読者の皆様から探してきてほしいファンドの中で常に上位に出てくるのが、ワインファンドでした。ただ、これまで見てきたワインファンドはにはどうもブログに紹介できるレベルのものがなく、はて、どうしたものかと思案していたわけなのですが、今回は発想の転換が必要というか、そもそもファンドという言葉に惑わされすぎていたのかもしれません。

そうです。直接買えばいいのです。そうすることによってファンドだなんだと中抜きされるされることもなく、一次卸から買う仕入れコスト、搬入コスト、保管コストのみを負担すればいいだけです。そのワインを保有することで例えば5年後なりに、どれだけ高値で売れるかはその時の相場次第、つまりご自身の投資リスク(というよりもはやワインビジネスリスク)です。

つまり今日ご紹介するスキームは金融商品ではありません。純然たるビジネスの紹介です。例えば、海外の不動産売買契約であるランドバンキングも金融商品ではなく、海外不動産ですから宅建業法の範疇でもありません。どこの誰がいつどこで代理店を営んでも当然合法ですし、規制もないですからヤリ放題です。まさに法の欠缺ということでしょう。

http://www.ppi-advisory.com/images/finewine.gif
しかしこのスキームはワインの単なる物販ですから、日本の法規制をうまくすり抜けているわけでもなんでもなく、今日から私も皆さんも紹介ができます。ワインの買い付けがランドバンキングよりはるかに優れている点は、その在庫が気に入れば、もしくは思った値段で売れなければ、ケースごと日本に持って帰れるということでしょう。開発が進まず売れないからと言って、二束三文の共有地は持って帰れませんからね。ただし、輸入税関の申告についてはご自身でお願いします。

ということは、普段、一投資家として投資対象となるファンドの紹介がブログの主旨になっていますから。混同を避けるためここで私がこの記事をブログで紹介する意図を申し上げておかなければなりません。

幾ばくかの手間賃(というよりきっとワイン現物)をもらいますから、この記事に関しては物販で営利目的になります。これはニックハリと同様です。ニックハリもご紹介させていただいてますが、こちらも現金でなくスーツ現物の仕立てもらうような約束事になっています。あと3着くらい紹介できれば、私の分も仕立ててもらえるという寸法です。春夏ものジャケットキャンペーンやってますからこちらもよろしくお願いします。



今回見つけてきたのはボルドー産Chateau Margaux 2005 ([2005] シャトー・マルゴー )のみです。それもたった5ケースしかありません。1ケースにはフルボトル12本入って封印されています。現在の市場価格は1ケース(12本あたり)GBP7,000.からGBP7,200.程度と言われています。ロンドンでのケース売りの値段です。日本での上代はもっと高いでしょう。これを1ケース単位で購入します。購入できる価格はブログでは公表できません。メールにてお問い合わせください。
イメージ 1
Chateau Margaux                                                                                                                                                                                                                                            copyright SL Saffer

シャトーから買い付けてもらう一次卸業者はPremier Cruというイギリスの会社です。ここはボルドー産しか手がけない専門業者で、特にイギリス人富裕層からの注文を受け、そして在庫売りさばき代行もしています。単なる卸業者ではなくビンテージワイン(英語ではFine Wine)を投資対象にする顧客に特化することで企業付加価値を高めている業者です。
購入したワインはケースごとOctavian Vaultsというイギリス資本の倉庫会社に保管してもらいます。この会社の管理方法はもう素人がとやかく言うまでもないでしょう。

購入者はPremier Cruに対しマネージメントフィーを支払わなければなりません。初年度は購入金額の2.55%、次年度以降は毎年1.75%です。それに倉庫会社へ保険込み管理費が1ケースあたりGBP9.50かかります。
保管年数は購入者が自由に指定できますが、ビンテージワインの価格上昇を期待するなら、最短3年、通常5年待つのが相場とのことです。年数の相談は受けてくれますが、3年未満は断わられるとおもいます。契約年数を待たずして売りさばきを依頼することや日本へ空輸依頼、もしくは直接引き取りもできます。価格は時価です。ケースからボトルを出したりしなければ、売れないことはまずありません。売り先はPremier Cruに任せます。Permier Cruに対するマネージメント契約中途解約ペナルティはありません。

簡単のためにざっくり日本円で概念すると、購入が80万円として5年分のコストが83,000円程度でしょうか。送金手数料とか為替手数料とかも加味して、5年後に1割から 2割上がって元が取れるビジネスということになります。

私たちはガイジンですからVAT(いわゆる消費税)はかかりません。在庫はいつでも倉庫会社に行って、ご自身で現物確認ができます。

マネージメントフィーを払う以上は過去の売り買いも含めてすべて、ステートメント管理をしてくれます。
保有中、売却済、再購入などステータス別にリストアップされ、ビジネスとしてうまくいっていのか容易にチェックすることができます。
イメージ 2
上の例によると大概儲かっているようですが、1銘柄損切りもありますね。マネージメントフィーや倉庫代を含めて利益がでるかどうかの保証はないことをご承知ください。

取引の流れ
  1. 4月30日までに購入の意思を伝えます。購入は1ケース単位。
  2. 購入申込書(application form)を記入し、代金と手数料を送金します。送金先はHSBC香港かLyoidsのロンドンです(商取引の売買契約ですからファンドのように分別口座とか信託会社とかの概念はありません。直接Premier Cruに送金します。)
  3. 領収書と契約書正本(welcom letter)が送付されます。
  4. 現物がフランスボルドーからイギリスウィルトシャー(ストーンヘンジで有名な町)にある倉庫会社に移送されます。
  5. 約2ヶ月で品物の入庫の証明書が送付されます。
  6. 期中在庫の閲覧、出庫、売却依頼はいつでも可能(一旦出庫すると、再入庫・売却依頼はうけません、なぜならその間の保存状態が担保できないのでもう売り物にならないからです)です。
  7. 売却が完了したら、代金を指定口座に送金してくれます。雑所得ないしは事業所得の申告は各自の責任になります。
  8. 日本へ空輸または持ち帰った場合の輸入関税申告も各自の責任になります。

この5ケース申込は今月いっぱいです。つまり月曜日までに購入意思をPermier Cruに伝えなければなりません。問い合わせはお早めに。なお5ケース中、1ケースは私のものにさせていただきますわ。残りは4ケースですので悪しからず。
なお、私はワインの銘柄で目利きはできませんから、これで儲かる自信があるわけでなく、簡単にいえば自慢したいだけです。日本で上代1本10万円もするワインを1ケースも保有していると考えただけでワクワクしませんか?自分で飲むことはないですけど。

ちなみに、1ケースの中の1本だけ出庫することはできません。シリアル番号付きケースの値打ちがなくなって全体が売り物にならなくなるからです。
ご自身で飲むならケースごと出庫してご自身で開封し、現地でストーンヘンジでも見ながらワイン仲間とシェアするなりなんなりしてください。6人で渡航すれば、無税で持ち込める?かどうかは直接税関にお問い合わせください。

オフショア投資ブログのランキング。面白いのでぜひクリックしてみてください。 ブログ記事に関する詳細な質問、ファンドリストなどについてはメールで。気に入った記事には傑作ボタンお願いします。その話題を優先的に取り上げます。

香港に旅行したらぜひ飲んでみたいのが、シュウェップスのジンジャービアーです。ビアーといってもルートビアと同じでノンアルコール、味は濃い大人のジンジャーエールでかつ強い炭酸という感じで、弱炭酸文化の日本ではまず受け入れられないでしょう。コンビニでもスーパーでも売ってます。私はスーツケースの重量がいっぱいになるまでこれを詰めて帰ります。