Orchard Funds PLCはジャージー島籍のOrchard Wealth Management Ltdが運用する、ロングオンリーレバレッジなしの株式ファンドです。しかも投資対象はブルーチップのみというオーソドックスな株式ファンドファンドです。ただし、個別株のプション取引は行います。まずはその直近の保有銘柄をみてみてください。

  • AstraZeneca 3.8%
  • Reckitt Benckiser 3.4%
  • SSE Plc. 3.4% 
  • Berkshire Hath 3.3%
  • Coca-Cola 3.2%
  • Sanofi-Avensis 3.2%
  • General Dynamics 3.1%
  • Ralph Lauren 3.1%
  • Visa 3.1%
  • 3M 3.0%
製薬会社あり、日用品食品あり、化学や軍需産業、アパレル、金融と、もし読者の皆様が知らない名前があったら、検索してみた方がいい会社名ばかりです。日本で知られてないだけですから。
そしてパフォーマンスですが、下表の通りです。
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2011年の最終結果はマイナスの-1.05%。大健闘ですね。
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Orchardのレポートからパフォーマンスの指標との対比を引用させてもらいました。
これを見ると一目瞭然です。中国株の話はマルコポーロを取り上げたときにでも記事にしますが、いままで謳歌していた中国が沈むのと、辛いままさらに深海まで沈んた日本株を保有している日本人としては、「あれ、ギリシャ危機とかいいながら、ヨーロッパ株と同じだけ下げている?ということがわかります。
欧州危機の明日は我が身なんて、日本にとってユーロ圏は他人事みたいな記事をよく目にしますが、このチャートを見るかぎり他人どころかすでにマーケットは欧州危機の日本への波及をすでに織り込んでいるのかもしれませんね。
それはともかく、一部株式オプション取引を使っているとはいえ、ブルーチップだけで、この水準を維持したのには感服します。もっともこのファンドの保有銘柄は米株であるウエイトが高いので、S&P500のチャートからも見て取れるように、日欧株下落の横で米株の奮闘にささえられた面が大きいですね。

ラップ口座経由で購入しないで、直接購入の場合、最低投資金額が50,000.通貨単位からとちょっと敷居が高いので、今まであまり知られていないのかもしれませんが、この手のいわば、分散投資に幹になるようなファンドは、投資しているいないにかかわらず研究材料にはしておく必要があると思います。


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