私たち日本人投資家にとって、一般的な株式債券ファンドは銀行や証券会社の窓販で購入できる。折角のオフショア投資なので、日本にないユニークなファンドを探そう。という発想になります。もちろん、その考え方には賛同しますし、私自身もそうであるからこそ、趣味とはいえ、こんなブログを書き続けているわけです。が、ビジネス系ファンドにあるような、その投資対象からして明らかにユニークなものもあれば、一般的なロングオンリーグローバル株式ファンドに見えても、その中でひときわ光るものがあるなら、わざわざオフショアで投資する価値もあるわけで、よってこのブログでもどんどん記事にしなければならないと考えています。

ファンド昨夜の勉強会では、これぞ流動性リスクを理解するための真髄をテーマに22席満員御礼いただきました。流動性リスクのあるビジネス系ファンドに投資したら、その分散投資策として、流動性リスクのない、マネージドフューチャーズやそれこそ一般的なロングオンリー株式ファンドも検討すべきとの観点で取り上げたのがオルビスです。

日本で無名、しかし知る人ぞ知るというファンドは他に幾らでもあるでしょう。フィナンシャル・タイムズ誌が週次で出しているFTfmの基準価額リストからピックアップするのも手です。ただ、
この記事ではウイントンなど超大型ファンドから優先的に掲載されており、一流は一流なのですが、日本で無名、という条件を満たしている銘柄は少ないです。そこでそんな時は、Momentumのファンドリストが活躍してくれます。フレンズプロビデントリザーブのように何でもアリというタイプも利便性があっていいのですが、逆にリストからしか買えないと言われた時、じゃあどんな気の利いたファンドがあるのかなと逆引きできるのがメリットです。リストといっても500以上ありますから、日本版401kのように5秒で全てを閲覧できるわけではありません。一つ一つ調べたら丸5日はかかります。

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そのMomentumファンドリストからひょっこりひょうたん島で出てきたバミューダ籍の Orbis Investment Management Limitedの本拠地は南アフリカです。これは以前のOribisの記事で紹介しましたので、割愛しますが、特筆すべきはその旗艦ファンドグローバルエクイティファンドの預かり資産残高です。これがファンド単体で実にUSD12.6Bもあるんです。日本なら1兆円ファンドですよ。ちなみにリーマン・ショック前はオルビス全体でUSD37Bも預かり資産がありました。合併などで肥大化したわけではなく、運用開始した年はUSD55Mだったファンドからの叩き上げです。これを日本で無名、で済ませておいていいでしょうか。投資するしないに関わらずやはりちょっとは知っておこうというのが今日のブログの趣旨です。

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何しろ1990年から継続するファンドはダテではありません。その歴史の長さゆえ、上図のようなパフォーマンスのグラフでは単年の成績が多少振るわなくてもベンチマークに追いつかれることはまずあり得ません。見た目からして美味しいファンドです。

もちろん、チャートの見た目が美味しそうだから人気があるわけではありません。上表のように実数字でみてもパフォーマンスはしっかりで。22年間の平均パフォーマンスが年率12.1%なんですから、富裕層がこのファンドに入れれば利益だけでメシが食えるという寸法です。

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そして極めつけはモーニングスターのランキング。左図の通り、設定来、ならびに過去10年間のパフォーマンスはモーニングスターにエントリーされている株式ファンドとしては、おそらく偏差値80越え?ではないでしょうか。私も高校生の時の模試で80越えを出したのは、一生で1回、しかも数学という単科でしかありません。それからすれば、この成績にはさすがにシビレますね。って高校生の駿台テストと比べられてもオルビスに失礼でしょうか。とはいえ、1兆円ファンドにはそれなりの理由があるということです。
直接購入ルートは不明、各ラップ口座経由で購入可能(フレンズプロビデント経由では販売手数料全免確認済み)です。

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