http://www.altsplus.com/image/club-easy.jpg第三の学生寮ファンドと、私が勝手に名付けているクラブイージーファンドはいちいち毎月ファクト・シートを更新してくれないのが、難点と言えば難点です。しかし、そもそも投資信託である限りは発行が絶対義務の書面、例えば目論見書等とは異なり、ファクト・シートは必ず毎月発行しなければならないというものでもありません。ファンド維持コスト圧縮のためと思えば我慢もできるというものです。

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しかし、このファンドの母体はInternational Mutual Fundというチャネル島株式市場上場の投資信託であり、なんと、第二の学生寮ファンドMansion Student Accommodation Fundともファンド会社は同じです。もちろん、学生寮を経営している人たちは違います。ただし、同じファンド会社のファンド群だと言っても、マンションからクラブイージーにスイッチングとかはできません。解約新規の手続きになります。

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クラブイージーの11月までのレポートがでました。

年率換算では、7.65%とBrandeauxと比べると少々劣後していますが、去年の春にロンドン地区から全面撤退したりと大胆なリストラを行なってことを勘案すると、まずまずの努力賞ものです。3年間の年率換算は14.4%であることからもそれが伺えます。クラブイージーの利点はとにかく一棟買いを抑え、各オーナーとの媒介契約をメインビジネスにすることで、寮の経営よりも不動産仲介業に軸足を置いていることです。

デメリットは利が薄いこと。Brandeauxでは各寮にコンセルジュを置いて、つねに学生の相談にのっています。寮のコインランドリーの売上はもちろん、ロビー階にバーまで設置し、外のパブには行かせず、寮の中で小銭を落とすように仕向けており、もちろんその収益はパフォーマンスに反映します。仲介に徹するとその収益機会はありません。

メリットは資金需要が薄いこと。銀行借入を殆ど必要としません。媒介契約だけなら撤退も進出も比較的簡単です。物件の評価が反映される学生寮ファンド業界において一番身軽なファンドがクラブイージーだと言えるでしょう。資金需要がないということはファンド募集も大して必要ない、だから面倒な広告費や維持費をかけたくない、ファクト・シートも四半期ごとでいいや、という発想になるのです。

投資家に不親切なファンドは悪いファンドとは限らないというケースの典型がこのクラブイージーファンドでしょう。何しろ、これだけで25年もやってきているわけですから。第三の学生寮ファンドといいながら、その業歴は突出して長く、イギリス学生寮ビジネスの草分け的な存在です。

直接投資はGBP10kから可能ですし、Momentumを含む各ラップ口座からも投資可能です。




















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昨日の東京勉強会でFMG各ファンドのパフォーマンスを見てみたいというリクエストの多かったのでリンク貼っておきます。http://www.fmgfunds.com/?Itemid=111