わずか3週間のインドはチェンナイ滞在経験ですが、それでもゼロよりは知っていると言えます。
ガイジンに有り勝ちな外人専用(値段的に)のレストランで過ごしたわけではありませんから。
3週間つまり15営業日で使ったランチ代トータルで2,000円使ってないことからも想像していただけることでしょう。
そこで、インド(といってもチェンナイのことで他の地方は知りません)に対する日本人のイメージをここでしっかり正しておこうという企画です。

Q1.  外人はオートリキシャをうんてんできる?
A1. 国際免許と多少のチップいや袖の下があれば運転できます。がこれがバイクなのか自動車なのかの区別がつかないのが難点です。私の免許はトレーラー以外は運転できる免許なので安心ですが、少なくともバイクと普通車、両方乗れる免許にした方がいいでしょう。
バイクと違って変速がちょっと難しいです。というのも変速ペダルは足ではなく、握っている左手のハンドルを4段階に回転させるようなしくみになっています。
左手のグリップも右手のスロットルと同じような動きをするのです。右手で言うとスロットルを開いた状態、つまりエンジンをふかす方向に少しづつ回転させるにつれ1速から4速へシフトアップします。もちろんその度にクラッチはつなぎなおします。
最高速度60キロで全速モードの時、運転手は両手でスナップ効きまくりの状態になるので、みんな猫背です。
また客を拾ったら、無免許営業そして、不法就労になるので、確実にビザは取り上げられると思います。

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Q2. ベジタリアンはみんな痩せてる?
A2. チェンナイの場合、ベジとノンベジの割合は6:4程度ではないかとのことです。ベジには流派が2つあり、卵OKかNGかに分かれます。Pure Non Vegi のレストランでは卵料理はほぼ出てきません。またベジの方が圧倒的に物価が安いです。冒頭に宣言したように昼食を1回100円に抑えようとすると必然的にベジになります。また回りの同僚のことを考えるとベジにした方が無難です。
さて、質問の答えですが、全く誤りです。ベジでも個人差あります、というより少なくとも平均的な日本人よりはめちゃめちゃメタボです。下の写真はチャパティです。南インドではナンはありません。3週間で一度も見ませんでしたし、同僚もそんなもん食べないと言ってます。このチャパティ、見た目でわかるでしょうか。サラダ油でどっぷりです。他の主食もコメ以外は揚げ物が多く、また牛乳や乳製品は大好きなので、肉は食べなくても十分太れます。自身も3週間のベジ生活で2キロ肥えました。

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Q3. インドは発展著しく、ブランドショップが立ち並ぶショッピングモールがある?
A3. 国内でも銀行や証券会社で窓販されているインド株式ファンドの販売用資料、そこにはきらびやかなブランドショップで買い物をするインド人女性の姿が映ったりしています。もちろんそれは嘘ではありません。少なくともデリーに1箇所はあるでしょう。が、逆にチェンナイには1箇所もありません。これがチェンナイ一番のショッピングモールExpress Avenue Mallです。でも中国のようにグッチやプラダがないからといって、決してインドが中国に水を開けられたわけでもありません。そもそもインドにはブランド物信仰はありませんから。サリーにヴィトンのバックは似合いませんものね。

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Q4. インドの道路は牛優先?
A4. もちろん正解です。都市部では特にヒンドゥー寺院の近くに出没します。野牛かと思ったらちゃんと飼い主がいるそうです。朝、放牧ならぬ、放街し、牛は自由に歩き回り、施しを受けて回ります。もちろん生ゴミも。そして夕方には勝手に自分の牛舎へ戻るという仕組みです。気になる飼い主ですが、お金持ちが飼っているわけではなく、どうやら信仰のあつい人が飼っているとのこと。
ところで気になる写真の車ですが、これが噂のタタです。しかし激安の車種ナノではありません。ナノは街中では皆無です。ナノはタタの名前を有名にする客寄せパンダなだけで、実際には殆ど販売されていません。
メジャーなのはこのFIATと提携して作ったインド版のFIATプントです。デザインは似ていますが、中身はタタです。80キロ以上出すと命の保証がないという感じです。

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Q5. インドは物乞いが多くて閉口する?
A5. 事実です。特にヒンドゥー寺院や駅、バス停、観光地にいます。が、半分はフェイク、すなわち一般市民が外人に向けてだけ物乞いをしているビジネスです。
では、見分けがつくのかというと、完璧に一瞬で見分けがつきます。だって、普通の格好してるんですから。
歩道では行き倒れたのか寝ているのかわからない人がいっぱいいる国ですから、そんなもんわからないわけがありません。
そしてフェイク物乞いの方が体力があるので、ひつこく付いてきます。生死の境ギリギリの人ほど、諦めが早いのです。
ですから施すなら、すぐに諦める人にだけ、引き返して施すのがいいでしょう。施しても高額はいけません。1ルピーとか最低限にすべきです。よかれと思ってやっても後日同じ道を通る日本人が迷惑するだけです。
そして肝心のフェイク物乞いの撃退法を伝授します。
それは自分が相手に物乞いをすることです。誰が誰に物乞いしてもいい国ですから、自分が相手に物乞いしても一向に構いません。
右手をだす行為と、手を合わせてお辞儀をする行為を繰り返しながら、歩いて向かってください。
必ず相手は退散します。だって、その人らも物乞いビジネス終わって帰宅するときは、そうやって物乞いから逃げてるんですから。
くれる人がいたら?素直にもらって、お寺にお賽銭でもしてください。私はみんなに逃げられて1ルピーもゲットできませんでした。割の悪いビジネスです。

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Q6. インド人どうしても英語で話している?
A6. かなりホントです。チェンナイはタミル語です。ムトゥ踊るマハラジャという映画で有名になりましたが、これは日本で上映された映画の中では唯一といっても過言ではないタミル語の映画です。もちろん買ってきました。英語字幕ついてます。
で、同僚にはムンバイ出身もいますし、比較的近いバンガロールでも言葉が違います。しかも文字も全く違います。そのためにインド全域で活躍できる人材を育てるには英語で学校教育を行うしかないのです。同僚も小学校から学校内では英語です。が、母国語はタミル語ではなくいろんな言葉なので、が、故にランチタイムでも私語しているときでも英語になるのです。
インド人は英語だからイギリス等で働く時に有利といわれますが、もともと英語なのではなく、写真のタミル語の歴史をみてをわかるように伝統のある自身の言語が確立された上での第一外国語としての英語を話しているんですね。羨ましいです。自分も英語で義務教育受けていたら、外銀にいても英語ペラペラ&人間ペラペラなネエちゃんなんて我慢して使わなくてもよかったのに、って教育効果のスケール小さいわ。
ともかく、職場を離れ、市場や街中では数字だけは英語でも日常タミル語のみという人も多く、基本的に英語は通じません。バスの行き先なんてそこらじゅうに聞きまくって大騒ぎにして、英語できる人が現れるのを待つという感じです。

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つづく