

私たちはオフショア投資家ですから、まさか日本のサイトで検索する人もいないでしょう。それでもUKで検索したり、ルクセンブルクで検索したり、香港に飛んだりと、どこの国地域の人になりすまさないとお目当てが出てこないのかを発見するのはかなり骨の折れる作業になります。

さて、サイトがバラバラなケースはなぜ起こるのでしょうか?大きな要因はドミサイル(ファンドの国籍)が異なることではないかと考えます。

ドミサイルがバラバラだと、その監督官庁の規制基準もバラバラになり、投資家を募集するにしても要件、様式が異なってきます。いくら実質同一体が経営しているからといって、これらを一つのリストにしてしまうと、各国地域当局ともモメるもとになります。

ドミサイルが異なるファンドは募集も別にする。よってサイトも別にしておく、というのが安全パイのようです。ただ、FMGProgressive Capitalなどはドミサイルの異なるファンドを一つのサイトに並べて管理しており、必ずしも別にしなければならないとも限りません。要は管理手法の問題なのでしょう。

非上場でBanque SYZ & COというプライベート・バンクが本業で、そのグループ会社であるOYSTER & SYZ AM investment fundsもドミサイル毎にサイトが異なっているファンド会社の一つです。

ここでプライベート・バンクの定義ですが、感覚的には三つに分類していいと思います。一つはUBSやクレディ・スイスといった有名銘柄。二つめは本物の富裕層向けの知られざる銀行。三つめは高級なラップ口座。です。日本人にとって、この三つめとの付き合い方が微妙です。プライベート・バンクという神秘的な単語に誘惑されがちですが、実はフレンズプロビデントやロイアルロンドン360、ハンサードでできることと同じサービスレベルだったりします。ちなみに、三つ目のプライベート・バンクの収益源は一任勘定手数料がメインです。

SYZは二つ目と三つ目の中間くらいの位置づけでしょうか。プライベート・バンクの収益源は一任勘定ですが、SYZでは自分達でファンドまで作ってしまい、預かった一任勘定資金の運用先をも収益機会にしようというものです。フルサービスにして客単価アップしているわけです。

SYZとしてもただ客単価アップしたたけでは富裕層に愛想つかされますから、自分のファンド会社も手堅く、真剣、建付けのよいファンドを運用している、私たちはこのファンドの部分だけを富裕層と相乗りさせてもらおうということになります。


の画面に飛ぶと、SYZでは3つのファンド群に分けて運用していることがわかります。ここからOYSTER Fundの詳細をクリックしてみましょう。よく見るとドミサイルを選択できる項目があります。下向き▼のリストを見ると、スイスやドイツなど10通りもの選択ができるようになっています。ここでケイマンを選択するとはじめて3A Commodity Fundが出てくる仕組みになっています。つまり3A Commodity Fundはケイマン籍のファンドであることを知っていないとそれこそ偶然かしらみつぶしに当たらないとお目当てのファンドにたどり着けないのです。

ではケイマン島籍であることを知るすべはあるのでしょうか?それは3A Commodity Fundとグーグル検索したときにたまたま出てくるサイトにヒントが隠されています。それはCayman Islands Monetary Authority、つまりケイマン島金融当局です。このサイトには認可投資信託は全てリストアップされていますので、3A Commodity Fundと検索すれば四半期ごと更新の認可ファンドリストが引っかかってきます。これでなんとかファンドの籍を突き止めることができました。

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あとはオイスターのサイトに戻って、自身のドミサイルをケイマンに合わせるだけでパフォーマンスなどを誰でも閲覧できるようになります。

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8月4日日曜日、朝7時(6時半開場)から9時まで名古屋栄で早朝勉強会開催決定です。今回はモーニング付き喫茶店ではなくちゃんとしか会議室で。その後朝飯食べに、大津通りの喫茶店に行きましょう。