実は1月くらいからこの銀行の口座開設を試みていました。
理由は簡単でHSBC香港のように現地口座ではなく、純粋なオフショア銀行口座が欲しかったからです。

読者の中にはわざわざ香港に渡航してHSBCに口座開設したところで、流行り以外は何の意味もない、ということはご理解いただいているはずです。
私のところに香港で口座開設してホントにメリットあるのかという問い合わせメールをいただいて、一体何十名の方が思いとどまって、無駄なお金を使わなくてよかったかの計算はしてません。
が、お礼のメールを多数いただいているのは確かです。

とはいえ、余裕層の日本人にとって、本当に必要なのはHSBC香港みたいに海外の現地口座ではなく、海外のオフショア専用銀行口座です。海外ファンドで運用し、目標達成して解約し、また別のファンドを購入する。
その度に日本に資金を取り寄せて、被仕向送金手数料を支払い、時には通貨を交換し、また外国送金して送金手数料を支払う。
これではせっかくの運用も全部手数料で消えてしまうばかりです。
原因の一つに日本の銀行の送金為替関係の手数料が高いこと、資金決済法は改正されましたが、日本の送金屋さんでは1回あたりの送金額が小さく、運用資金を動かせないこと。でしょう。

1,000万円あれば日本のHSBCプレミアに行けばいいだけです。
ところが100万円から1,000万円未満の私のような余裕層にとってみてはこれは痛すぎます。
そこで必要になるのが、オフショア口座なのです。プライベートバンクの口座ではないです。それは無理です。
その条件は
100万円くらいあれば開設できて、口座維持手数料はかからない
支店に訪問しなくてもいい
送金手数料、為替手数料は日本の銀行より安ければいい
パスポート認証など、くだらない手続きが不要
ネットで取引出来ればなおよい

くらいでしょう
それがあったのです。スタンダードバンクのオフショア口座です。確かにその存在は知っていました。
が、まさか実際に申込しようとしたら断れてるなんて。
日本居住者(海外勤務者は除く)は全てお断りとのことです。
これは痛いです。
どうしてでしょう?理由は教えてもらえませんでした。
が、想像するに、日本の金商法、銀行法、そして監督官庁に配慮してのことと思われます。

昨年とあるIFAがこのスタンダードバンクに取次できますと豪語してましたが、
そのIFAは投資助言業のライセンスをもつ金融取引業者、つまりプロであるにもかかわらず、銀行開設紹介の度にバックマージンをもらう行為は金商法どころか銀行法違反になることも知りませんでした。
これじゃお上も黙ってはいませんよね。日本の賢いお上ならこんな細かい雑魚を捕まえてまわるより、一発大元にプレッシャーをかけるでしょう。
とすると、結果は明白、全部打ち切りとなるわけです。
自分で申し込もうという投資家まで手段を失ってしまうという、本当に迷惑な話です。

ちなみに投資家サイドは、自己の判断で海外銀行、ファンド購入する行為はもちろん何の違法性もありませんからご安心を。
但し、外国の保険証商品を購入することは、たとえ香港まで渡航して契約しても保険業法に抵触します。保険性積立商品の契約する際、香港で契約すれば大丈夫だって?なわけありません。そそのかされて、投資家だけが知らないうちに違法行為を行ってしまうようなことにならないようご注意を。