日本のファンドはせいぜい3千種類、でも海外のファンドは無限大?
大海にディンギーで出るようなものですが、それでも探せばいろいろでてきます。
というか、自分の小ささを思い知らされますね。海外のバックパッカー旅行と海外のファンド物色はなにか共通項があると思います。

そして今日はライフセトルメント系王道ファンド(小生定義)の3つめ、
PDL International というマン島所在の会社が運営する The Protected Asset TEP Fund plcというファンドです。
前回王道2ファンドについてhttp://blogs.yahoo.co.jp/byh00122/22189450.html

PSL Assured Assured Fund  ファンドサイズ約USD401M
EEA Life Settlements Fund ファンドサイズ約USD953M

と紹介しました。
今回の
Protected Asset TEP Fund ファンドサイズは約330M
で一番小粒です。私としてはもうちょっと大きくなってほしいと直感しました。

ところで、なぜ私がライフセトルメント系ファンドにおいてはファンドサイズというものを最も気にするかを説明しなければなりません。

ライフセトルメント系のファンドは投資家の資金で、人様の生命保険を下取ります。生命保険の満期はその人が全うされた時なので、場合によっては超長期です。従ってファンドの運用対象に流動性というものが全くありません。株式ファンド等をことなり、解約分だけ売ればいいというわけにはいかないのです。

この問題を担保するために、この種のファンドはどこも解約にそなえて5%程度は預金でキープしています。が、この預金割合が増えると当然にパフォーマンスが下がる、上げると突然の解約に応じられないというジレンマを抱えることになります。

解約は投資家の事情ですからいつ起こるかわかりません。が、投資家が小口分散されていれば突然「殺到」することはありません。そこで、ファンドサイズが大きければ、その分その5%の絶対値も大きくなるので安心というわけです。

では、万が一、それを超えて解約に応じるとどうなるか?保有中の生命保険を売却するしかありません。
場合によっては仕入れた値段よりも低いことだってあります。
となると解約という市況とは全く関係のない要因で突然、パフォーマンスが下がった、あるいはマイナスなったという報告書がくることになるのです。
とすると残された95%の投資家としては寝耳に水ですから慌ててて解約追随に走ります。
その翌月にはファンドは突然死する。というシナリオになるわけです。

最近Traded Policy Fundというライフセトルメント系の相談メールを多くいただきますが、王道ファンド入りできないのは、ファンドサイズから勘案して、このライフセトルメント系ファンドにある宿命的な問題をしっかり担保しているのかどうかを判断できないためです。

では今回のProtected Asset TEP Fundはなにが違うか?
生命保険といっても、死亡一時金のタイプではなく、養老保険を対象としてるのです。
下取りしたその人が生きてる限り、ぽろぽろと保険金が細かく給付されます。

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このファンドはそのぽろぽろを利用して、元本確保型に仕立てたところが特徴です。

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もちろん、一時金タイプよりも利回りは当然低くなります。
そしてもうひとつの特徴は、リーマンショック時にパフォーマンスを落として、2001年3月のスタート時近くまでNAVが落ち込んだわけですが、しかしそこで死ななかったということです。これは養老保険タイプのなせる技といったところでしょうか。私はこの解約殺到でも突然死しなかったという事実を高く評価したいと思います。

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最後に手数料的なことを調べましたが、直接購入で手数料前払い6%、信託報酬は年率0.975%、最低投資金額USD15,000.-です。ところがRMBIS経由だと販売手数料0%になるようです。RMBISはすごいわ。